s&p 500 利回り_S&P500の利回りはどれくらい?投資するならどの銘柄がいい?

S&P500の利回りは、直近50年の平均で年率約8.65%です。配当利回りが高い銘柄でも5~6%前後が一般的と考えれば、十分高い利回りといえるでしょう。S&P500に投資するなら、低コストで利回りの高いeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめです。クレジットカード決済(クレカ積立)に対応した証券会社であれば、ポイントも貯まります。

S&P500に投資を検討している場合は、クレカ積立のポイント還元率が最大1.0~1.1%と高いマネックス証券やauカブコム証券を選びましょう。

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S&P500は米国の主要な株価指数

S&P500は、米国の主要な株価指数の一つです。米国を代表する約500社で構成され、会社の時価総額に応じて投資割合が調整されます。

時価総額とは

株式をある時点の株価で評価した場合、どのくらいの金額になっているかを表したもの。「各銘柄の株価×上場株式数」で計算される。

株価の上昇・下落で時価総額も大きく変動するため、S&P500は定期的に構成銘柄を変更し、投資割合の増減も行っています。時価総額ベースで米国株式市場全体の約80%をカバーしており、米国市場全体の動向がおおむね反映された指数といえるでしょう。

S&P500の主な投資先

S&P500の主な投資先は、以下の通りです。

【S&P500の主な投資先】

企業名投資割合
Microsoft
(マイクロソフト)
7.23%
NVIDIA
(エヌビディア)
6.61%
Apple
(アップル)
6.60%
Alphabet(Google)
(アルファベット)
4.28%
Amazon
(アマゾン)
3.85%
Meta(旧Facebook)
(メタ)
2.40%
Berkshire Hathaway
(バークシャー・ハサウェイ)
1.60%
Eli Lilly
(イーライリリー)
1.57%
Broadcom
(ブロードコム)
1.52%
JPMorgan Chase
(JPモルガン・チェース)
1.26%
参照:Vanguard S&P 500 ETF
(2024年6月30日現在)

MicrosoftやAppleなど世界を代表するIT企業が主な投資先に含まれており、IT業界への投資割合は全体の32.5%を占めます(2024年6月30日現在)。

代表的な米国の株価指数との比較

米国の代表的な株価指数は、S&P500のほかにNYダウやNASDAQ(ナスダック)が挙げられます。NASDAQ(ナスダック)は、総合指数とNASDAQ100指数に分かれますが、ここでは投資信託などで指標に用いられるNASDAQ100指数で比較します。

【代表的な米国の株価指数】

S&P500NYダウNASDAQ100
構成銘柄数50330100
主な投資先Microsoft
NVIDIA
Apple
UnitedHealth
Microsoft
Goldman Sachs
Microsoft
Apple
NVIDIA
(2024年8月7日現在)

S&P500のほうがより多くの銘柄で構成されており、分散投資がしやすい指数です。直近5年の値動きを見るとIT企業への投資割合が高いNASDAQ100のほうが上昇していますが、下落局面ではS&P500のほうが緩やかな下落率になっていることがわかります。

【直近5年間の各指数の値動き(5年前の株価から見た騰落率)】

直近5年間の各指数の値動き(5年前の株価から見た騰落率)
※水色:NASDAQ100、青色:S&P500、オレンジ:NYダウ
画像引用:TradingView
(2024年8月7日現在)

分散投資をしつつ平均的なリターンを得られればよいと考える場合、S&P500はおすすめできる投資先の一つといえるでしょう。

S&P500の利回りを投資期間ごとに紹介

S&P500を含めて直近の株価は上昇傾向が続いているため、おおよその利回りを知るにはできる限り長い投資期間でシミュレーションすることが大切です。ここでは、2024年8月6日までの直近5年、10年、50年の平均利回り(平均リターン)を紹介します。

投資期間5年:平均利回り約12.69%

2019年8月7日終値 2,884
2024年8月6日終値 5,240.03
平均利回り 年率約12.69%

直近5年間は、2020年のコロナ・ショックや2022年のインフレ懸念による下落を除けば上昇相場だったため、平均利回りは高めです。

投資期間10年:平均利回り約10.62%

2014年8月7日終値 1,909.6
2024年8月6日終値 5,240.03
平均利回り 年率約10.62%

直近10年まで見ると、2015年のチャイナ・ショックや2018年の米中貿易摩擦による株価下落などがあり、投資期間5年と比べて利回りは低い傾向です。ただし、リーマン・ショックやITバブル崩壊などと比べれば下落率が低かったため、平均利回りは年率10%を超えています。

投資期間50年:平均利回り約8.65%

1974年8月7日終値 82.65
2024年8月6日終値 5,240.03
平均利回り 年率約8.65%

1970~1980年代は、日米貿易摩擦が米国で大きな問題になった時期です。特に1970年代の米国株は、横ばいが続いたため、直近5~10年と比べて平均利回りは低くなっています。その後、大きく上昇したものの2000~2010年はITバブル崩壊やリーマン・ショックにより株価が暴落しており、直近50年の平均利回りは約8.65%にとどまっています。

逆にいえば、これだけ悪い時期を含めても平均利回りは8%を超えているので、同時期の日経平均の利回り約4.3%と比べれば、十分高いリターンだといえるでしょう。

S&P500の利回りが高い銘柄をランキング形式で比較(新NISAつみたて投資枠)

S&P500は株価指数にすぎないため、投資家は指数へ直接投資できません。ただし「S&P500に連動した運用方針を採用する銘柄」を買うことで、間接的に投資できます。S&P500の利回りが高い銘柄は、新NISAつみたて投資枠対象銘柄で比較すると以下の通りです。

【S&P500の利回りランキング(新NISAつみたて投資枠)】

銘柄名 利回り
(直近3年・年率)
eMAXIS Slim 米国株式
(S&P500)
21.18%
SBI・V・S&P500
インデックス・ファンド
21.06%
つみたて米国株式
(S&P500)
21.02%
※為替(米ドル/円のレート)による影響を受けるため、S&P500の利回りとは異なる
(2024年8月7日現在)

運用方針は変わらないものの、銘柄によって運用コストなどに違いがあるため、利回りも多少の差があります。できる限り利回りの高い銘柄を選びましょう。

S&P500に投資して配当はもらえる?

S&P500は、どの商品を買うかで配当の有無が異なります。

なお、S&P500に投資するには投資信託を買う必要があり、ここでは便宜上「配当」と記載しますが、厳密にいえば配当ではなく分配金です。

ETF(上場投資信託):もらえる

株のように証券取引所で売買されている投資信託(ETF)を買う場合は、配当がもらえます。

【主なETFの配当利回り(分配金利回り)】

銘柄名 配当利回り
Vanguard S&P 500 ETF(VOO) 1.39%
SPDR S&P 500 ETF(SPY) 1.32%
NEXT FUNDS S&P 500指数
(為替ヘッジなし)
1.04%
(2024年8月7日現在)

配当を受け取りながらS&P500に投資したい人は、ETF(上場投資信託)を選びましょう

投資信託:もらえない

S&P500に連動した運用を目指す投資信託は、配当を再投資しているため、もらえません。投資信託の説明書(目論見書)では「分配方針」が記載されていますが、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などNISAのつみたて投資枠対象銘柄では、基本的に出さない方針です。

【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の分配方針】

株価が長期的に上昇するのであれば、配当(分配金)を出すよりも再投資していくほうが、長期的な利益は大きくなる可能性が高いです。これから資産を増やそうと考えている人は、投資信託を選びましょう。

S&P500に投資するなら新NISAで買うのがおすすめ

S&P500に投資するなら、利益が非課税になる新NISAがおすすめです。2024年にスタートした新NISAは、旧つみたてNISAと旧一般NISAが一本化され、ETFや投資信託などに投資しやすい制度になっています。つみたて投資枠でコツコツと積立投資を続ければ、仮にここから株価が暴落しても、安いタイミングで積み立てられるので平均購入価格を下げることが可能です

暴落後に株価が上昇すれば、大きな利益を得られる可能性もあるでしょう。

【新NISAの概要】

新NISAの概要
※上場廃止の恐れがある日本株、レバナスなどリスクの高い投資信託は除外
画像引用:金融庁

新NISAでどの銘柄を買えばいい?

つみたて投資枠の対象銘柄になっており、直近の利回りが高いeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がおすすめです。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、複数の銀行や証券会社で購入できます。しかし、クレジットカード決済で投資信託が積み立てられるネット証券で購入すれば、ポイントがもらえてより一層お得です。

クレジットカード決済による投資信託の積立投資は「クレカ積立」といわれ、年会費が発生しないカードでも最大1.1%のポイント還元が受けられます

※1:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立てた場合
※2:2024年11月買付分から還元率変更予定。詳細はこちら
(2024年8月7日現在)

S&P500に投資するなら、クレカ積立の還元率が高いマネックス証券やauカブコム証券の新NISAでeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を積み立ててみましょう。積立金額が少ない人はマネックス証券、多い人はauカブコム証券を選ぶのがおすすめです。

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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)以外の商品も検討したい人は、新NISAで何を買う?おすすめ商品や選び方を確認してみましょう。

S&P500の利回りは一般的な投資家から見れば十分高い

S&P500の利回りは、直近50年で見ても平均8%を超えており、十分高い水準です。日本の個別株の場合、配当利回りが高い銘柄でも5~6%前後のため、配当よりも投資で得られる利益を優先したいのであれば、S&P500は有望な投資先の一つといえるでしょう。

実際に世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェットが、妻への遺言で「資産の90%をS&P500に連動した運用を目指す銘柄へ投資するように」と指示しています。S&P500に投資する商品を買うのであれば、新NISAのつみたて投資枠の対象銘柄「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がおすすめです。

クレカ積立の還元率が高いマネックス証券やauカブコム証券の新NISAで、ポイントをもらいながらS&P500への投資を始めてみましょう。

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