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初心者が株を買うにはいくらから?少額投資するメリットとデメリットを解説

株を買うにはいくら必要?1万円以下で投資するメリットとおすすめ銘柄を解説 証券

近年は、単元未満株の売買サービスを活用することで1株を数百円~数千円程度で購入できるネット証券会社もあります。

単元未満株投資であれば数万円で複数銘柄へ分散投資が可能です。

本記事では、株式投資に必要な金額の目安や1万円以下の少額で投資するメリットとデメリット、少額投資におすすめの銘柄などについて紹介します。

「株式投資をしたいが多額な資金が必要なイメージがあってチャレンジできていなかった」という方は、この記事を参考に投資を始めてみてください。

  1. 株を買うにはいくら必要になる?
    1. 100株単位で買うなら数万円~数十万円
    2. 単元未満株なら数千円程度で購入可能
    3. 有名企業を購入するのに必要な金額
  2. 株を少額で買うメリット
    1. 1.株の投資を始めやすい
    2. 2.損失リスクを抑えられる
    3. 3.投資の勉強をしながら株を買える
    4. 4.単元未満株でも配当はもらえる
  3. 株を少額で買うデメリット
    1. 1.利益額が少ない
    2. 2.多数の銘柄に分散投資しにくい
    3. 3.単元未満株では優待がもらえない場合が多い
  4. 少額で買うときにおすすめの日本株6選
    1. 上新電機<8173>
      1. ・上新電機がおすすめな理由
    2. SPK<7466>
      1. ・SPKがおすすめな理由
    3. 日本電信電話<9432>
      1. ・日本電信電話がおすすめな理由
    4. ユニ・チャーム<8113>
      1. ・ユニ・チャームがおすすめな理由
    5. 三菱重工業<7011>
      1. ・三菱重工業がおすすめな理由
    6. 沖縄セルラー電話<9436>
      1. ・沖縄セルラーがおすすめな理由
  5. 少額で株を買うときにおすすめのネット証券
    1. SBI証券
      1. ・SBI証券の単元未満株取引サービス「S株」
    2. 楽天証券
      1. ・楽天証券の単元未満株取引サービス「かぶミニ」
    3. マネックス証券
      1. ・マネックス証券の単元未満株取引サービス「ワン株」
    4. 三菱UFJ eスマート証券
      1. ・三菱UFJ eスマート証券の単元未満株取引サービス「プチ株」
  6. 株を少額投資するときに利益を出すポイント
    1. 長期で株を持ち続ける
    2. NISAを活用する
  7. まとめ

株を買うにはいくら必要になる?

ネット証券などで単元未満株の取り扱いがあれば、数百円~数千円程度で売買が可能です。

ただし具体的な売買金額は、購入企業の株価や証券会社の手数料に左右されます。

購入金額を確認するには、銘柄と証券会社の手数料体系の両面を確認することが必要です。

100株単位で買うなら数万円~数十万円

基本的に日本株は、100株単位で売買することがルールです。

手数料を無視すると表示されている株価の100倍が最低投資価格となります。

そのため株価数百円の場合は数万円、株価数千円であれば数十万円の資金が必要です。

日本株は、かつては「単元」という形で各社が売買単位を決める仕組みでした。

また「1株、100株、1,000株」といった単位とすることが一般的でした。

しかし売買単位が異なると投資家にとっては不便となるため、上場企業の基本の売買単位は2018年10月から100株に統一されています。

上述のとおり、かつての株式売買は100株単位で売買するルールであったため、投資信託などと比べると多額の自己資金が必要な投資先でした。

最低投資金額の大きくなることから、初心者が株式投資を始めるうえでハードルの一つでもあったのです。

単元未満株なら数千円程度で購入可能

2025年現在では、単元未満株の制度がある証券会社を利用すれば数百円~数千円程度もあれば投資が可能です。

100株単位でしか売買できない不便さを改善するために、複数のネット証券が単元未満株のサービスを取り扱っています。

例えば、SBI証券や楽天証券などは1株単位での株式売買が可能です。

日興フロッギーは、少しユニークなシステムで銘柄にかかわらず100円単位で売買できます。

仮に1株単位で売買ができるとすれば、投資に必要な最低資金は「株価+証券会社の手数料」となります。

SBI証券や楽天証券のように売買手数料も無料の証券会社であれば、必要資金はほぼ株価と同額です。

上場している日本株の株価は、数十円~数万円程度でおおむね分布しており、数千円もあれば投資できる株の選択肢はかなり広がるでしょう。

単元未満株の投資については、こちらの記事も参考にしてみてください。
ミニ株購入のおすすめ銘柄と証券会社選びのポイントを徹底解説

有名企業を購入するのに必要な金額

購入手数料が無料と仮定した場合の主要銘柄の最低投資金額は、次のとおりです(2024年7月12日終値)。

  • 日本電信電話:159円
  • ENEOS HLDG:814円
  • 野村HLDG:954円
  • パナソニック HLDG:1,340円
  • 三井不動産:1,537円
  • 三菱UFJ FG:1,750円
  • セブン&アイHLDG:1,814円
  • キリンHLDG:2,148円
  • 三菱地所:2,654円
  • 東日本旅客鉄道:2,702円
  • トヨタ自動車:3,274円
  • 三菱商事:3,335円
  • 武田薬品工業:4,298円
  • 日本郵船:4,663円
  • 東京海上HLDG:6,180円
  • 三井住友FG:1万790円
  • ファーストリテイリング:4万3,010円
引用:SBI証券、2024年7月12日終値

手数料の影響を無視すると、多くの場合は「株価=最低投資金額」となります。

ただし株価に小数点がある場合は、円単位に切り上げた金額が最低投資金額です。

上の表では、あらかじめ切り上げ処理を行っています。

なお、株価は東京証券取引所が開いていれば日々変動し、それに応じて最低投資金額も変化します。

株式分割の例を除けば、株価が上昇するほど最低投資金額も大きくなるため、注意しましょう。

株を少額で買うメリット

株を1万円以下の少額で買う主なメリットは、以下の4つです。

「株式投資に興味はあるが投資資金が少ない」という方は、まず単元未満株の制度を活用して少額投資を始めるのがおすすめです。

1.株の投資を始めやすい

必要となる資金が低くなるため、株式投資を始めるハードルが大きく下がることが第一のメリットです。

最低投資金額は、株価が大きければそれだけ投資を始めるまでに多額の資金を用意しなければなりません。

なかには「資金を貯める時間がわずらわしく少額投資できる商品を優先的に購入する」という方もいるでしょう。

単元未満株の制度で数百円~数千円程度で投資可能であれば、手元にある余裕資金を柔軟に株式投資へ回すことが可能です。

当初の投資資金が少ない方は、毎月少しずつ発生した余裕資金を元手に少しずつ投資銘柄を増やしていくこともできます。

2.損失リスクを抑えられる

少額投資により、金額で見たときの損失リスクを抑えられることもメリットの一つです。

少額で投資したからといって投資元本対比での損益率はほとんど変わりません。

しかし投資元本自体が小さいとマイナスとなったときの損失額を抑えることができます。

投資元本 リターン
(マイナスなので損失)
損失額
1万円 ▲10% 1,000円
100万円 ▲10% 10万円

上図のように仮に10%株価が下落したとき投資元本が1万円であれば、損失額は1,000円で済みます。

一方で投資元本が100万円だった場合の損失額は、10万円です。

一般的に企業と比べて資金量が少ない個人投資家においては、損益の実額はより一層重要となります。

上記の事例でも「1,000円の損失はさほど気にならないが10万円の損失は一大事」という方は、少なくないのではないでしょうか。

1万円以下の少額投資により、実際に発生する損失額を抑えることが期待できます。

3.投資の勉強をしながら株を買える

投資の勉強をしながら少しずつ株を買い進められることもメリットです。

書籍やWeb上で知識として株の情報を集めても、なかなか投資の感覚やノウハウは身につきません。

結局は、実際に投資を始めて経験することが有効な手立てとなりますが、最初から多額の投資に失敗して大きな損失を出すことは抵抗があるでしょう。

そこで単元未満株の制度を活用して1万円以下の少額から投資を始めることが有効な解決策の一つとなります。

投資元本が少額であれば、単元株取引と比較して損失額が少なくなるため、リスクヘッジしながら着実に投資経験を積むことが可能です。

4.単元未満株でも配当はもらえる

配当を実施している企業へ投資すれば、単元未満株でも配当を受け取れます。

配当は、一般的に普通株式の保有者に与えられた権利で1株あたりの配当を定めたうえで株数に応じて配分される仕組みです。

そのため、単元未満株でも保有株数に応じた配当は受けられます。

長期保有目的で株を購入する場合は、配当利回りや配当水準の高い銘柄へ投資して着実に配当収入を獲得していくことも有効な投資手法の一つです。

単元未満株の制度を活用すれば、株価が高い高配当株にも投資しやすくなるため、投資の選択肢を広げることができます。

株を少額で買うデメリット

株を1万円以下の少額で買う主なデメリットは、以下の3つです。

1.利益額が少ない

投資額が小さければ、それだけ利益額も膨らみにくいことがデメリットの一つです。

株は、うまくタイミングを捉えれば高いリターンが期待できます。

しかしリターンの比率が高くても、投資金額が小さければ利益額は限定的です。

例えば、100万円で投資した株の株価が倍になれば200万円に資産が増え、利益額は100万円となります。

しかし同じ株に1万円で投資した場合は、株価が倍になっても利益額は1万円です。

比率ベースのリターンが同程度であれば、利益金額は投資額に比例します。

毎月余剰資金を継続的に投資に回して投資資産を増やしていけば、徐々に利益額を増やしていけるでしょう。

2.多数の銘柄に分散投資しにくい

1万円程度の少額では、分散投資がしにくくなることもデメリットといえます。

投資元本が大きく、銘柄の最低投資金額が小さいほど多数の銘柄に分散投資が可能です。

投資先を分散すれば、リスク分散効果が働き損失リスクの抑制が期待できます。

しかし投資資金が1万円では、たとえ単元未満株を活用したとしても投資銘柄数が限定されてしまうため、投資先を広く分散することは困難です。

投資資金を追加し徐々に購入銘柄を増やしていけば、次第に投資先が分散された資産構成となるでしょう。

3.単元未満株では優待がもらえない場合が多い

単元未満株の保有では、株主優待がもらえないケースが多い点もデメリットの一つです。

株主優待の付与条件は、企業が自由に決めることができますが、優待の付与条件に保有株数の下限が定められているケースが比較的多いといえます。

例えば、吉野家ホールディングス<9861>の場合は、100株から同社グループが運営する飲食店の優待券がもらえる株主優待です。

このように100株以上の保有が条件となっている場合、単元未満株の保有では優待を受け取れません。

このデメリットを解決するためには、優待の付与条件を充足する水準まで保有株数を増やすことが必要です。

なお一部の銘柄では、1株保有するだけで優待の対象になるものもあります。

例えば、パソナグループは、1株保有から抽選形式の優待の参加権が得られます。

100株単位まで増やすのが難しい場合は、1株でも優待を受けられる銘柄を探して投資することも一案です。

少額で買うときにおすすめの日本株6選

単元未満株の制度を活用すれば、1万円以下の少額で購入できるおすすめの株式について紹介します。

上新電機<8173>

上新電機

※2025年1月23日時点、直近5年間の株価の推移
画像引用:Google Finance

上新電機<8173>は、家電量販店を中心に展開する小売業者で、特に関西地方での存在感が強い企業です。

家電製品やパソコン、スマートフォンなどを取り扱い、顧客に対して多様な商品を提供しています。

近年では、オンライン販売の強化や、店舗での体験型サービスの導入により、顧客満足度を向上させています。

また、安定した業績を背景に、配当金も継続的に支払われており、株主還元に対する姿勢が評価されています。

・上新電機がおすすめな理由

上新電機は、まず、株価が比較的手頃で、初心者でも購入しやすい点が魅力です。

また、家電市場は安定した需要が見込まれるため、長期的な成長が期待できます。

さらに、配当金の支払いがあるため、投資初心者でも安定した収益を得ることが可能です。

加えて、上新電機は地域密着型のビジネスモデルを採用しており、顧客との信頼関係を築いているため、今後の成長が期待できる企業です。

上新電機は、1株からでも買物優待券が付与されることが大きな特徴です。

この優待券は、1回2,000円(消費税込み金額)以上の買い物に対して、金額2,000円ごとに1枚(200円券)使用できます。

一気に使用できないですが、1株でも25枚(5,000円分)の優待券を受け取れる点はメリットです。

銘柄名 上新電機
コード 8173
株価 2,264円
株主優待の
内容
優待券25枚(5,000円分)~
(1株から付与)
事業内容 ・家電製品や情報通信機器、エンターテインメント商品および住宅設備機器
・これらに関連する商品の販売及び付帯業務など
※2025年1月23日時点
引用:Google Finance

SPK<7466>

SPK

※2025年1月23日時点、直近5年間の株価の推移
画像引用:Google Finance

SPK<7466>は、主に自動車部品や電子機器の製造を行う企業で、特に自動車業界において高い技術力を誇ります。

近年では、電動化や自動運転技術の進展に伴い、関連製品の需要が増加しています。

SPKは、これらの新技術に対応した製品開発を進めており、将来的な成長が期待されています。

また、安定した業績を背景に、配当金も支払われており、株主還元に対する姿勢が評価されています。

・SPKがおすすめな理由

SPKは、自動車業界は今後も成長が見込まれるため、長期的な投資先として適しています。

さらに、配当金の支払いがあるため、安定した収益を得ることが可能です。

また、SPKは技術革新に積極的に取り組んでおり、将来的な成長が期待できる企業です。

これらの要素から、投資初心者にとって非常に魅力的な選択肢となります。

近年増配傾向にある点も魅力です。

現状確認できる資料で見ても2020年3月期以降増配が続いています。

少額から配当を着実に積み上げていきたい人に、おすすめの投資先の一つです。

銘柄名 SPK
コード 7466
株価 2,077円
株主優待の
内容
なし
事業内容 自動車用補修や車検部品の卸売。建機の部品販売
※2025年1月23日時点
引用:Google Finance

日本電信電話<9432>

日本電信電話

※2025年1月23日時点、直近5年間の株価の推移
画像引用:Google Finance

日本電信電話<9432>は、国内の通信サービス会社で最大手の企業です。

近年では、5G通信の普及やデジタル化の進展に伴い、通信インフラの重要性が増しています。

NTTは、これらの新技術に対応したサービスを展開し、安定した収益を上げています。

また、配当金も継続的に支払われており、株主還元に対する姿勢が評価されています。

・日本電信電話がおすすめな理由

通信インフラは、現代社会において必要不可欠なものであり、NTTは安定した収益基盤を有しています。

高配当銘柄としても知られており、安定的な配当収入を期待する投資家にとって魅力的です。

単元未満株を利用すれば、少額からNTTの株主になることができ、配当金も保有株数に応じて受け取れます。

NTTは、国内外において有線通信ネットワークの運営を行っているほか、傘下のドコモで携帯電話事業を運用しています。

また過去の株式分割により、2025年1月時点では1株あたり151.3円と株価が低いのが特徴です。

単元未満株取引ができる証券会社であれば、わずか数百円で投資ができます。

同社には、100株以上を2年間保有し続けるとdポイントが付与される株主優待制度があります。

100株へ到達するのに必要な資金も2万円弱と相対的に少額です。

1万円から投資を始めて、あとで少しずつ金額を増やして100株到達を目指すのもよいでしょう。

銘柄名 日本電信電話
コード 9432
株価 151.3円
株主優待の
内容
dポイントの進呈。
100株以上/保有期間2年以上で1,500ポイント~
事業内容 携帯電話事業や国内電気通信事業、システム開発、データセンター、不動産業など
※2025年1月23日時点
引用:Google Finance

ユニ・チャーム<8113>

ユニ・チャーム

※2025年1月23日時点、直近5年間の株価の推移
画像引用:Google Finance

ユニ・チャーム<8113>は、生理用品やおむつなどの衛生用品のほか、ペット用品の製造・販売を手がける企業です。

2024年3月末時点で海外売上比率67.4%と過半数を占めているのが特徴です。

また、中国をはじめとしたアジア売上比率も高くなっています。
2022年に一時的な落ち込みは見られたものの、近年の業績はおおむね右肩上がりです。
2020年度以降は、営業利益1,000億円超を維持しています。

配当についても着実に増配傾向です。

・ユニ・チャームがおすすめな理由

生活必需品は、景気の影響を受けにくく、安定した需要が見込めます。

ユニ・チャームは、アジアを中心とした海外展開にも成功しており、今後の成長も期待できます。

長期的な視点で資産形成を考えている初心者の方におすすめです。

銘柄名 ユニ・チャーム
コード 8113
株価 1,211.5円
株主優待の
内容
なし
事業内容 生理用品、乳幼児・大人用紙おむつなど衛生用品の大手、中国など海外売上高も高い
※2025年1月23日時点
引用:Google Finance

三菱重工業<7011>

三菱重工業

※2025年1月23日時点、直近5年間の株価の推移
画像引用:Google Finance

三菱重工業<7011>は、グローバルに重工業分野で事業を展開する大手企業です。

航空宇宙、エネルギー、環境、交通など多岐にわたる分野で高い技術力を誇ります。

近年では、再生可能エネルギーや防衛関連事業の拡大に注力しており、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進められています。

北米やアジアなど海外売上高が高く、2022年度時点では約57%が海外売上となっています。
2020~2021年度は一時的に売上が3兆円台に落ち込んでおりましたが、2023年度は円安の効果もあり4兆円台を回復。

株価についても2023年は大きく上昇しました。

配当水準については、2020年度の中間配当が無配に落ちましたが、その後は順調に増配傾向です。

・三菱重工業がおすすめな理由

三菱重工業は、日本の基幹産業を支える企業であり、事業の安定性が高いといえます。

防衛関連事業も手掛けており、地政学リスクの高まりを受けて注目が集まる可能性もあります。

加えて、三菱重工業は再生可能エネルギーや防衛関連事業に注力しており、今後の成長が期待できる企業です。

銘柄名 三菱重工業
コード 7011
株価 2,265.5円
株主優待の
内容
なし
事業内容 プラント、タービン、航空、防衛、造船などを手がける総合的な重工業企業
※2025年1月23日時点
引用:Google Finance

沖縄セルラー電話<9436>

沖縄セルラー電話

※2025年1月23日時点、直近5年間の株価の推移
画像引用:Google Finance

沖縄セルラー<9436>は、KDDIグループ傘下の携帯電話事業会社です。

沖縄県内では、携帯シェア50%と高水準を保っており、確かな事業基盤が形成されています。

営業利益などで見る限り業績が安定しているなかで、株価も右肩上がりトレンドが継続しています。

株価は、2025年1月23日で4,240円なので1万円でも2株ほど購入可能です。

同社は、100株に達するとカタログギフト優待が受け取れるようになるため、継続的に積立投資して単元株到達を目指すのも良いでしょう。

・沖縄セルラーがおすすめな理由

地域に特化した通信事業は、競争が比較的少なく、安定した収益を上げやすい傾向があります。

また長期増配株という点も特徴の一つです。
2025年3月期の配当予想は年間120円で、もし達成されれば2002年3月期から連続増配を達成する形となります。

銘柄名 沖縄セルラー電話
コード 9436
株価 4,240円
株主優待の
内容
カタログギフト
保有株式数:100~999株
3,000円~5,000円相当
保有株式数:1,000株以上
5,000円相当~1万円相当
事業内容 沖縄地域を中心とした電気通信事業や携帯電話サービスの提供
※2025年1月23日時点
引用:Google Finance

少額で株を買うときにおすすめのネット証券

少額で株を購入する場合は、ネット証券会社を利用するのがおすすめです。

次のような証券会社の利用を検討しましょう。

SBI証券

SBI証券

画像引用:SBI証券

SBI証券は、ネット証券最大手の一つであり、豊富な投資商品と充実した情報提供が特徴です。

国内株式、外国株式、投資信託、債券など、幅広い商品を取り扱っており、初心者から上級者まで幅広い投資家に対応しています。

取引ツールも充実しており、パソコン、スマートフォン、タブレットなど、様々なデバイスで快適に取引できます。手数料体系も豊富で、自分に合ったプランを選択できます。

・SBI証券の単元未満株取引サービス「S株」

SBI証券の単元未満株取引サービスは「S株」という名称で提供されています。

1株から取引が可能で、東証に上場しているほぼすべての銘柄を取引できます。
2023年9月30日以降、売買手数料が完全無料(0円)になったため、少額投資をさらに手軽に始められるようになりました。

NISA口座でも取引可能なため、非課税投資のメリットも享受できます。

単元未満株制度の名称 S株
NISA買付手数料※ 0円
NISA売却手数料※ 0円
売買スプレッド 0円
利用できるポイント Vポイント、Pontaポイント
※特記ない場合2024年以降の新NISAでの手数料
引用:SBI証券

\Vポイント・Pontaポイントで単元未満株投資!/

楽天証券

楽天証券

画像引用:楽天証券

楽天証券は、楽天グループの一員であり、楽天ポイントを活用した投資が可能です。

投資信託の積立でポイントが貯まったり、貯まったポイントで投資信託を購入したりできます。

また、取引ツールも使いやすく、初心者でも安心して取引できます。

国内株式、外国株式、投資信託など、幅広い商品を取り扱っています。

・楽天証券の単元未満株取引サービス「かぶミニ」

楽天証券 かぶミニ

楽天証券の単元未満株取引サービスは「かぶミニ」という名称で提供されています。

こちらも1株から取引が可能で、少額から投資を始められます。

かぶミニは「寄付取引」という形式をとっており、取引にかかるコストが0円です。

リアルタイム取引や指値注文も可能なため、単元株取引とほぼ同じように取引できます。

楽天ポイントを貯めている方や、リアルタイムで取引したい方におすすめです。

単元未満株制度の名称 かぶミニ
NISA買付手数料※ 0円
NISA売却手数料※ 0円
売買スプレッド 寄付取引:なし
リアルタイム取引:0.22%
利用できるポイント 楽天ポイント
※特記ない場合2024年以降の新NISAでの手数料
引用:楽天証券

\単元未満株でのリアルタイム取引もできる!/

マネックス証券

マネックス証券

画像引用:マネックス証券

マネックス証券は、米国株の取扱銘柄数が豊富なことで知られています。

外国株投資に力を入れており、米国株だけでなく、中国株やアセアン株など、幅広い地域の株式に投資できます。

また、投資情報やセミナーも充実しており、投資学習にも役立ちます。

・マネックス証券の単元未満株取引サービス「ワン株」

マネックス証券の単元未満株取引サービスは「ワン株」という名称で提供されています。

こちらも1株から取引が可能で、少額から投資を始められます。

買付手数料は無料ですが、売却時には手数料(約定代金の0.55%)がかかります。

NISA口座での取引も可能です。外国株に興味がある方や、情報収集を重視する方におすすめです。

単元未満株制度の名称 ワン株
NISA買付手数料※ 0円
NISA売却手数料※ 実質0円
(手数料全額キャッシュバック)
売買スプレッド なし
利用できるポイント なし
※特記ない場合2024年以降の新NISAでの手数料
引用:マネックス証券

\SNS型投資アプリferciが便利!/

マネックス証券については、こちらの記事も参考にしてください。
マネックス証券と三菱UFJ eスマート証券を徹底比較!サブ口座として運用するならどっち?

三菱UFJ eスマート証券

三菱UFJ eスマート証券は、KDDIグループのネット証券です。

auユーザー向けのサービスが充実しており、au PAYとの連携や、Pontaポイントを活用した投資が可能です。

・三菱UFJ eスマート証券の単元未満株取引サービス「プチ株」

三菱UFJ eスマート証券の単元未満株取引サービスは「プチ株®」という名称で提供されています。

こちらも1株から取引が可能で、少額から投資を始められます。

買付時に手数料(約定代金の0.55%)がかかります。

NISA口座での取引も可能です。

Pontaポイントを貯めている方や、au経済圏を活用している方におすすめです。

単元未満株制度の名称 プチ株
NISA買付手数料※ 0円
NISA売却手数料※ 0円
売買スプレッド なし
利用できるポイント Pontaポイント
※特記ない場合2024年以降の新NISAでの手数料
引用:三菱UFJ eスマート証券

\単元未満株で積立投資するなら!/

株を少額投資するときに利益を出すポイント

株の利益は、株価の値上がりによる「キャピタルゲイン」と、配当による「インカムゲイン」の2つです。

基本的に長期保有することで利益の拡大や安定化が期待できるでしょう。

またNISA枠を活用して投資すれば、税金負担がなくなる分、効率良く利益を上げることが可能です。

ここでは、株の少額投資で利益を出すためのポイントをまとめました。

長期で株を持ち続ける

長期で株を保有し続けることが、利益を拡大・安定化させるためのポイントです。

業績順調な企業でも短期的な株価は、一時的な需給変化などで下落する可能性があります。

しかし健全で継続的に成長する企業の場合、長期保有しておけば次第に株価が上昇トレンドを描くことが期待できるでしょう。

例えば、以下は積水ハウス<1928>の過去5年間の株価です。

一時的に見れば下落しているタイミングもありますが、5年という長期間で見れば右肩上がりとなっていることがうかがえます。

積水ハウス

画像引用:Google Finance

また長期保有すると配当も積み上がっていきます。

配当は、無配に陥らない限り定期的に収入が積み上がっていくため、長期保有すれば総受取額が増えていく仕組みです。

例えば、積水ハウス<1928>の2025年1月期(計画)単年の配当受取額は、1株あたり129円の予想となっています。

しかし2015~2024年(計画)の総配当受取額を合計すると891円です。

総受取額が蓄積すれば、少々株価が下落したとしても配当込みで見たときにプラスリターンを確保できる計算です。

株の長期保有の効果については、こちらの記事も参考にしてください。
株の長期投資によるメリット・デメリットを解説

NISAを活用する

NISAを有効活用することも有効です。

NISAの成長投資枠では、単元未満株を含む日本株への投資ができます。

NISAで投資すれば、キャピタルゲイン・インカムゲイン双方に対する課税が免除されます。

しかし課税口座(特定口座や一般口座)では、利益が出た場合に20.315%(復興特別所得税を含む)の税金を負担しなければなりません。

その点、NISAであれば効率良く利益を稼ぐことが期待できます。

例えば、マネックス証券のようにNISA取引における売買手数料が無料となる証券会社もあります。

税金負担に加えて手数料負担も抑えて、効率良く利益を積み上げていけるのが特徴です。

まとめ

通常の日本株の投資は100株単位ですが、単元未満株制度を活用すれば1株単位で投資が可能です。

手数料がかからない証券会社を選べば、実質的に株価(もしくは株価を整数に切り上げた金額)が最低投資金額となります。

銘柄によっては、数百円~数千円程度から多くの銘柄が投資可能です。

1万円程度から少額投資すれば金額ベースで大きな損失を出す可能性が低いため、少しずつ株式投資に慣れることが期待できるでしょう。

投資銘柄や利用する証券会社に迷った場合は、今回紹介したおすすめの銘柄や証券会社を参考にしてみてください。

伊藤 圭佑

証券アナリスト

資産運用会社に勤める金融ライター。証券アナリスト保有。
新卒から一貫して証券業界・運用業界に身を置き、自身も個人投資家としてさまざまな証券投資を継続。
キャリアにおける専門性と個人投資家としての経験を生かし、経済環境の変化を踏まえた投資手法、投資に関する諸制度の紹介などの記事・コラムを多数執筆。