100万円を200万円にする確実な方法はある?おすすめの投資方法やコツ・注意点を解説

投資初心者のなかには、100万円くらいから投資を始めようと考えている方もいるかもしれません。

投資方法を工夫すれば、100万円を200万円に増やすことは可能です。

一方で、短期間で資産を一気に増やそうとすると損失リスクが高くなる点に注意しましょう。

本記事では、投資初心者が100万円を200万円に増やすうえでのおすすめの投資方法やコツ・注意点について紹介します。

これから手元の資金を初めて投資に回そうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

  1. 100万円を200万円に増やす方法とは?
    1. 100万円を200万円に増やす方法は多数
    2. 100万円を短期間で200万円に増やすのはリスクが高い
    3. 元本保証された預金で増やすのは困難
  2. 100万円を200万円に増やすおすすめの投資方法8選
    1. 1. 投資信託|プロがさまざまな資産に分散投資する
    2. 2. ETF|証券取引所に上場している投資信託
    3. 3. クラウドファンディング|ネットを投資資金を集め企業や事業に投資
    4. 4. 日本株|企業によっては定期的に配当金や株主優待を受け取れる
    5. 5. ロボアド|AIを活用して分散投資
    6. 6. 米国株|世界をリードする企業の株が買える
    7. 7. 不動産投資|ローンを利用し自己資金よりも大きな金額の不動産を購入
    8. 8. FX|投資上級者向けのハイリスクハイリターンな投資手法
  3. 100万円を200万円にするときのポイント5つ
    1. 1. 焦って増やそうとしない
    2. 2. できるだけ投資先は分散させる
    3. 3. 早く投資を始めるほど複利効果が期待できる
    4. 4. 投資のコストを抑える努力をする
    5. 5. ほったらかし投資をするのも有効
  4. 100万円を200万円にするのに役立つ3つの制度
    1. 1. 新NISA|1,800万円まで価格収益が非課税になる制度
    2. 2. iDeCo|老後の資産形成のための制度
    3. 3. 企業型DC|企業が従業員の退職後の資産形成を支援するための制度
  5. 100万円を200万円にするのにかかる期間はどれくらい?
    1. 72の法則で資産が倍になるまでの年数を計算できる
    2. 利回りの高さだけで投資先を選ばないよう注意
    3. 100万円は何年でいくらになる?
  6. まとめ|100万円を投資に回して資産を増やそう

100万円を200万円に増やす方法とは?

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100万円を200万円に増やす方法は、複数あります。

ただし、短期間のうちに一気に資産を増やせる投資方法はリスクが高い可能性があります。

リスクが高ければ、失敗して大きな損失を引き起こす可能性があるでしょう。

一方で、現在の低金利状態の日本では元本保証型の商品で資産を倍に増やすことは困難です。

自分に合った投資手法をうまく選んでいくことが大切です。

100万円を200万円に増やす方法は多数

投資方法にはさまざまなものがあります。

例えば以下のような方法で100万円を200万円に増やすことが期待できます。

・投資信託
・ETF
・クラウドファンディング
・株式投資
・ロボアド
・外国株・外国債券
・不動産投資
・FX

それぞれにリスクやリターンをはじめとした商品の特性が異なり、いずれも損失を発生させるリスクがあります。

投資にチャレンジするときには、自分の投資スタンスにあった特徴を持つ投資商品を選びましょう。

損失が不安な方は、リスクの低い投資方法を選択してください。

逆に保有する資金に余裕があり、100万円から損失が発生しても生活に大きな支障がない方は、リスクを取った投資にチャンレジするのも一案です。

100万円を短期間で200万円に増やすのはリスクが高い

基本的には、短期間で100万円を200万円に増やすことはリスクが高いです。

うまくいけば100万円を短期間で増やす方法がないわけではありません。

例えば値動きの大きい株式への投資では、市場の動きによっては数ヵ月以内に資産を倍にできるケースもまれにあります。

FXも大きなレバレッジ水準で投資すれば、短期間で資産を一気に増やすことも不可能ではありません。

しかし短期間で資産を増やせるような投資方法は、基本的にリスクが高いものです。

そのため、投資初心者で投資方法についてよく知らない段階で一気に資産を増やそうとすることは控えたほうがよいでしょう。

リスクを十分に理解したうえでチャレンジする場合は、最大どの程度損失が発生するのか理解したうえで取り組む必要があります。

元本保証された預金で増やすのは困難

リスクが怖いからといって、元本保証された預金で100万円を200万円に増やすことは困難です。

2024年7月時点で銀行の預金金利は低く、三菱UFJ銀行のスーパー定期は普通預金金利より優遇されていますが最長の10年で0.2%です。

0.2%で100万円を10年間半年複利で運用しても2万円程度しか増えません。

このように2024年3月現在の日本において、元本保証のある預金で資産を倍にすることは現実的ではないでしょう。

100万円を200万円に増やすおすすめの投資方法8選

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100万円を200万円に増やそうと考えているのであれば、以下のような資産に投資をするのがおすすめです。

それぞれの特性を理解したうえで、自分のリスク許容度や投資期間に適した商品を選択しましょう。

1. 投資信託|プロがさまざまな資産に分散投資する

投資信託は、不特定多数の投資家から資金を集めて運用のプロがさまざまな資産に分散投資する商品です。

証券会社や銀行などの金融機関で売買ができます。

また2024年から始まった新NISAで投資可能な資産の一つでもあります。

運用会社が投資信託それぞれのルールやコンセプトに基づいて適切な投資銘柄を選んで投資します。

銘柄選別をプロに任せられ、1つの投資信託を購入するだけでリスク分散ができる点が特徴です。

金融機関の営業日であれば、多くの銘柄が購入・売却手続きができます。

資金が急に必要になったときは、投資信託によって異なりますが1週間程度あれば換金が可能です。

投資信託によって株や債券などの投資対象が異なります。

さらに国内の資産に投資するもの、海外資産に投資するものなど投資する国・地域にも違いがあります。

期待されるリスクやリターンも商品によりさまざまです。

自身の投資意向やリスク許容度に適した商品を選んで投資しましょう。

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ETF|証券取引所に上場している投資信託

ETFも投資信託の一種で、そのうち証券取引所に上場している銘柄をいいます。

日本のETFの場合は、東京証券取引所に上場していて、営業時間内であれば株と同じようにリアルタイムで売買可能です。

非上場の投資信託と異なり、売買価格は約定したその瞬間に確定します。

また、非上場の投資信託とは異なり、柔軟に売買できることが特徴です。

投資信託同様に投資家の資金は、多数の資産に分散投資されます。

多くのETFは、日経平均株価やTOPIXといったような特定の市場指数に連動することを目指して運用されるインデックス型です。

1口単位で売買できるため、株の単元での取引よりは少額で売買できる銘柄が多いといえます。

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3. クラウドファンディング|ネットを投資資金を集め企業や事業に投資

クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の投資家から小口で資金を集めて特定の企業・事業などに資金を活用する仕組みです。

寄付型・購入型など投資商品とは性質の異なるファンドがある一方で、運用期間中に分配金が受け取れる投資型の商品も少なくありません。

1万円~10万円程度から投資ができるファンドが多く、100万円でも多数のファンドへ分散投資が可能です。

不動産や特定の事業・ローンなど、有価証券とは異なる資産にも投資できます。

保有期間中は、分配金が発生します。

分配金の利回りは、ファンドによってさまざまですが、預金や日本国債などよりは高い利回りが期待できるファンドが多い傾向です。

一方で、多くのファンドは途中換金ができない・しづらいため、運用期間中は換金できなくても問題がない余裕資金で取り組みましょう。

ファンド事業者が運用に失敗すると元本毀損のリスクがあるものの、なかには運営開始以来すべてのファンドで正常な元本償還を継続している事業者もあります。

4.日本株|企業によっては定期的に配当金や株主優待を受け取れる

株式は、会社に出資した人に対して発行される証券です。

出資金は、企業にとって返済不要な資金でさまざまな事業活動に活用されます。

上場株は、証券取引所の営業時間であればリアルタイムで売買可能です。

日本国内の証券会社に口座があれば、証券会社を通じて株の売買注文ができます。

株式を保有していると、保有割合に応じて株主総会などを通じた経営参加が可能です。

さらに企業によっては、定期的に配当金や株主優待を受け取れる場合もあり、株価が上昇したときに売却すれば、値上がり益も期待できます。

株式は、企業の事業特性や規模などによってリスクがさまざまです。

なお、万が一投資先の企業が倒産した場合、株式は価値がゼロになるリスクもあります。

銘柄選びを慎重に行って、将来の成長性が期待できる企業に投資しましょう。

5.ロボアド|AIを活用して分散投資

ロボアドとは、事業者が投資家から集めた資金をAIなどの先端技術を活用して分散投資してくれる投資商品です。

定期的にリバランスも実行してくれるため、投資家がなにもしなくても市場環境や値動きに応じて資産構成が最適化されます。

運用の手間をかけずにリスク分散が期待できるのが特徴です。

ロボアドには1万円~10万円程度の少額から投資できるサービスが複数あり、少額からでも世界中の多様な資産に分散投資できます。

スポット買付のほか、積立投資に対応したサービスもあります。

6.米国株|世界をリードする企業の株が買える

米国株とはアメリカの証券取引所に上場している株式を指します。

日本の証券会社からでも米国株を購入することは可能です。

米国株式市場は、世界最大の規模と高い流動性を誇り、多様な産業や企業規模の株式が取引される特徴があります。

特にテクノロジー分野で世界をリードする企業が多く上場し、イノベーションの中心地としての地位を確立しています。

こうしたことから、米国株は株価の配当利回りが高く、多くの投資家に注目されています。

また、米国株は厳格な情報開示規制により高い透明性が保たれ、投資家の信頼を得ています。

経済・政治情勢の変化に応じて価格変動が大きいことも特徴の一つです。

多くの企業が定期的に配当を支払う傾向があり、長期的には上昇トレンドを示してきました。

これらの特性により、米国株式市場は世界中の投資家にとって魅力的な投資先となっています。

7.不動産投資|ローンを利用し自己資金よりも大きな金額の不動産を購入

不動産投資とは、マンションやアパートなどの不動産物件を取得して他人に貸し出し、収入を得る方法です。

毎月賃料収入を得られるほか、売却時に残債より高値で売れればそこでも現金が手に入ります。

100万円で購入できる不動産はほとんどありませんが、投資用のローンを利用することで自己資金よりも大きな金額の不動産の購入が可能です。

相対的に価格が低い区分マンションなどを探せば、100万円からでも投資を始める余地はあります。

自己資金を抑えて借り入れを増やすと毎月の返済額が大きくなるため、毎月の収入は限定的です。

その場合も資産価値が落ちにくい物件へ投資して売却時に利益が出れば、当初の自己資金100万円を200万円に増やすチャンスはあります。

FX|投資上級者向けのハイリスクハイリターンな投資手法

FXは「外国為替証拠金取引」のことを指します。

FXの取引業者に「証拠金」を預けておくと、証拠金より大きな規模で為替取引が可能です。

FXにはレバレッジという仕組みがあります。

これは、少額の資金で大きな取引を行うための仕組みで、最大で25倍までレバレッジをかけることができます。

例えばレバレッジを最大限に活用し25倍にすると、100万円を証拠金で預ければ約2,500万円分の為替の投資ができるようになります。

これにより、高い利益を得る可能性が増す一方で、損失のリスクも同様に拡大します。

レバレッジは投資家の取引能力を増幅させる強力なツールですが、慎重に使用する必要があります。

例えば以下の2つのケースで為替が1米ドル=100円から1円動いた場合のインパクトは次の通りです(手数料や金利収入・支出、税金などは加味しない)。

  • 100万円をそのまま米ドル外貨預金に預けた場合
  • FX(レバレッジ25倍)で米ドル円ロング(買い)のポジションを取った場合
為替レート 外貨預金100万円分 FX100万円
(レバレッジ25倍)
1米ドル=100円→1米ドル=101円 1万円の
収益
25万円の
収益
1米ドル=100円→1米ドル=99円 1万円の
損失
25万円の
損失

仮に25倍のレバレッジでFXに取り組むと、1米ドル=100円から1円円高に動いただけで当初投資額100万円の4分の1の25万円を失う計算となります。

FXは、レバレッジの設定次第ではハイリスク・ハイリターンとなる投資手法です。

投資上級者向けといえるでしょう。

100万円を200万円にするときのポイント5つ

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投資初心者が100万円を200万円にしたいと考えている場合は、以下の点に留意しましょう。

それぞれのポイントについて詳しく紹介していきます。

1. 焦って増やそうとしない

100万円を200万円に増やすときには、焦って短期間での達成を狙わないようにしましょう。

高い利益が見込める投資は、リスクも高いケースが少なくありません。

リスクの高い投資は、投資タイミングや具体的な投資先を慎重に選ぶ必要があり、初心者には難易度が高い傾向です。

まずは、長期で着実に資産を増やす計画を立てて適度なリスクの資産に投資をしましょう。

2. できるだけ投資先は分散させる

リスクを抑えるうえでは、投資先を分散させるのが有効です。

投資先が分散されていると、1つの投資先の価格が大きく下落しても他の投資先の値動きが相殺してくれるため、損失を限定させられる可能性があります。

投資金額100万円でも、充分に分散投資は可能です。

投資信託やロボアドなど1つの銘柄へ投資するだけで投資先を分散できます。

ETFや外国株なども、少額投資できる銘柄が多いため、複数の投資先に分散する方法はあります。

3. 早く投資を始めるほど複利効果が期待できる

資産運用は、できるだけ早期から始めると複利効果で資産拡大が進みやすくなります。

複利効果とは、発生した収益をさらに投資に回すことで、資産の増加ペースが加速する効果のことです。

長期間にわたり投資を継続するほど、複利効果は大きくなります。

生活費や緊急時用の貯蓄ができたら、すぐに余剰資金は少しずつ投資へ回していくとよいでしょう。

100万円を200万円にするときも、若いうちから始めたほうが達成できる可能性は高まります。

4. 投資のコストを抑える努力をする

利用する証券会社や投資先を厳選して、投資コストを抑える工夫をしましょう。

投資は、売買する資産によってさまざまなコストがかかります。

株式や投資信託の場合、証券会社によっては売買手数料が発生します。

投資信託は、さらに運用期間にわたって信託報酬などが間接的に徴収される仕組みです。

ロボアドも一般的に運用者への手数料がかかりますし、不動産も物件購入時に仲介手数料などが発生します。

また外国資産への投資では、為替手数料がかかる場合もあるでしょう。

これらの手数料をできるだけ抑えて投資をすれば、投資先から発生した利益を余すことなく享受し、資産を効率良く増やすことが期待できます。

株式や投資信託については、新NISAで投資すれば売買手数料が無料になる証券会社もあります。

こうした証券会社を利用することで、投資のコストを最小化できるでしょう。

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5. ほったらかし投資をするのも有効

資産を買い付けたあとは、一定期間放置しておく「ほったらかし投資」を意識することも一案です。

タイミングよく売買して資産を増やすことは、初心者はもちろんプロでも容易ではありません。

投資方法によっては、手数料や税金が発生して効率が悪いケースもあります。

売買タイミングを判断するために相場を確認する手間もかかるでしょう。

投資信託やロボアドのように投資先が分散されていて、無価値になるリスクが低い投資先であれば、一時的に価格が下落しても長期投資しておけばいずれは回復することが期待できます。

日々の値動きを気にせず、長期間投資しっぱなしにしておくことで、いつの間にか目標達成が期待できるでしょう。

100万円を200万円にするのに役立つ3つの制度

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100万円を200万円に増やす際に役立つのが、以下の3つの制度です。

1. 新NISA|1,800万円まで価格収益が非課税になる制度

新NISAは、年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)、総額で1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)の証券投資による配当や価格収益が非課税になる制度です。

100万円であれば、すぐに全額投資しても積立投資しても、売却益や配当金などの利益に本来かかる20.315%の税金がかかりません。

例えば100万円を200万円にするとき、運用途中に配当・分配金などが発生しないとした場合、約226万円まで増やさないと税引き後で200万円になりません。

新NISAであれば税金がかからないため、単純に200万円まで増やせば目標を達成できます。

新NISAは「つみたて投資枠」「成長投資枠」の2つがあり、それぞれに投資できる商品に違いがあります。

成長投資枠のほうが投資できる商品が広く、投資信託の他株式やREITへ投資が可能です。

成長投資枠は、年間240万円まで投資枠があるため、100万円を全額投資することもできます。

証券投資で100万円を200万円にしようと考えている場合は、新NISAを有効活用しましょう。

2. iDeCo|老後の資産形成のための制度

iDeCoは、老後の資産形成のために設けられた制度です。

100万円から投資を始めて老後の生活資金を形成しようと考えている方は、ぜひiDeCoの活用を検討しましょう。

iDeCoは、自分で拠出金額を設定して、iDeCoを取り扱う金融機関のラインナップのなかから投資商品も選択します。

加入すると運用期間中は、月額171円(税込み)~の手数料がかかりますが、投資で得た収益に対しては税金がかかりません。

また拠出額は、全額所得控除になるため、所得税の圧縮が可能です。

ただし毎月の拠出上限額は、企業年金がない会社員なら月額2万3,000円など決まっています。

したがって、100万円を元手にiDeCoを利用する場合は、数年かけて拠出していく必要があります。

またiDeCoは、年金を補完する制度のため、原則60歳まで受け取れない点にも留意しましょう。

iDeCoの運用期間中の手数料や商品ラインナップは、証券会社や金融機関によって異なります。

SBI証券や楽天証券のiDeCoは、手数料が下限の月額171円なので低コストで運用ができます。

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企業型DC|企業が従業員の退職後の資産形成を支援するための制度

企業型DCは、勤務先の企業が掛金を拠出して、従業員が運用する資産を指定できる仕組みの年金制度です。

掛金額は、以下のような上限が決められていて役職に応じて拠出額が決まる制度となっている企業が多い傾向です。

・他の企業年金がある場合:月額2万7,500円
・他の企業年金がない場合:月額5万5,000円

企業型DCで運用した資金も原則60歳になるまで引き出すことができません。

一方、社員は自分の資金を拠出する必要がないため、老後の資産形成を補完するうえで有効といえます。

自身の企業に企業型DC制度がある方は、同制度で老後の資産形成を進めつつ、100万円を別の資産運用の方法で増やすことも一案です。

さらに資産規模を増やせるでしょう。

100万円を200万円にするのにかかる期間はどれくらい?

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100万円を200万円にするまでにかかる期間は、72を利回りで割るとおおまかに計算できます。

また金融庁のシミュレーションを活用すると、100万円が将来どのくらいまで増えるのかを確認可能です。

72の法則で資産が倍になるまでの年数を計算できる

「72の法則」は、複利運用した場合におよそ何年で資産が倍になるかを試算できるものです。

利回りと資産が倍になる年数には、次のような関係があります。

  • 資産が倍になるまでの年数=72÷利回り

利回り5%の運用を継続した場合は、約14.4年(72÷5)で資産が倍になる計算です。

この計算式に基づくと、利回りが高いほど短期間のうちに100万円が倍の200万円になることがわかります。

利回りの高さだけで投資先を選ばないよう注意

利回りが高い(収益性が高い)商品ばかりを安易に選ばないように注意しましょう。

利回りが高い商品は、一般的にリスクも高い傾向にあり、想定外の市場環境となれば損失リスクも大きくなります。

投資するときに確認できる利回りは、基本的に過去の実績に基づく数値か、ファンド・運用者などが設定する目標です。

元本保証がない商品において、将来の利回りを保証することはできません。

利回りだけでなく、自身のリスク許容度に見合った商品を選択しましょう。

100万円は何年でいくらになる?

アセットマネジメントOneの資産運用かんたんシミュレーションを活用すると、100万円が何年でいくらになるかを計算できます。

最終的な資産額は、以下のように利回りと運用期間によって変わります。

【100万円元手に運用した場合の利回り別・年数別の資産額】

3% 4% 5%
10年 134万
9,354円
149万
833円
164万
7,010円
20年 182万
755円
222万
2,583円
271万
2,641円
30年 245万
6,843円
331万
3,499円
446万
7,745円
出所:アセットマネジメントOne「資産運用かんたんシミュレーション」を使用して筆者計算

利回り4~5%で30年もの長期運用ができれば、200万円といわず、300万円~400万円へ資産を増やすことが可能です。

まとめ|100万円を投資に回して資産を増やそう

100万円を200万円にする確実な方法はある?おすすめの投資方法やコツ・注意点を解説
(画像=hanabiyori/stock.adobe.com)

100万円を長期投資していけば、200万円になるまで着実に資産を増やすことが期待できます。

多くの投資方法には、リスクがつきものです。

市場環境が想定外に動けば損失が発生するタイミングもあります。

しかし過度にリスクの高い投資先を避けて長期で運用していけば、最終的には資産規模が拡大していく可能性が高いでしょう。

自分が許容できるリスクの大きさをもとに、今回紹介した投資先のなかから適したものを選択してみてはいかがでしょうか。

また大きな損失のリスクを減らすためには、投資先を分散するのも有効です。

利回りを4~5%に設定できれば、200万円といわずさらに大きな金額へ資産を増やすチャンスもあります。

伊藤圭佑

資産運用会社に勤める金融ライター。証券アナリスト保有

新卒から一貫して証券業界・運用業界に身を置き、自身も個人投資家としてさまざまな証券投資を継続。 キャリアにおける専門性と個人投資家としての経験を生かし、経済環境の変化を踏まえた投資手法、投資に関する諸制度の紹介などの記事・コラムを多数執筆。
<保有資格>
資産運用会社に勤める金融ライター。証券アナリスト保有
・日本FP協会認定 AFP