ゆうちょ銀行でNISA(つみたて投資枠)を始めるデメリットとは?メリットや向いている人も解説

ゆうちょ銀行は、NISAの勧誘を積極的に行っており、ゆうちょ銀行に口座を持っている人を中心に「勧誘を受けた」という声が多数寄せられています。

ゆうちょ銀行でのNISA口座開設を検討している人もいるかもしれませんが、NISAはすべての金融機関のなかで1人1口座しか開設できないため、他の金融機関とも比較して慎重に検討したほうがよいでしょう

どの金融機関でも「NISA」といわれるため、大差ないと誤解している人もいますが、NISAは“商品”ではなく“制度”です。金融機関によって取扱銘柄やサービスの内容が大きく異なり、ゆうちょ銀行のNISAを他の金融機関と比較すると決して良いとはいえません

ネットでの手続きに抵抗がない場合は、取扱銘柄数が豊富でポイント還元などのサービスが充実している証券会社(ネット証券)を選んだほうがいいでしょう。この記事では、ゆうちょ銀行でNISAを始めるデメリットやメリットを解説します。これからNISAを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

  1. ゆうちょ銀行でNISA(つみたて投資枠)を始めるデメリット
    1. 低コストで人気のあるeMAXIS Slimシリーズを取り扱っていない
    2. ポイント還元がない
    3. 1,000円未満の金額で積み立てできない
    4. ゆうちょ銀行以外の口座からは引き落としできない
  2. ゆうちょ銀行でNISA(つみたて投資枠)を始めるメリット
    1. 店舗でNISAの開設や商品の売買ができる
    2. 選択肢が少ないので銘柄選びで迷わずに済む
  3. ゆうちょ銀行のNISAが向いている人
    1. どうしてもネットで手続きをしたくない人
    2. ゆうちょ銀行と良好な関係を保ちたい人
  4. ゆうちょ銀行以外のNISAが向いている人
    1. できる限りコストの低い銘柄に投資したい人
    2. 投資信託だけでなく株も取引したい人
    3. クレカ積立など銀行引き落とし以外の決済方法で投資したい人
    4. 楽天ポイント・Vポイント・dポイントなどポイントサービスを利用している人
  5. ゆうちょ銀行以外でNISAにおすすめの金融機関
    1. SBI証券:Vポイントの利用者におすすめ
    2. 楽天証券:楽天グループのサービスをよく利用する人におすすめ
    3. マネックス証券:dポイントの利用者におすすめ
    4. auカブコム証券:Pontaポイントの利用者におすすめ
  6. ゆうちょ銀行にNISA口座がある人でも金融機関の変更が可能
    1. SBI証券に変更する場合
    2. 楽天証券に変更する場合
    3. マネックス証券に変更する場合
    4. auカブコム証券に変更する場合
  7. NISAをやるならゆうちょ銀行以外の金融機関も検討しよう

ゆうちょ銀行でNISA(つみたて投資枠)を始めるデメリット

ゆうちょ銀行でNISA(つみたて投資枠)を始める主なデメリットは、以下の4つです。

ネット証券などと比べて取扱銘柄数やサービス、利便性で大きく劣るため、「どうしてもゆうちょ銀行で始めないといけない」という特別な理由がない限り、選ばないほうがいいでしょう。

低コストで人気のあるeMAXIS Slimシリーズを取り扱っていない

ゆうちょ銀行のNISAは、低コストで人気のeMAXIS Slimシリーズを取り扱っていません。ゆうちょ銀行がeMAXIS Slimシリーズを扱わない理由は定かではありませんが、他の銘柄と比べて自社に入る手数料(代行手数料)が少なく扱うメリットがないと判断している可能性があります

【ゆうちょ銀行が扱う銘柄との代行手数料の違い】

eMAXIS Slim
米国株式
(S&P500)
iFree S&P500
インデックス
年率0.03586% 年率0.099%
※eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同じ運用方針を採用している銘柄で比較
(2024年9月9日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

例えば米国の主要企業500社で構成された株価指数「S&P500」に連動した運用を目指す投資信託で比べると、ゆうちょ銀行が扱う銘柄の代行手数料はeMAXIS Slimシリーズの約2.76倍です。銀行の勧誘で投資を始める人が代行手数料まで入念にチェックしている可能性は非常に低いでしょう。つまり、ゆうちょ銀行としては、少しでも手数料が取れる銘柄を選定したほうが儲かるというわけです

店舗や営業員のコストを考えれば仕方のないことですが、他の金融機関と比べてコストが高めの銘柄しか選べない可能性は考慮したほうがいいでしょう。

ポイント還元がない

ゆうちょ銀行のNISAは、主にネット証券などで提供されているクレカ積立(クレジットカード決済でできる投信積立)や投資信託の保有によるポイント還元がありません。例えばクレカ積立に対応する大手ネット証券とゆうちょ銀行で比べると大手ネット証券の場合、年間3,000~6,690円分のポイントがもらえる分お得です。

※年会費無料のクレカで比較。SBI証券はクレカ積立などを除いて三井住友カードを年間10万円以上利用した場合のみポイント還元の対象(カード発行初年度のみ条件なし)。
※1:投信保有でもらえるポイントは保有金額30万円と仮定して試算。実際は投資信託の価格に応じて毎月変動
※2:楽天証券は月末に所定の残高をはじめて達成したときのみポイント付与。50万円に達すると合計90ポイントもらえる
(2024年9月9日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

対象のクレジットカードを持っている人であれば、ポイント還元があるため、大手ネット証券で投資信託を積み立てたほうがいいでしょう。クレカ積立を利用しない場合でも投信保有ポイントがもらえる大手ネット証券のほうがお得です。

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1,000円未満の金額で積み立てできない

ゆうちょ銀行のNISAで積立投資をする場合、金額は月1,000円以上1,000円単位です(つみたて投資枠で自動積立を利用する場合)。そのため月1,000円未満の金額では積み立てできません。大手ネット証券では、原則月100円以上1円単位で積み立てられます。ゆうちょ銀行の月1,000円でも少額投資には十分対応できていますが、月100円からお試しで積立投資を始めてみたい人には不向きです。

ゆうちょ銀行以外の口座からは引き落としできない

ゆうちょ銀行のNISAは、ゆうちょ銀行以外の口座からは引き落としができません。一方、SBI証券であれば、ゆうちょ銀行だけでなくメガバンクや地方銀行、信用金庫などから毎月一定額を手数料無料で引き落とすことができます。ゆうちょ銀行をメインバンクにしていない人は、引き落とし口座の選択肢が多い大手ネット証券のほうが使いやすいでしょう。

\引き落としの対応金融機関が豊富/

ゆうちょ銀行でNISA(つみたて投資枠)を始めるメリット

一方、ゆうちょ銀行でNISA(つみたて投資枠)を始める主なメリットとしては、以下の2つがあります。どうしてもネットでNISAを始められない人や始めたくない人にとっては、検討の余地があるでしょう。

店舗でNISAの開設や商品の売買ができる

ゆうちょ銀行であれば、支店や投資信託取扱郵便局でNISAの開設や商品の売買ができます。対応店舗は、日本全国に1,700拠点以上あり、証券会社や銀行などが近くにない場所でも開設しやすいことはメリットです。ネット証券に限らず、ゆうちょ銀行でもネットでの口座開設はできますが、どうしても対面でなければ手続きできない人にとっては、ゆうちょ銀行の店舗網はありがたいでしょう。

選択肢が少ないので銘柄選びで迷わずに済む

ゆうちょ銀行のNISAは、ネット証券と比較して取扱銘柄数が少ないため、銘柄選びで迷わずに済みます。例えばつみたて投資枠の場合は、15本しかなくSBI証券(247本)や楽天証券(238本)と比べて少ないです(2024年9月9日現在)。

自分で買いたい銘柄やコストが低い銘柄を比較しながら選びたい人には向きませんが、銘柄のコストなど細かい差をそこまで気にしない人にとっては、ゆうちょ銀行のほうが選びやすいでしょう。

ゆうちょ銀行のNISAが向いている人

ゆうちょ銀行のNISAが向いているのは「どうしてもネットで手続きをしたくない」「何らかの理由でゆうちょ銀行を選ばなければいけない」という人に限られます。ゆうちょ銀行では「良質な銘柄を厳選」などとアピールしていますが、eMAXIS Slimシリーズなどの低コスト銘柄を何らかの理由で意図的に取り扱っていない可能性は否定できません。

NISAを開設できる対面の金融機関は、ゆうちょ銀行以外にもたくさんあるため、店舗で開設したい人でも他の金融機関と相談したうえで慎重に検討することをおすすめします

どうしてもネットで手続きをしたくない人

今や店舗のある金融機関でもインターネット手続きができるため、実質的にほとんど差はありませんが、どうしてもネットで手続きをしたくない人には向いています。ゆうちょ銀行は、窓口や電話などでNISAの勧誘を積極的に行っているため、NISA口座開設のために店舗へ行けば、丁寧に対応してもらえる可能性が高いでしょう。

ネット証券でも不明点があれば電話やチャットなどで相談でき、ほぼ100%対面なしでも解決できますが、対面のほうが安心な人はゆうちょ銀行も選択肢の一つです。

ゆうちょ銀行と良好な関係を保ちたい人

例えば「知人や親族がゆうちょ銀行に勤めている」「ゆうちょ銀行が重要な取引先」など、ゆうちょ銀行と関係を悪化させたくない個人的な事情がある人もいるかもしれません。その場合は、他の金融機関との比較をせずに、ゆうちょ銀行を選んでおくのが無難です。親しい人から勧誘されたにもかかわらず他の金融機関を選んだことがわかれば、これまでの信頼関係が崩れてしまう可能性もあります。

他の金融機関を選んだ理由を説明したところで、あまりいい印象は持たれないでしょう。

ゆうちょ銀行以外のNISAが向いている人

「コストが低い投資信託を探している」「クレカ積立を利用したい」「楽天ポイントなどのポイントサービスを利用している」といった人は、ゆうちょ銀行以外のNISAを選びましょう。

できる限りコストの低い銘柄に投資したい人

できる限りコストの低い銘柄に投資したい場合は、ゆうちょ銀行以外でNISAを利用するのがおすすめです。例えば低コストで人気のあるeMAXIS Slimシリーズは、大手ネット証券だけでなく三菱UFJ銀行や野村證券など対面の金融機関でも取り扱っています

対面で相談しながらNISAを始めたい人でもゆうちょ銀行に限る必要はなく、ゆうちょ銀行よりもコストが低い銘柄を扱う金融機関を選んだほうがいいでしょう。

投資信託だけでなく株も取引したい人

投資信託だけでなく株も取引したい場合は、ゆうちょに限らず銀行以外でNISA口座を開設しましょう。2024年に始まったNISA(新制度)は、旧つみたてNISAと異なり成長投資枠を利用して株も買えますが、銀行では個別株を取り扱っていないため、投資信託しか買えません

【NISA(新制度)の概要】

NISA(新制度)の概要
※上場廃止のおそれがある日本株やレバナスなど長期投資に適さない投資信託は除外
画像引用:金融庁

NISAは、商品そのものではないため、金融機関によって取扱商品の有無や銘柄数が大きく異なります。株を買いたいのであれば、選択肢は証券会社に限られます。日本株や米国株に興味がある場合は、NISAでの売買で手数料が無料または実質無料になる大手ネット証券を選びましょう。

対面証券とネット証券の手数料については、証券会社の手数料比較!大手とネット証券の比較や新NISAの手数料も紹介をご覧ください。

クレカ積立など銀行引き落とし以外の決済方法で投資したい人

クレカ積立など銀行引き落とし以外の決済方法で投資信託の積立投資がしたい人は、大手ネット証券でNISA口座を開設しましょう。大手ネット証券では、さまざまな決済方法を提供しており、例えば楽天証券であれば以下の4種類があります。

楽天証券の投信積立の決済方法
  • 証券口座
  • 楽天キャッシュ(電子マネー)
  • 楽天カードクレジット決済(クレカ積立)
  • その他金融機関から引き落とし
参照:楽天証券

ゆうちょ銀行からの引き落とし以外の決済方法を利用したい人は、楽天証券をはじめとした大手ネット証券がおすすめです。

\投信積立の決済方法が4種類から選べる/

楽天ポイント・Vポイント・dポイントなどポイントサービスを利用している人

楽天ポイントを利用している人は「楽天証券」、Vポイントであれば「SBI証券」、dポイントは「マネックス証券」、Pontaポイントなら「auカブコム証券」でのNISA口座開設がおすすめです。各社が発行するクレカ積立に対応しておりポイントが貯まるほか、ポイント投資にも利用できます。

単元未満株:100株未満の日本株
※1:貯まるポイントは5種類から選べるがクレカ積立で貯まるのはVポイント。ポイント投資に対応するのはVポイントまたはPontaポイント
※2:投信積立は利用不可。マネックス証券のdポイント投資は2024年秋ごろに開始予定で、それまではマネックスポイントのみ対応
(2024年9月9日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

よく利用するポイントや貯めてばかりで使い道に困っているポイントがある場合は、そのポイントに対応した金融機関を選びましょう

ゆうちょ銀行以外でNISAにおすすめの金融機関

ゆうちょ銀行以外でNISAにおすすめの金融機関は、SBI証券や楽天証券をはじめとした大手ネット証券です。おすすめの4社は、取扱銘柄やコスト、サービス面で対面の金融機関を圧倒しているため、どうしても対面の金融機関でNISAを始めたい人以外は大手ネット証券を選びましょう。

SBI証券:Vポイントの利用者におすすめ

SBI証券
画像引用:SBI証券

【SBI証券のNISAの概要】

投資信託
銘柄数
つみたて
投資枠
247本
成長投資枠1,261本
クレカ積立
(ポイント還元率)
三井住友カード
(0~3.0%)
クレカ積立で
貯まるポイント
Vポイント
投信保有などで
貯まるポイント
(いずれか選択)
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALのマイル
・PayPayポイント
手数料米国株無料
日本株無料
単元未満株無料
投資信託無料
為替
(米ドル)
無料
(2024年9月13日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

SBI証券は、業界最大手のネット証券です。投資信託などの取扱銘柄数が豊富でさまざまな商品を取引できます。三井住友カードでのクレカ積立に対応しており、カードのランクや利用状況に応じて最大3.0%のVポイントが貯まります

【SBI証券のクレカ積立】

カード名カード
入会年度
年間の
カード利用額
(前年)
付与率
三井住友カード(NL)初年度条件なし0.5%
2年目以降10万円以上0.5%
10万円未満0%
三井住友カード ゴールド(NL)初年度条件なし1.0%
2年目以降100万円以上1.0%
10万円以上0.75%
10万円未満0%
三井住友カード プラチナプリファード初年度以降500万円以上3.0%
300万~500万円未満2.0%
300万円未満1.0%
※カード入会初年度=カード加入日から12ヵ月経過した月の10日の積立設定締切日まで
※カード入会初年度に、利用条件なくポイント付与率が0.5%または1.0%になるのは1カードあたり1回限りです。2回目以降の入会時はポイント付与率が0%になります。(複数回カード切り替えをされ、2回目の保有となった場合も対象となりません。またブランド「Visa」「Master」が異なっても、同一カードと見なし、対象となりません。)
※クレカ積立は年間のカード利用額の集計対象となりません。その他対象外のものがあるため、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。
(2024年9月9日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

前年に年間10万円以上の利用額が条件になっているクレジットカードもありますが、食費や通信費などの支払いを三井住友カードに切り替えれば比較的簡単に達成可能です。三井住友カードやVポイントをよく利用する人は、SBI証券のNISAで投資を始めましょう。

\アプリで簡単に投信積立が始められる/

SBI証券についてより詳しく知りたい人はこちら
SBI証券で口座開設するメリットを紹介

楽天証券:楽天グループのサービスをよく利用する人におすすめ

楽天証券
画像引用:楽天証券

【楽天証券のNISAの概要】

投資信託
銘柄数
つみたて
投資枠
238本
成長投資枠1,237本
クレカ積立
(ポイント還元率)
楽天カード
(0.5~2.0%)
クレカ積立で
貯まるポイント
楽天ポイント
投信保有などで
貯まるポイン
楽天ポイント
手数料米国株無料
日本株無料
単元未満株無料(※)
投資信託無料
為替
(米ドル)
無料
※リアルタイム取引は0.22%の手数料(スプレッド)が発生
(2024年9月13日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

楽天証券は、楽天銀行や楽天カードをはじめとした楽天グループのサービスをよく利用する人におすすめのネット証券です。楽天証券のクレカ積立では、楽天カードのランクに応じて0.5~2.0%の楽天ポイントが貯まります。貯まった楽天ポイントは、投資信託、日本株、米国株、バイナリーオプションへの投資に1ポイントから利用可能です。

【楽天証券のクレカ積立】

カード名還元率
楽天ブラックカード 2.0%
楽天プレミアムカード 1.0%
楽天ゴールドカード 0.75%(※)
楽天カード 0.5%(※)
※楽天証券に入る手数料(代行手数料)が年率0.4%以上の銘柄は1.0%
(2024年9月9日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

楽天銀行に口座があれば、証券口座との連携(マネーブリッジ)で普通預金金利が最大0.18%まで上がります。楽天グループのサービスをよく使う楽天会員は、楽天証券のNISAで投資を始めましょう。

\楽天グループのサービス利用で得られる特典が豊富/

楽天証券についてより詳しく知りたい人はこちら
楽天証券でのNISAの始め方!おすすめ銘柄や他社からの変更方法

マネックス証券:dポイントの利用者におすすめ

マネックス証券
画像引用:マネックス証券

【マネックス証券のNISAの概要】

投資信託
銘柄数
つみたて
投資枠
233本
成長投資枠1,167本
クレカ積立
(ポイント還元率)
dカード、
マネックスカード
(最大1.1%)
クレカ積立で
貯まるポイント
dポイント
投信保有などで
貯まるポイント
(どちらか選択)
・dポイント(※)
・マネックスポイント
手数料米国株実質無料
日本株無料
単元未満株購入時:無料
売却時:実質無料
投資信託無料
為替
(米ドル)
円→米ドル:無料
米ドル→円:25銭
※2024年秋ごろから対応予定
(2024年9月13日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

マネックス証券は、NTTドコモとの業務提携により2024年7月5日からdカードでのクレカ積立に対応したネット証券です。マネックス証券のクレカ積立は、年会費永年無料のdカードでも月5万円までならポイント還元率が1.1%あります。

【マネックス証券のクレカ積立(NISA口座)】

カード名還元率
月5万円まで月5万円超~月7万円月7万円超~月10万円
dカード GOLD(※) 1.1% 1.1% 1.1%
dカード 1.1% 0.6% 0.2%
※NISA口座の場合。NISA以外の還元率はdカードと同様
(2024年9月9日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

年会費無料のカードで月5万円以内の積立金額であれば、マネックス証券のクレカ積立のポイント還元率が最も高いです。月5万円までの金額で投信積立を始める場合は、マネックス証券を選びましょう。

\年会費無料のカードでも最大1.1%還元/

マネックス証券についてより詳しく知りたい人はこちら
【マネックス証券で始めるつみたてNISA】特徴や評判、買い方を徹底解説

auカブコム証券:Pontaポイントの利用者におすすめ

auカブコム証券
画像引用:auカブコム証券

【auカブコム証券のNISAの概要】

投資信託
銘柄数
つみたて
投資枠
235本
成長投資枠1,104本
クレカ積立
(ポイント還元率)
au PAY カード
(1.0%)
クレカ積立で
貯まるポイント
Pontaポイント
投信保有などで
貯まるポイン
Pontaポイント
手数料米国株無料
日本株無料
単元未満株無料
投資信託無料
為替
(米ドル)
20銭
(2024年9月13日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

auカブコム証券は、auユーザーなどPontaポイントをよく使う人におすすめのネット証券です。au PAY カードでのクレカ積立に対応しており、積立金額やカードのランクを問わずポイント還元率は1.0%です。年会費無料のクレカで月10万円を積み立てた場合、auカブコム証券はマネックス証券と比べてもらえるポイントが月270ポイント多くなります

au PAY カードを持っている人や投資信託を月10万円積み立てる予定の人は、クレカ積立でもらえるポイントが多いauカブコム証券のNISAで投資を始めてみましょう。

\年会費無料のカードでも還元率1.0%/

auカブコム証券についてより詳しく知りたい人はこちら
auカブコム証券はauユーザーにメリットが多い!おすすめの理由を解説

ゆうちょ銀行にNISA口座がある人でも金融機関の変更が可能

NISA口座は、すべての金融機関のなかで1人1口座しか持てませんが、ゆうちょ銀行から他の金融機関へ変更することも可能です。まずは、ゆうちょ銀行へNISA口座を他社に変えたい旨を申し出て、金融機関の変更に必要な書類をもらいましょう

年内のNISA枠を使っていない場合は、その年の9月末までに手続きが完了すれば年内の変更も可能です。すでに枠を使っている人や9月末までに手続きできない人は、10月から来年のNISA枠について金融機関の変更手続きを行いましょう。

SBI証券に変更する場合

ゆうちょ銀行からSBI証券へNISA口座を変更する場合は、以下の画像に記載された手順に従い、手続きをしてください。

SBI証券に変更する場合
画像引用:SBI証券

SBI証券にはじめて口座を開設する人は、スマホから申し込む際にNISAの選択で「他社から乗り換える」を選びましょう。申込完了後、SBI証券からNISAの申込書類が送付されます。指示に従い書面へ必要事項を記入し、ゆうちょ銀行からもらった書類と本人確認書類やマイナンバー確認書類のコピーを同封して返送してください。

手続きには、およそ2週間かかるため、年内のNISAを変更したい場合は遅くとも9月中旬までに手続きを始めましょう。

\アプリで簡単に投信積立が始められる/

楽天証券に変更する場合

ゆうちょ銀行から楽天証券へNISA口座を変更する場合は、以下の画像に記載された手順に従い、手続きをしてください。

楽天証券に変更する場合
画像引用:楽天証券

楽天証券にはじめて口座を開設する人は、スマホから申し込む際にNISAについて「他社でお持ちのNISA口座を楽天証券に変更する」を選びましょう。楽天証券では、NISA口座を変更する場合でも本人確認書類はスマホのカメラで撮影して提出できます。NISA口座の変更に必要な書類を返送する際は、マイナンバー確認書類のコピーとゆうちょ銀行からもらった書類を同封してください。

手続きには、およそ2週間かかるため、年内のNISAを変更したい場合は遅くとも9月中旬までに手続きを始めましょう。

\楽天Gのサービス利用で得られる特典が豊富/

マネックス証券に変更する場合

ゆうちょ銀行からマネックス証券へNISA口座を変更する場合は、以下の画像に記載された手順に従い、手続きをしてください。

マネックス証券に変更する場合
画像引用:マネックス証券

マネックス証券では、証券口座とNISA口座の変更を同時に行うことができません。そのため、まず証券口座の開設をスマホから申し込み、NISAについては「あとで開設する・開設しない」を選択してください。マネックス証券へログインしたうえで金融機関変更/再開設から変更を申し込むと、NISAの変更に必要な書類が送付されます。

証券口座の開設時にマイナンバー確認書類は提出しているため、返送時は本人確認書類のコピーとゆうちょ銀行からもらった書類を同封しましょう。マネックス証券は、口座開設とNISA口座の変更を同時にできない分、時間がかかる可能性があるため、年内のNISAを変更したい場合は9月10日ごろくらいまでに手続きを始めたほうが確実です。

\年会費無料のカードでも最大1.1%還元/

auカブコム証券に変更する場合

ゆうちょ銀行からauカブコム証券へNISA口座を変更する場合は、以下4ステップの手順に従い、手続きをしてください。

auカブコム証券にNISA口座を変更する方法
  • 1. ゆうちょ銀行から変更に必要な書類をもらう
  • 2. auカブコム証券に証券口座を開設する
  • 3. ログイン後「設定・申込」の各種手続きからNISA変更の書類申込を選ぶ
  • 4. ゆうちょ銀行からもらった書類+NISAの開設申込書+本人確認書類を同封し返送

auカブコム証券では、証券口座とNISA口座の変更を同時に行うことができません。そのため、まず証券口座の開設をスマホから申し込み、この時NISAについては「開設しない」を選択してください。口座開設後にNISA変更の書類申込を行うと、auカブコム証券からNISAの開設申込書が送付されます。書面の指示に従い記入し、ゆうちょ銀行からもらった書類と本人確認書類のコピーを同封して返送しましょう。

auカブコム証券は、口座開設とNISA口座の変更を同時にできない分、時間がかかる可能性があるため、年内のNISAを変更したい場合は9月10日ごろくらいまでに手続きを始めたほうが確実です。

\年会費無料のカードでも還元率1.0%/

NISAをやるならゆうちょ銀行以外の金融機関も検討しよう

NISAを開設できる金融機関は、ゆうちょ銀行やネット証券だけでなくメガバンクや対面の証券会社、信用金庫などたくさんあります。対面で相談しながら始めたい場合でも、ゆうちょ銀行に限定する必要はありません。

NISAは、すべての金融機関のなかで1人1口座しか開設できないため、取扱銘柄やサービスなどの面で特段メリットが見出だせない、ゆうちょ銀行でNISAを始める必要性は、客観的に見て薄いでしょう。

NISA口座の金融機関変更はできるものの、手続きには手間がかかります。そのため事前にゆうちょ銀行以外の金融機関とも比較検討しつつ、納得したうえでNISAを始めるようにしましょう。