楽天証券はNISA口座開設数でトップシェアを誇るネット証券会社です。楽天証券をNISA口座の開設先として検討している人も多いでしょう。
本記事では、楽天証券のNISA口座開設手順やNISAの買い方、おすすめの銘柄などを解説します。
他社からNISA口座を変更する方法や楽天証券を利用する上での注意点についても触れています。
これから楽天証券でNISA口座の開設を検討している方はぜひ参考にしてください。
- 楽天証券のNISA口座開設手順
- 楽天証券でNISAを買う設定方法
- 楽天証券で始めるNISAの魅力5つ
- 1. 楽天カードや楽天キャッシュの利用で楽天ポイントが貯まる
- 2.投資信託の保有残高条件達成でポイントがもらえる
- 3. 楽天ポイントを積立に利用できる
- 4. 100円から細かく金額設定できる
- 5.毎日の積立も設定できる
- 楽天証券のNISAでおすすめのお得な設定
- 楽天証券のNISAで覚えておきたい注意点2つ
- 楽天証券でNISAをやる場合におすすめ銘柄3選
- 1. eMAXIS Slim 全世界株(オール・カントリー)|世界に分散投資
- 2. 楽天・全米株式インデックス・ファンド|米国企業に分散投資
- 3. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)|バランス良く均等投資
- 他社のNISA口座を楽天証券に変更する方法
- 楽天証券のNISA口座開設に関するよくある質問Q&A
楽天証券のNISA口座開設手順
楽天証券のNISA口座開設手順を、総合口座が未開設のケースと開設済みのケースに分けて解説します。
楽天証券に総合取引口座がない方はNISA口座と同時申込み
楽天証券の総合口座がない方は、まず総合口座を開設しましょう。その際にはNISA口座も同時に申込可能です。
口座開設の手順は以下になります。
順を追って解説します。
・1.口座開設の申込み
はじめに、楽天証券の公式サイトから口座開設を申し込みましょう。まずはメールアドレスの登録です。
メールアドレスを入力して送信すると、すぐに申込みURLが記載されたメールが届きます。URLリンクをクリックし、本人確認書類の提出に進んでください。
・2.本人確認書類の提出
スマホと運転免許証(またはマイナンバーカード)があれば、手続きがスムーズな「スマホで本人確認」ができます。
それ以外の書類を利用する場合は、Webで書類をアップロードしましょう。
「スマホで本人確認」なら最短翌営業日にログインIDが届くため、できるだけ早く取引を始めたい人におすすめです。
楽天証券の本人確認に利用できる書類は以下のとおりです。
楽天証券の口座開設で提出できる書類
本人確認書類 | 注意事項 |
---|---|
マイナンバーカード | ・氏名、住所の記載面のみ有効 ・有効期限内であること ・裏面の提出は不要 |
運転免許証 | ・有効期限内であること ・免許証番号が鮮明であること ・発行元印が鮮明であること ・裏面の提出も必須 |
健康保険証 | ・有効期限内または発効日が鮮明であること ・記号、番号等が鮮明であること ・発行元印が鮮明であること ・裏面の提出も必須 |
住民票の写し、印鑑証明証 | ・発行から6ヵ月以内であること ・発行元印が鮮明であること |
パスポート | ・顔写真つきのページと所持人記入欄の2つのページが揃っていること ・有効期限内であること ・日本国政府発行のもの |
在留カード、特別永住者証明書 | ・有効期限内であること ・記号が鮮明であること ・発行元印が鮮明であること ・裏面の提出も必須 |
住民基本台帳カード | ・顔写真つきであること ・氏名、住所、生年月日が確認できるもの ・有効期限内であること |
・3.個人情報の入力
次に、氏名や住所などの個人情報を入力します。提出書類と入力内容に相違がないよう注意しましょう。
このタイミングでNISA口座の同時申込みが可能です。総合口座の開設後にも申し込めますが、同時に申し込んだほうが手間が省けます。
なお、「スマホで本人確認」を選んだ場合は、ここでログインパスワードを設定します。
・4.ログインIDの受取り
「スマホで本人確認」をした場合、ログインIDは最短翌営業日にメールで届きます。
本人確認書類をWeb上で提出した場合は、5営業日程度でログインIDと初期パスワードが記載された書類が郵送されます。受け取ったらマイページにログインし、パスワードを変更しましょう。
・5.初期設定とマイナンバー登録
最後に、マイページから取引暗証番号の設定や勤務先の入力といった初期設定を済ませ、マイナンバーを登録します。
NISA口座の開設には税務署審査があり、通常1~2週間かかります。税務署審査が完了する前でも、NISA口座での取引自体は可能です。
ただし、審査に通らなかった場合、NISA口座で取引済みのものは全て「課税口座の一般口座での取引」へと変更になります。
楽天証券に総合口座がある方はNISA口座だけ申込む
楽天証券に総合口座がある方は、NISA口座だけを申し込みます。
・1.マイページにログインし、NISA口座開設を申し込む
まずは楽天証券のマイページにログインし、マイメニューから「NISA・特定・未成年口座状況」に進みましょう。
NISA口座の申込ボタンをクリックします。
・2.本人確認書類のアップロード
次に、本人確認書類をアップロードします。郵送でも受け付けていますが、時間がかかるためアップロードがおすすめです。
なお、総合口座の開設時にマイナンバーを登録していない場合は、マイナンバーの登録を求められます。NISA口座の開設にマイナンバー登録は必須です。速やかに提出しましょう。
・3.NISA口座開設完了
楽天証券の審査は、1〜2営業日ほどで完了します。ただし、税務署の審査に通常1~2週間程度かかります。
なお、NISA口座は1人1口座しか開設できません。他社にNISA口座がある場合、楽天証券では開設できないため注意しましょう。
NISA口座を楽天証券に変更したい場合は、現在利用している金融機関にNISA口座変更を申請する必要があります。
楽天証券でNISAを買う設定方法
楽天証券でNISAを買う設定方法は以下のとおりです。
1.証券口座に入金
まずは証券口座に投資資金を入金しましょう。「リアルタイム入金」なら、証券口座に即時入金できます。
マイページのマイメニューに表示されている「入金」をクリックし、利用する金融機関を選択して手続きを進めましょう。
証券口座に資金がないと、積立設定ができません。資金不足にならないよう気をつけましょう。
なお、楽天カードや楽天キャッシュ、自動入出金(スイープ)による積立を設定した場合、入金手続きは不要です。
2.投資信託銘柄を選択
次に、購入する投資信託銘柄を選びましょう。
楽天証券における投資信託銘柄の探し方は以下の4つです。
- ファンド名で検索
- スマホ専用らくらく投資
- おすすめから選ぶ
- ファンド一覧から自分で選ぶ
投資経験の浅い方におすすめの探し方は、「スマホ専用らくらく投資」と「おすすめから選ぶ」です。
特に「スマホ専用らくらく投資」では、簡単な質問に回答するだけでロボアドバイザーが適切な運用コースや銘柄を提示してくれるため、投資初心者は一度利用してみるとよいでしょう。
購入銘柄が決まったら、積立方法の詳細を設定していきます。
3.積立方法の詳細を設定
積立方法の詳細設定としては、以下の内容が挙げられます。
・1.引き落とし方法を選択
引き落とし方法は以下の4つから選択できます。
- 楽天キャッシュ
- 楽天カード
- 証券口座
- その他金融機関
楽天キャッシュ
楽天キャッシュとは、楽天グループの電子マネーのことです。
残高不足を防ぐ「残高キープチャージ」を設定しておけば、一定の残高を下回った場合に自動チャージされます。
楽天カード
楽天カードからチャージすると、チャージ額に対して0.5%のポイント還元が受けられます。
楽天カードによる決済も毎月の積立金額が自動決済されるため、入金の手間が省けて便利です。
なお、楽天キャッシュと楽天カードの積立金額は、どちらも毎月100円から5万円までの範囲で設定できます。
・2.積立指定日の設定
次に積立指定日を設定します。
楽天キャッシュと楽天カードは「毎月」のみ、証券口座による引き落としは「毎月」または「毎日」の積立が可能です。
なお、楽天カード決済による積立日は指定できません。以下のように、クレジットカードによる積立を最初にした時期によって決まります。
- 2021年6月19日以前にクレカ積立をしたことがある人:毎月1日
- 2021年6月20日以降に初めてクレカ積立をした人:毎月8日
・3.積立金額の設定
つみたて投資枠の積立金額の上限額は年間120万円です。上限まで利用したい場合、積立額は10万円にするといいでしょう。
年の途中からNISAのつみたて投資枠で積立を開始した場合、通常の方法だと非課税枠の年間120万円を使いきれません。非課税枠を使いきりたい場合は、増額設定をしましょう。
なお、増額設定は当年中のみ有効です。翌年も利用したい場合は、別途設定する必要があります。
・4.配分の設定
複数の銘柄を選択している場合は、積立金額の配分を設定します。
選択銘柄が1つの場合、配分設定画面は表示されません。
分配金コース
投資信託のなかには、分配金が発生する銘柄があります。
分配金とは、投資信託の運用によって得られた利益を投資家に配分するお金のことをいいます。
引用:楽天証券
分配金の支払いは決算日に決定されます。
分配金の受け取り方には受取型と再投資型があり、いずれかを選択します。
受取型は、分配金を現金として証券口座に入金してもらう方法です。一方、再投資型は分配金を投資元本に入れ、再投資にあてる方法です。
どちらを選べばいいのか迷ってしまう場合は、再投資型を選択しましょう。元本が増えることにより、利益が増えていく複利効果が高まります。
ただし、複利効果を享受するためには、長期的な運用計画が必要である点も覚えておきましょう。
・5.ポイント利用の設定
次に、積立にポイントを利用するかどうかを設定します。
楽天ポイントによるポイント投資に興味がある人は、利用を検討してみましょう。
4.目論見書・約款・設定内容を確認し注文
最後に、目論見書、約款、積立内容を確認して注文します。
目論見書では、ファンドの基本情報、運用の内容、投資リスク、申込み手続きの概要、ファンドにかかるコスト、信託約款の内容など投資家がファンドを購入する際に必要な情報が記載されています。
引用:楽天証券
また、目論見書は取得の申込を勧誘する際に投資家に交付が義務付けられている文書です。
目論見書を閲覧しないと次の手続きに進めません。投資の勉強や次に購入する銘柄選びの参考にもなるため、必ず目を通しておきましょう。
注文の完了には取引暗証番号が必要です。入力して「注文する」を押せば取引完了です。
これ以降、積立は自動で行われます。
楽天証券で始めるNISAの魅力5つ
楽天証券のNISAには、以下の5つの魅力があります。
それぞれの使い方や特徴を確認して、上手に活用しましょう。
1. 楽天カードや楽天キャッシュの利用で楽天ポイントが貯まる
楽天証券では、楽天カードや楽天キャッシュで積立投資をすると楽天ポイントが貯まります。
長期投資が目的の1つであるNISAにおいて、ぜひ活用しておきたい決済方法です。
楽天カードと楽天キャッシュの特徴
楽天カード | 楽天キャッシュ | |
---|---|---|
ポイント 還元率 |
0.5%〜1.0% | 0.5% |
積立 金額 |
毎月100円~5万円 | 毎月100円~5万円 |
買付日 | 毎月1日または8日 | 毎月1日~28日から任意の日を指定 |
楽天カードによるクレカ積立の還元率は、0.5%〜1.0%です。毎月の積立金額は100円から設定できるため、初心者でも気軽に投資を始められます。
楽天キャッシュは、ショッピングでも使える楽天グループの電子マネーです。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージして積立投資すれば、チャージ額に対して0.5%のポイントが還元されます。
クレカ積立と同様に、楽天キャッシュも毎月100円から5万円まで積み立てられます。
楽天カードと併用すれば、ポイント還元を得られる積立投資が毎月最大10万円可能です。
2.投資信託の保有残高条件達成でポイントがもらえる
楽天証券では、投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえます。
毎月末時点の投資信託保有残高により判定され、基準残高を初めて達成したときにポイントが付与される仕組みです。
楽天証券の投信残高に応じた付与ポイント
基準残高 | 進呈ポイント |
---|---|
月末時点の残高が初めて10万円に到達 | 10ポイント |
月末時点の残高が初めて30万円に到達 | 30ポイント |
月末時点の残高が初めて50万円に到達 | 50ポイント |
月末時点の残高が初めて100万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて200万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて300万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて400万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて500万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて1,000万円に到達 | 500ポイント |
月末時点の残高が初めて1,500万円に到達 | 500ポイント |
月末時点の残高が初めて2,000万円に到達 | 500ポイント |
最大2,090ポイントが貯まるサービスなので、各基準額を資産運用のロードマップにしながらコツコツ獲得していきましょう。
3. 楽天ポイントを積立に利用できる
楽天ポイントはNISAの積立に利用できます。NISAは100円から積み立てられるため、ポイントのみで始めることも可能です。
ポイントを利用した積立で以下の条件を満たすと、楽天市場でのショッピングで付与されるポイントが + 0.5倍になります。
- 楽天ポイントコースの設定
- 楽天銀行と連携するマネーブリッジの設定
- 1ポイント以上を含む合計3万円以上のポイント投資
なお、楽天カード、楽天キャッシュ、証券口座引き落としは、ポイント投資との併用が可能です。
積立金額の一部にポイントを利用すれば、現金負担を抑えられます。
NISAにポイント利用を設定しておくと、ポイントを有効活用できるうえにポイントが貯まりやすくなる仕組みです。
楽天市場や楽天カードを普段から使用している人は、ポイント投資を有効活用してみましょう。
4. 100円から細かく金額設定できる
楽天証券のNISAは、100円から1円単位で積立可能です。
そのため、投資や資産運用の経験が浅い人や、余剰資金が少ない人でも取り組みやすいメリットがあります。
積立金額は途中で変更できるため、生活状況に応じて柔軟に調整可能です。
5.毎日の積立も設定できる
楽天証券では、積立頻度を「毎日」に設定できます。
少額からコツコツ始めたい人や、毎日の積立のほうが資金管理しやすいといった人は、利用を検討してみましょう。
なお、楽天証券で毎日積立を設定できるのは、証券口座引き落としのみです。
楽天カードや楽天キャッシュによる積立には対応していないので、ご注意ください。
楽天証券のNISAでおすすめのお得な設定
楽天証券のNISAを始める際のお得な設定は以下の2つです。
1. ハッピープログラムで楽天ポイントを貯める
ハッピープログラムは、楽天銀行の利用者を対象とした優遇プログラムです。
楽天証券での取引ごとにポイントが貯まり、貯まったポイントは楽天銀行の振込手数料などに利用できます。
また、楽天銀行の他行振込手数料が月に最大3回まで無料になる点も魅力です。
ハッピープログラムを利用するには、楽天証券と楽天銀行を連携させる「マネーブリッジ」を設定し、楽天銀行サイトからエントリーします。
普段から楽天銀行を利用している人やハッピープログラムによる優遇を受けたい人は、楽天証券と楽天銀行を連携させておきましょう。
2. 楽天カードと楽天キャッシュを併用する
楽天証券におけるNISAの積立投資は、楽天カードと楽天キャッシュの併用がお得です。
楽天カードは最大1.0%、楽天キャッシュはチャージ額に対して0.5%のポイント還元があります。
それぞれ毎月5万円まで積立可能なため、併用すれば毎月最大10万円の積立額にポイント還元がつく計算です。
なお、NISAのつみたて投資枠は年間120万円です。毎月の非課税投資枠をフル活用しつつ、ポイントも貯められる点が楽天証券のメリットといえるでしょう。
楽天証券のNISAで覚えておきたい注意点2つ
楽天証券のNISAで覚えておきたい注意点は以下のとおりです。
詳しく確認していきましょう。
1. 投信保有残高で受け取れるポイントが限定的
楽天証券では投資信託の保有残高に応じてポイントが付与されますが、受け取れるポイントの回数が限定的です。
楽天証券の投信残高に応じた付与ポイント
基準残高 | 進呈ポイント |
---|---|
月末時点の残高が初めて10万円に到達 | 10ポイント |
月末時点の残高が初めて30万円に到達 | 30ポイント |
月末時点の残高が初めて50万円に到達 | 50ポイント |
月末時点の残高が初めて100万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて200万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて300万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて400万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて500万円に到達 | 100ポイント |
月末時点の残高が初めて1,000万円に到達 | 500ポイント |
月末時点の残高が初めて1,500万円に到達 | 500ポイント |
月末時点の残高が初めて2,000万円に到達 | 500ポイント |
月末時点の保有残高により判定され、初めて基準残高に到達した際に所定のポイントが付与されます。
各基準でポイントが付与されるのは一度だけなので、受け取れるポイント数に限りがあります。
2.クレカ積立によるポイント還元率は高くない
楽天証券のクレカ積立によるポイント還元率は、0.5%〜1.0%です。他のネット証券会社と比較すると、やや劣る還元率といえます。
クレカ積立による還元率
証券会社 | 還元率 |
---|---|
楽天証券 | 0.5%〜1.0% |
SBI証券 | 0.5%〜5.0% |
マネックス証券 | 1.0%〜1.1% |
auカブコム証券 | 1.0% |
SBI証券のクレカ積立は最大還元率5.0%と高く設定されています。
ただ、これは年会費が3万3,000円(税込)の「三井住友カード プラチナプリファード」でクレカ積立をした場合です。
年会費が実質無料のカードで比較すると、楽天証券とSBI証券が0.5%、マネックス証券が1.0%〜1.1%、auカブコム証券が1.0%の還元率に設定されています。
クレカ積立によるポイント還元を最大化したい人は、楽天証券以外の会社も検討しましょう。
楽天証券でNISAをやる場合におすすめ銘柄3選
楽天証券でNISAを始める人のなかには、銘柄選びで迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
ここでは、おすすめの銘柄を3つ厳選して紹介します。
1. eMAXIS Slim 全世界株(オール・カントリー)|世界に分散投資
eMAXIS Slim 全世界株(オール・カントリー)
ファンド名 | eMAXIS Slim 全世界株 (オール・カントリー) |
---|---|
資産クラス | 株式 |
連動指数 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
信託報酬 (税込/年) |
0.05775% |
純資産 | 1兆5,470億600万円 |
リスク リターン (3年・年率) |
19.51% (2023年10月13日時点) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
eMAXIS Slim 全世界株(オール・カントリー)は、日本や新興国を含む全世界の株式に分散投資できるファンドです。
信託報酬も0.05775%と低水準のため、非課税期間が恒久化される新NISAでの運用にもぴったりの商品といえるでしょう。
投資配分は、アメリカの株式が約60%と最も大きくなっています。
主にアメリカに投資しつつ、世界的に注目を集めている他国の企業にも投資しておきたい方におすすめです。
地域別構成比率
組入上位銘柄
組入銘柄 | 組入割合 | 国 |
---|---|---|
APPLE INC | 4.2% | アメリカ |
MICROSOFT CORP | 3.4% | アメリカ |
AMAZON.COM INC | 1.6% | アメリカ |
NVIDIA CORP | 1.1% | アメリカ |
ALPHABET INC-CL A | 1.0% | アメリカ |
eMAXIS Slim 全世界株(オール・カントリー)は、株式のみに投資するファンドです。
債券などの資産も組み入れたい方は、あとで紹介するeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)や債券中心のファンドを検討しましょう。
2. 楽天・全米株式インデックス・ファンド|米国企業に分散投資
楽天・全米株式インデックス・ファンド
ファンド名 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
---|---|
資産クラス | 株式 |
連動指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース) |
信託報酬 (税込/年) |
0.132% |
純資産 | 1兆1,305億8,100万円 |
リスク リターン (3年・年率) |
21.10% (2023年10月13日時点) |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
楽天・全米株式インデックスファンドは、米国株式に投資するファンドです。米国株式市場の投資可能銘柄を100%近くカバーした指数との連動を目指します。
なお、楽天・全米株式インデックスファンドは「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF」という上場投資信託証券(ETF)が主要投資対象です。
組入上位銘柄は以下のとおりです。
組入上位銘柄
組入銘柄 | 組入割合 | 国 |
---|---|---|
APPLE INC | 6.07% | アメリカ |
MICROSOFT CORP | 5.60% | アメリカ |
AMAZON.COM INC | 2.82% | アメリカ |
NVIDIA CORP | 2.44% | アメリカ |
ALPHABET INC-CL A | 1.85% | アメリカ |
アメリカの大型株から小型株までをカバーしているファンドであるため、アメリカ市場に期待している方に向いている商品といえるでしょう。
3. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)|バランス良く均等投資
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)概要
ファンド名 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
---|---|
資産クラス | 国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リート |
連動指数 | 合成指数 |
信託報酬 (税込/年) |
0.143% |
純資産 | 2,226億3,100万円 |
リスク リターン (3年・年率) |
9.86% (2023年10月13日時点) |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)はその名のとおり、以下の8資産に対し均等に投資しているファンドです。
- 国内株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 国内リート
- 先進国リート
投資対象資産のなかでも株式は変動が大きく、債券は変動が小さいという特徴があります。
そのため、本ファンドは資産評価額が大きく増減するのを抑えたい方に向いている商品といえるでしょう。
また、先進国だけではなく新興国の株式や国債にもバランスよく投資している点が、本ファンドの特徴です。
組入上位銘柄
組入銘柄 | 組入割合 | 資産 | 国 |
---|---|---|---|
TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC | 0.7% | 株式 | 台湾 |
APPLE INC | 0.6% | 株式 | アメリカ |
MICROSOFT CORP | 0.5% | 株式 | アメリカ |
TENCENT HOLDINGS LTD | 0.5% | 株式 | 香港 |
BRAZIL-LTN 240101 | 0.3% | 国債 | ブラジル |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、世界の多様な資産に分散投資したい方におすすめです。
他社のNISA口座を楽天証券に変更する方法
他社のNISA口座を楽天証券に変更する方法は、以下のとおりです。
1.楽天証券の総合口座とNISA口座を申し込んでおく
NISA口座を楽天証券に変更する場合、まずは楽天証券で総合口座を開設しておきましょう。
その際、NISA口座の開設を同時に申し込んでおくと手続きがスムーズです。
2.利用中の金融機関に変更を申し込む
次に、現在利用中の金融機関に変更の連絡を入れましょう。申込方法は金融機関によって異なりますが、Web上で進められるケースも増えています。
NISA口座変更には「金融商品取引業者変更届出書」の提出が必須です。利用中の金融機関から郵送で送られてくるケースや、Web上で提出手続きが完結するケースがあります。
3.勘定廃止通知書または非課税口座廃止通知書を受け取る
変更の申込みが受理されると、勘定廃止通知書または非課税口座廃止通知書が郵送されます。
楽天証券へ提出する書類なので、紛失しないよう気をつけましょう。
4.楽天証券に必要書類を郵送する
楽天証券にNISA口座開設を申し込むと、必要書類の案内等が郵送で届きます。
下記の3点を返信用封筒に同封し、返送しましょう。
- NISA口座申込書
- 勘定廃止通知書または非課税口座廃止通知書
- マイナンバー通知届出書
なお、すでにマイナンバーの登録が済んでいる場合、マイナンバー通知届出書は郵送されてきません。
現在NISA口座を開設している金融機関がわからない場合は、最寄りの税務署またはe-Taxのマイページを通じて確認しましょう。
楽天証券のNISA口座開設に関するよくある質問Q&A
楽天証券のNISA口座開設に関するよくある質問を以下にまとめました。
Q.楽天証券でNISA口座を開設するにはどうしたらいいですか?
まずは楽天証券の総合口座を開設しましょう。その際、同時にNISA口座も申し込めます。
すでに総合口座を開設済みの場合は、マイページからNISA口座開設を申込可能です。
Q.楽天証券でNISA口座を開設するのにどのくらい時間がかかりますか?
楽天証券の審査自体は、1〜2営業日ほどで完了します。
ただし、別途税務署による審査に1~2週間ほど要する点に注意しましょう。
Q.NISA口座のみ開設できますか?
NISA口座のみの開設はできません。
楽天証券の総合口座開設がまだの場合は、先に手続きを済ませておきましょう。
Q.楽天証券のNISAはいくらから始められますか?
楽天証券のNISAは、最低100円から1円単位で積み立てられます。少額投資が可能なので、気軽に始めてみましょう。
積立額は途中で変更できるため、積立額を増やすのは投資に慣れてきてからでも問題ありません。