近年、単元未満株に対応して1株から売買できる証券会社が増えており、1万円あれば多くの銘柄が購入できるようになっています。
単元未満株は、主にネット証券が取り扱っています。なかには手数料無料で1株から買える証券会社もあるなど、サービスが充実しているのが特徴です。
本記事では、日本株が1株から買える証券会社のおすすめを紹介します。1万円程度の少額から日本株への投資を始めたい人は、ぜひ確認してみましょう。
日本株が1株から買える主な証券会社4選【おすすめ順】
日本株が1株から買える主な証券会社を、おすすめ順に4社紹介します。
単元未満株(ミニ株)でおすすめの銘柄を知りたい人はこちら
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SBI証券|取引コストゼロで売買できる
【SBI証券の単元未満株(S株)の概要】
取扱銘柄 | 3,900銘柄以上 |
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手数料 | 無料 |
ポイント投資 | Tポイント、Pontaポイント |
SBI証券の単元未満株(S株)は、取引コストゼロで1株から売買できる唯一の証券会社です。
手数料キャッシュバックやスプレッド(実際の株価との差額)などの複雑な条件がなく、手数料無料で売買できます。
東京証券取引所(東証)で取引される全銘柄を売買できるので、トヨタ自動車をはじめとした有名企業はもちろん、ベンチャー企業の株も1株から買えます。
手数料などのコストをかけたくない場合は、SBI証券で単元未満株を買いましょう。
SBI証券について詳しく知りたい人はこちら
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\取引コストゼロで日本株が取引できる/
楽天証券|1株でもリアルタイム取引が可能
【楽天証券の単元未満株(かぶミニ)の概要】
取扱銘柄 | 1,602銘柄(寄付銘柄数) |
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手数料 | 0.22%(※) |
ポイント投資 | 楽天ポイント |
楽天証券の単元未満株(かぶミニ)は、取扱銘柄1,602銘柄のうち746銘柄に限られますが、1株でもリアルタイム取引が可能です。
単元未満株の場合、100株単位で売買する場合と異なり原則リアルタイム取引ができません。
たとえばSBI証券の場合、取引が成立するタイミングは1日3回のみです。
一方で楽天証券であれば、証券取引所が開いている時間帯(9:00~11:30、12:30~15:00)であればいつでも取引できます。
トヨタ自動車をはじめとした有名企業は、リアルタイム取引の対象銘柄になっており、1株から有名企業の株をリアルタイムで取引したい人におすすめです。
楽天証券について詳しく知りたい人はこちら
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\1株からリアルタイムで売買可能/
マネックス証券|新NISAなら手数料実質無料
【マネックス証券の単元未満株(ワン株)の概要】
取扱銘柄 | 3,900銘柄以上 |
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手数料(税込み) | 購入時:無料、売却時:52円~(※) |
ポイント投資 | 非対応 |
マネックス証券の単元未満株(ワン株)は、新NISAなら手数料実質無料です。
購入手数料は新NISA以外でも無料、売却手数料は新NISAなら 手数料分がキャッシュバックされます。
マネックス証券は、米国株購入時の為替手数料が無料になるメリットもあります。
米国株にも投資するのであれば、新NISA口座をマネックス証券で開設して単元未満株を買うことも選択肢の一つです。
\新NISAなら手数料実質無料/
PayPay証券|株価が高い銘柄でも1,000円から買える
【PayPay証券の単元未満株の概要】
取扱銘柄 | 179銘柄 |
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手数料 | 0.5または1.0%(※) |
ポイント投資 | PayPayポイント |
PayPay証券は、株価が高い銘柄でも1,000円から買えます。
たとえば、ユニクロを運営するファーストリテイリング<9983>の株価は3万7,020円(2023年11月24日の終値)もあり、SBI証券などの他社では最低でも3万7,020円の資金が必要です。
PayPay証券であれば、株価3万7,020円のファーストリテイリングでも1,000円から投資できます。
取扱銘柄は少ないものの、はじめて投資をする人が思い浮かべる有名企業ならおおむね扱っています。
手数料(スプレッド)が高いデメリットはありますが、投資資金が1万円しかないなど金銭面での制約が大きい人は、PayPay証券も選択肢の一つです。
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単元未満株(ミニ株)のメリット3つ
単元未満株(ミニ株)には、主に3つのメリットがあります。少額から日本株に分散投資したい人におすすめです。
1. 1万円未満の少額から投資できる
単元未満株であれば、1万円未満の少額からでも投資できます。
たとえばトヨタ自動車<7203>の株価は2,803円(2023年11月24日の終値)となるため、日本株は100株1単元のため最低でも28万300円が必要です。
しかし単元未満株なら2,803円から投資できます。なかには、1株あたりの株価が高い銘柄もありますが、日本株は1株あたりの株価が1万円未満の銘柄が全体の9割以上です。
2. 複数銘柄に投資しやすい
単元未満株は、少額で投資できるため複数銘柄に分散投資しやすくなります。
たとえば100万円の投資資金があっても100株ずつ買うと、銘柄によっては数社程度で資金がなくなってしまうでしょう。
しかし単元未満株であれば1株ずつ投資できるため、1万円あれば5銘柄以上の分散投資も可能です。
【1万円でできる分散投資の例(1株ずつ投資する場合)】
銘柄名 | 株価 |
---|---|
トヨタ自動車<7203> | 2,803円 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306> | 1,265.5円 |
日本電信電話<9432> | 172.4円 |
クボタ<6326> | 2,116円 |
オリックス<8591> | 2,719円 |
上記の5銘柄を購入しても約9,075.9円となります。
3. 配当金は株数に応じて受け取れる
配当金は、単元未満株でも株数に応じて受け取れます。株の配当は、100株ごとではなく「1株あたり◯円」です。
なおPayPay証券では、1,000円単位で単元未満株を買うため1株未満の株数が発生しますが、1株未満でも配当はもらえます。
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単元未満株(ミニ株)のデメリット3つ
単元未満株(ミニ株)には、主に以下のような3つのデメリットもあります。
1. 株主優待は原則もらえない
株主優待は、100株以上の保有を条件としている企業が多いため、単元未満株では原則もらえません。
1株から株主優待がもらえる銘柄はわずかながらあるものの使い勝手はあまりよくないです。
【1株から株主優待がもらえる銘柄(抜粋)】
銘柄名 | 優待の内容 | 株価 |
---|---|---|
上新電機<8173> | Joshinの割引券 | 2,284円 |
SBIホールディングス<8473> | 健康食品などの割引購入券 | 3,237円 |
ニップン<2001>(旧日本製粉) | 健康食品などの優待販売 | 2,247円 |
株主優待銘柄として人気のある吉野家<9861>やすかいらーく<3197>は100株保有が条件となり、最低でも20万~30万円程度の投資資金が必要です。
株主優待目当てで投資をするなら、100株買えるだけのお金を貯めてから投資をしましょう。
2. 楽天証券を除いてリアルタイム売買は不可能
単元未満株は、楽天証券を除いてリアルタイム売買は不可能です。
楽天証券でも価格指定した指値注文はできず、想定外の株価で注文が成立することがあるため、デイトレードのような短期取引には向いていません。
単元未満株は、できる限り長期保有を前提として投資しましょう。
3. 購入金額に対する手数料が高くなりがち
単元未満株は、購入金額に対する手数料が高くなりがちです。
手数料のある証券会社では「最低◯円」と定められていることが多く、株価が安い銘柄を取引すると手数料の割合は高くなります。
手数料を気にせず取引したい場合は、単元未満株の取引手数料が無料になる証券会社を選びましょう。
SBI証券なら取引手数料無料、スプレッド(事実上の手数料)なしで1株から取引できます。
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単元未満株(ミニ株)についてよくある質問Q&A
単元未満株(ミニ株)についてよくある質問を2つにまとめました。
Q. 1株から株主優待がもらえる銘柄は?
1株から株主優待がもらえる銘柄としては以下が挙げられます。
- 上新電機<8173>|家電量販店「Joshin」の割引券がもらえる
- SBIホールディングス<8473>|健康食品などの割引購入券がもらえる
- ニップン<2001>|健康食品などが優待価格で購入できる
Q. 単元未満株(ミニ株)投資におすすめの銘柄は?
単元未満株(ミニ株)投資におすすめの銘柄としては以下が挙げられます。
- JT<2914>
- SBIホールディングス<8473>
これらの銘柄はいずれも配当がもらえます。配当がもらえる銘柄から選ぶのがおすすめです。
詳しくはおすすめのミニ株銘柄をチェックしてみましょう。
日本株を1株から買うのなら手数料無料のSBI証券がおすすめ
日本株を1株から買う場合は、手数料無料のSBI証券がおすすめです。他社のようなスプレッド(事実上の手数料)もないため、取引コストゼロで売買が可能です。
単元未満株(ミニ株)は、少額から投資できますが、最低手数料のある証券会社で取引すると購入価格または売却価格に対する手数料率が高くなることがあり、利益が出しづらいです。
手数料を考慮すると損失になる「手数料負け」を防ぐためにはSBI証券がおすすめです。
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