松井証券はやめたほうがいい?悪い評判の真相と実際の利用者が解説するメリット

松井証券が気になっているけれど「松井証券はやめたほうがいい」「松井証券は危険」といった検索ワードを見て不安になっている人向けの解説記事です。

実際に松井証券を利用している筆者が、使い勝手や悪い口コミの真偽を解説するので、こうした評判が気になっている人は参考にしてください。

結論からいえば、松井証券は老舗の証券会社であり財務状況や格付けも問題ありません。全く危険ではないので、安心して利用できます。

特に「少額での取引がメイン」「ロボアドバイザーを使ってみたい」「投資に関する知識を身につけたい」「サポート体制の充実しているネット証券を検討している」という人は、松井証券がおすすめです。

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  1. 松井証券はやめたほうがいいは嘘!財務状況は健全で使い勝手のいい証券会社
  2. 松井証券は危ない?松井証券の財務状況を確認
    1. 松井証券の財務状況
    2. 松井証券の格付け
  3. 松井証券の悪い噂・口コミを検証
    1. アプリが使いにくい?
    2. クレカ決済が使えない?
    3. 役に立つ情報が少ない?
    4. 操作が分かりにくい?
    5. 投資信託の本数が少ない?
    6. 手数料が高い?
  4. 実際に松井証券を利用している筆者が感じる松井証券のメリット
    1. 取引手数料がわかりやすい
    2. 株取引ページがカスタマイズしやすい
    3. マーケットラボや銘柄検索がわかりやすい
    4. 時間外取引ができる
    5. IPOが完全平等抽選かつ事前入金不要
    6. マネーサテライトや動画など投資情報が豊富
    7. ロボットアドバイザー「投信工房」が利用できる
    8. 投信保有残高に応じて最大1%のポイント還元がある
    9. 日本株、米国株、投資信託とページが分かれているので使いやすい
    10. サポート体制が充実している
  5. 松井証券をおすすめできないのはこんな人
    1. 約定代金50万円以上がメインの人
    2. 単元未満株を購入したい人
    3. JCB以外のクレジットカードを利用している人
    4. 投資情報をレポートで欲しい人
  6. 松井証券に関するQ&A
    1. 「松井証券はやめたほうがいい」は本当?
    2. 松井証券がおすすめな人は?

松井証券はやめたほうがいいは嘘!財務状況は健全で使い勝手のいい証券会社

2024年10月29日に公開された「2025年3月期 第2四半期決算報告資料」によると、松井証券の営業収益は約203億円(前年同期比15%増)、経常利益が約89億円(同23%増)当期純利益は約61億円(同28%増)と順調に推移しており、財務状況は健全です。

2024年9月末時点の取引口座数は159万5,681口座で、多くの人が松井証券で口座開設していることがわかります。格付けを見ても「R&I格付投資情報センター」によると、松井証券は「BBB+」を獲得しています。

松井証券は、1918年に創業しており100年を超える証券会社の老舗です。財務状況や格付けも問題ありません。口座開設を検討している人には、自信を持っておすすめできる証券会社です。

ただし松井証券に限りませんが金融機関の名をかたった詐欺には注意しましょう。金融機関の従業員とうたい、SMSやLINE、メールを送信して個人情報を引き出したり、不正な投資勧誘を行ったりする詐欺もあるので、気をつけてください。

\財務状況は良く、格付けも「BBB+」を取得/

松井証券は危ない?松井証券の財務状況を確認

松井証券は、財務状況も健全で格付けも「BBB+」を獲得している信用度の高い証券会社です。松井証券の財務状況や格付けを確認しておきましょう。

松井証券の財務状況

2024年10月29日に発表された「2025年3月期 第2四半期決算報告資料」によると松井証券の営業収益は、約203億円と前年同期比の15%増となっています。決算報告書のなかでもチェックしておきたいポイントをまとめると、以下の通りです。

【2025年3月期 第2四半期決算報告書のチェックポイント】

項目 金額 前年度比
営業収益 約203億円 +15%
経常利益 約89億円 +23%
当期純利益 約61億円 +28%
受入手数料 約106億円 +10%
金融収支 約69億円 +15%

このように松井証券の財務状況は、極めて健全であることがわかります。取引口座数も2024年9月末時点で150万口座以上あり、多くの人に利用されています。

松井証券の格付け

2024年9月末時点で松井証券は、BBB+(R&I格付投資情報センター)を獲得しています。

「BBB+」は信用力が十分であり(将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素があるが)、上位格に近いものとされています。同センターにおけるネット証券各社の格付けをまとめると以下の通りです。

【R&I格付投資情報センターによるネット証券各社の格付け(発行体格付)】

SBI証券 楽天証券 auカブコム
証券
松井証券
A BBB+ AA BBB+
(2024年12月4日時点)

松井証券は、十分な信用力を備えている証券会社であることがわかります。また、万が一証券会社が破たんしても投資者保護基金によって顧客から預かった財産は基本的に全額(補償限度額は一人当たり1,000万円まで)顧客へ返還されるので安心してください。
証券会社自身の財産と個人の資産は分けて保管することが金融商品取引法によって義務付けられているため、証券会社が破たんした場合でも預けていた資産は返還されます。

松井証券の悪い噂・口コミを検証

インターネットで検索すると、以下のような松井証券の悪い噂や口コミが見られました。

実際に松井証券を利用している立場から噂や口コミの真偽を解説していきます。

松井証券の口コミ分析は、こちらの記事でも解説しているので参考にしてください。
松井証券の口コミ分析でわかった!おすすめポイントと注意点、対応策まで解説

アプリが使いにくい?

個人的に松井証券のアプリが使いにくいと感じたことはありません。

接続や画面表示もスムーズで株価ボードの操作もしやすくデザインも見やすいです。利用している環境によるかもしれませんが、アプリの使用中に落ちてしまったり止まったりすることは今までありませんでした。特に株価ボードでは、リスト、気配、パネル、チャートなど表示のカスタマイズが簡単にできるため便利です。

個人的には、株価リストを「大型優良株」「高配当銘柄」など名称を自分で登録、編集できる点が気に入っています。

株価リストを「大型優良株」「高配当銘柄」など名称を自分で登録、編集できる
(画像引用元/松井証券日本株アプリ

例えば「短期売買したい銘柄」「長期保有の銘柄」「今後買うか迷っている銘柄」など分けて管理できるため、ぜひ活用してください。

銘柄詳細画面では、株価の総合予想のほかに他社との比較表が出ているため、投資情報も充実しています。買い時や売り時の判断をするのにも有効です。

他社との比較表
(画像引用元/松井証券日本株アプリ

松井証券日本株アプリは、アップルストアでも評価が「4.4(2024年12月10日時点)」と高いため、多くのユーザーが満足しているといえます。

クレカ決済が使えない?

2024年12月時点で松井証券は、クレカ決済による投資信託の積み立てができません。投資信託をクレカ決済で積み立ててポイントをためたい人にとってはデメリットといえるでしょう。

とはいえ松井証券は、2025年5月からJCBカードでクレカ積立サービスが開始となる予定です。

【松井証券のクレカ積立サービス】

(2024年12月4日時点)

JCBカードでクレカ積立を始めれば、Oki Dokiポイントがたまるので大きなメリットとなります。JCBのクレジットカードを利用した投信積立を検討している人は、ぜひ松井証券で口座開設してください。

役に立つ情報が少ない?

松井証券は、投資情報の発信が多いため、知識をつけながら投資を始めたい人や、投資初心者にも最適な証券会社です。特におすすめなのが、松井証券のYouTubeチャンネルです。チャンネル登録者数は、2024年12月10日現在、約39万4,000人と多く、322本の動画が投稿されています。動画の内容には、以下のようなものがあります。

【松井証券のYouTube動画の一例】

YouTube動画は、お笑い芸人や著名な投資家がテンポよく投資初心者にもわかりやすい言葉で投資知識を発信しています。投資初心者は、ぜひご覧になってください。他にも松井証券では、投資情報動画「マネーサテライト」を運営しています。こちらは「今日の狙い目株」や「今期の増配×高配当銘柄」など銘柄選定に関する情報が充実しています。

操作が分かりにくい?

松井証券は「操作がわかりにくい」という口コミもあるようですが、個人的には操作はわかりやすいです。株価ボードのカスタマイズもしやすく銘柄をクリックすれば取引ボタンが表示されます。

松井証券アプリ画面
(画像引用元/松井証券

直感的な操作ができるので、売買の仕方で迷うことはないでしょう。入金についてもネットリンク入金で簡単に入出金が可能です。ただし一部の地方銀行には対応していないため、心配な人は事前に確認しておくことをおすすめします。

【松井証券で扱っているネットリンク金融機関】

松井証券で扱っているネットリンク金融機関
(画像引用元/松井証券

ログイン画面が「日本株式」「米国株式」「投資信託」と分かれている点も投資初心者におすすめな理由の一つです。多くのネット証券では、株や投資信託、FXは同じ画面に表示されタブで選ぶようになっています。そのため「自分のしたい取引はどこをクリックすればいいのか」「欲しい情報はどこかがわからない」など面倒な思いをすることも少なくありません。

その点、松井証券は取引内容でログイン画面が異なるため、自分の取引したい内容に集中して欲しい情報にすぐアクセスできます。加えて「松井証券リモートサポート」では、オペレーターが操作方法を案内してくれるため、パソコンやタブレットの操作が苦手な人にも安心して取引できるはずです。

投資信託の本数が少ない?

松井証券では、2024年12月10日現在、1,885本の投資信託が購入可能です。投資信託の本数は、本当に少ないのでしょうか。以下で他のネット証券会社と投資信託の取扱本数を比較してみます。

【ネット証券会社の投資信託の取扱本数】

SBI証券 楽天証券 マネックス
証券
auカブコム
証券
2,546本 2,580本 1,767本 1,844本
※2024年12月10日時点

SBI証券と楽天証券は2,000本を超えていますが、他のネット証券会社は1,700~1,800本程度です。松井証券の投資信託の取扱本数は、1,885本あるため決して少ないとはいえないでしょう。特に人気の「eMAXIS Slimシリーズ」や主要なインデックスファンド、アクティブファンドは網羅されているため、取引に困ることはないはずです。

あまりにもマイナーな投資信託の売買を計画しているのでなければ、松井証券の取り扱っている投資信託数に不満を感じることはないでしょう。

手数料が高い?

松井証券では、1日の取引が50万円以上を超える場合は、手数料が高くなる点に注意が必要です。

【松井証券の日本株現物取引の手数料】

(2024年12月4日時点)

「25歳以下」「新NISAでの取引がメイン」「1日の取引が50万円以下」という人であれば、手数料については気にしなくても良いでしょう。

実際に取引している立場からいうと手数料は気にしていません。なぜなら私は、株を一度に大量購入せず、100~200株ずつ様子を見ながら買い増ししていくので、1日の取引が50万円以下になることが多いからです。

反対に一度に多くの資金を動かしたい人は、松井証券の手数料は高くなってしまうのでおすすめできません。

実際に松井証券を利用している筆者が感じる松井証券のメリット

実際に松井証券を利用していて感じる松井証券のメリットを紹介します。

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取引手数料がわかりやすい

松井証券で株式投資をする場合、1日の合計約定代金が50万円以下の場合は、手数料がかかりません。手数料無料化の条件がわかりやすいため、特に「一度に大きな資金を動かすのに抵抗がある」「100~200株ずつ分散して株を購入したい」「小口取引がメインになる」という人は、松井証券がおすすめです。

松井証券では、新NISAでの取引がすべて手数料無料なのでNISAを活用したい人もコストを気にすることなく取引できます。投資信託の購入手数料も無料なので、投信積立を検討している人も手数料を気にしないで投資を始められます。

松井証券の手数料を他社と比較して、解説している記事もあるので参考にしてください。
松井証券の手数料を他社と比較!無料化したNISAや取扱商品の特徴も紹介

株取引ページがカスタマイズしやすい

松井証券は、株取引ページがカスタマイズしやすく保有銘柄や気になっている銘柄の状況がすぐにわかります。特に株価ボードのカスタマイズが優秀で、保有中の銘柄のほかに自分が気になっている銘柄を登録し自由に編集が可能です。

「大型割安株」「高配当大型株」「グロース株」などで分けても良いですし、「短期売買」「中長期保有」で分けても良いでしょう。

【株価ボードのカスタイズ自由度が高く銘柄管理がしやすい】

株価ボードのカスタイズ自由度が高く銘柄管理がしやすい
(画像引用元/松井証券

さらに、これらの銘柄を株価ボード、気配ボード、ヒートマップで確認できる点も優秀です。気になっている銘柄の状況がすぐにわかり、銘柄をクリックするだけで売買ページに飛べるので注文までがスムーズに進みます。

現在他の証券会社と取引中で「株価ボードが扱いにくい」「操作しにくい」と感じている人は、ぜひ松井証券の株取引ページをチェックしてください。

マーケットラボや銘柄検索がわかりやすい

松井証券に提供しているマーケットラボは、銘柄選定がしやすく投資初心者にもおすすめです。松井証券で銘柄検索をすると、一般的な検索上位銘柄や売買高や株価上昇率といったランキングのほかにマーケットラボでの銘柄検索もできます。

マーケットラボの最大のポイントは、株価ボードで登録した気になる銘柄が割安か割高かといった予想を一覧にしてくれる点です。

【登録した銘柄の株価状況やスコア、決算などがチェックできる】

登録した銘柄の株価状況やスコア、決算などがチェックできる
(画像引用元/松井証券

アナリストの予想のほかにAI予想なども表示され、ページ下部にはそれぞれのランキングが記載されているため、今注目されている銘柄がすぐにわかります。同じページにマネーサテライトによる銘柄紹介動画もあり「成長銘柄4選」や「高配当銘柄紹介」などを視聴できます。

銘柄をしっかりとリサーチして選びたい」「現在利用中の証券会社の銘柄選定機能に満足していない」という人は、松井証券のマーケットラボを活用してみましょう。

時間外取引ができる

松井証券の時間外取引対応時間(PTS)は長く、夜間取引が可能なので日中忙しい人にもおすすめです。通常株式投資は、証券取引所が開いている時間(9時~11時30分・12時30分~15時30分)のみ取引ができます。

一方、PTS取引は、証券取引所を介さない私設取引システムのため、上記の時間帯以外でも証券会社内で株式投資が可能です。

各ネット証券会社のPTS取引時間を比較してみましょう。

【ネット証券各社のPTS取引時間】

松井証券 8時20分~15時30分
17~26時
SBI証券 8時20分~16時30分
17~23時59分
楽天証券 8時20分~16時
17~23時59分
マネックス証券
auカブコム証券
PTS取り扱いなし
(2024年12月4日時点)

特に夜の時間帯のPTS取引時間が26時までと長い点が特徴です。「日中忙しくて相場を見ている時間がないけど株式投資を始めてみたい」という人は、PTS取引時間の長い松井証券を検討してみてください。

IPOが完全平等抽選かつ事前入金不要

IPOが完全平等抽選で事前入金が不要な点も松井証券の魅力の一つです。IPOとは、新規公開株のことを指します。新規公開株とは、今まで証券取引所で取引できなかった未上場会社が、新規に上場して投資家が売買できるようになる株式のことです。
証券取引市場に上場する前に買う権利を得ることができます。一般的には、事前にIPOの抽選へ申し込みをして当選した人に株が割り当てられる仕組みです。

一般的な抽選方法は、申込株数に応じて当選しやすくなる仕組みが採用されています。例えば1,000株申し込んだ人は抽選券が10個、100株しか申し込めなかった人は抽選券も1個といった具合です。証券会社によって異なりますが、申込株数に応じた資金を証券口座へ事前に入金しておく必要もあります。

その点、松井証券のIPOは完全平等抽選のため、申込株数にかかわらず1人1個の抽選券となります。事前の入金も不要なので「少額でIPOを始めたい」「資金効率を上げたい」という人におすすめです。

松井証券のIPOに関するメリットはこちらの記事でも詳しく解説しています。
松井証券のIPOは入金不要で応募できる!メリットや始め方を紹介

マネーサテライトや動画など投資情報が豊富

松井証券は、投資初心者向けの投資情報動画が充実している点もおすすめポイントです。株式投資の知識を身につけたいけれど「専門用語ばかりの本やレポートは頭に入ってこない」「自分は投資に向いていないのでは?」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

その点、松井証券では動画による投資情報が充実しているため、通勤中や休憩中といったスキマ時間に楽しく投資に関する知識を身につけられるのでおすすめです。松井証券のYouTube動画は、登録者が2024年12月10日現在、約39万4,000人の登録者がおり、322本の動画が投稿されています。この人数は、ネット証券の公式チャンネルのなかでも突出しています。

【各ネット証券会社の公式YouTubeチャンネルの登録者数】

松井証券 SBI証券 楽天証券 マネックス
証券
約39万4,000人 約14万8,000人 約17万人 約13万9,000人
※2024年12月10日時点

動画の内容も著名な投資家やお笑い芸人がテンポよく、わかりやすい言葉で投資に関するさまざまな疑問に答えていく形式です。シリーズごとに再生リストでまとまっているため、動画が探しやすい点も親切な設計といえます。

「投資について勉強したいが何をすべきかわからない」「難しい用語が出ると拒否反応が出る」といった人は、ぜひ松井証券の投資情報動画を一度視聴してみてください。以下では、何を見ればいいかわからない人向けに、おすすめのシリーズを紹介します。

【松井証券のおすすめYouTube動画】

投資初心者 「学べるラブリーシリーズ」
投資の情報収集方法や銘柄の選び方など、初心者の知りたい内容が入っている

「テスタの魔法株学校」
初心者向けに、チャートの見方や失敗例、損切り術などを解説してくれる動画
投資中~
上級者
「予約の取れない株相談所」
株式投資で陥りがちな悩みを専門家がそれぞれの立場で解説してくれる
(2024年12月4日時点)

ロボットアドバイザー「投信工房」が利用できる

松井証券では、ロボアドバイザー「投信工房」が無料で利用できます。ロボアドバイザーは、売買を自動で行ってくれる「投資一任型」と、アドバイスのみ行い売買は自分でする「助言型」がありますが、「投信工房」は助言型のロボアドバイザーです。簡単な質問に答えるだけで、個人に最適なポートフォリオを提案してくれます。

【投信工房の提案の一例】

松井証券「投信工房」
(画像引用元/松井証券「投信工房」

内容は、自分でもカスタマイズできるため、債券やREIT(不動産)は不要だと思えば、組み入れ銘柄を減らすことも可能です。

【投信工房はカスタマイズした銘柄を一括で購入可能】

松井証券「投信工房」
(画像引用元/松井証券「投信工房」

一般的な投信積立の場合、「銘柄ごとに毎月〇円」と設定する必要があります。しかし投信工房は、ポートフォリオで決定した比率に応じた金額を自動で積み立てしてくれるため、投信積立を始めたい人におすすめのサービスです。

投信保有残高に応じて最大1%のポイント還元がある

松井証券は、投信保有残高に応じたポイント付与が最大1%と力を入れています。2024年12月現在、松井証券はクレジットカードを利用した投信積立に対応していませんが、2025年5月からはJCBカードでクレカ積立開始予定です。各ネット証券会社の投信保有残高に応じたポイント付与率をまとめてみました。

【投信保有残高に応じたポイント付与率】

松井証券 SBI証券 楽天証券 マネックス
証券
0.0175~1.0% 0.01~0.25% 0~0.05% 0~0.26%
(2024年12月4日時点)

投信残高には、他社から移管したものも対象です。移管手数料は、松井証券が負担してくれるため、「投資信託をまとめて管理したい」「保有残高に応じたポイント付与に興味がある」という人は、松井証券を検討してみてください。

日本株、米国株、投資信託とページが分かれているので使いやすい

松井証券のログイン画面は、日本株、米国株、投資信託とで分かれているため、「画面が見やすい」「操作がわかりやすい」というメリットもあります。

【松井証券のログイン画面】

松井証券ログインページ
(画像引用元/松井証券ログインページ

一般的な証券会社の取引画面は、ログイン後に取引したい内容に合わせてタブを切り替えて操作するのが多い傾向です。

取り扱っている商品が多い証券会社になると、画面の情報が多くなり欲しい情報にたどり着くまで時間がかかるケースもあります。その点、松井証券は取引する内容ごとにログイン画面が分かれているため、画面がスッキリしていて操作がしやすい点がポイントです。

保有している株や投信積立の設定、資産状況、入出金の利益といったよく確認する項目がページの上部に出てくるため、迷わず操作できるでしょう。サポート体制も充実しており、遠隔サポートも導入しているため、パソコンやアプリの操作に不安がある人にも松井証券はおすすめといえます。

サポート体制が充実している

松井証券は、サポート体制が充実しているため、専門家の意見を聞きながら投資を始めたい人にもおすすめです。一般的なネット証券会社の場合、売買タイミングや銘柄の選定は自分自身で判断しなければなりません。なかには「初めての投資なのに自分だけですべて行うのは不安」と感じる人も多いかもしれません。

しかし松井証券では、株式やFX、NISAのサポート窓口を展開しています。銘柄選びから取引タイミングまで無料で専用窓口に電話相談できるので安心です。日本株だけでなく米国株や投資信託についても相談できます。

「一人で投資を始めることにためらっている」「専門家に相談しながら投資を始めたい」という人は、ぜひ松井証券で口座開設をしてみてください。

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松井証券をおすすめできないのはこんな人

松井証券での口座開設をやめたほうが良い人、おすすめできない人を解説します。

松井証券のメリットとデメリットに関しては、こちらの記事でも解説しているので参考にしてください。
松井証券のメリットとデメリットは?松井証券が向いている人まで解説

約定代金50万円以上がメインの人

1日の約定代金合計が50万円以上になる人は、手数料がかかるのでやめておいたほうが良いでしょう。松井証券の場合、1日の合計約定代金が50万円を超えると手数料が発生します。大口取引がメインになる人の場合は、手数料無料の証券会社のほうが低コストの運用ができるでしょう。

なお松井証券では、25歳以下の人や新NISA口座での取引は手数料が無料なので、これに該当する人はコストを気にすることなく株の売買ができます。

また投資信託の手数料も無料なので「投信積立を検討している」「ロボアドバイザー投信工房を利用したい」という人もコストは気にしなくて良いでしょう。これらの取引を検討している人には、松井証券は使いやすく、コストもかからないのでおすすめです。

単元未満株を購入したい人

松井証券では、単元未満株の取り扱いがありません。他社から移管した単元未満株を売却することは可能ですが、新規で買付はできないため、注意してください。通常株式は100株単位での取引になります。ソニーグループ<6758>を例にとって見てみましょう。2024年12月9日終値の同銘柄の株価は、3,206円です。

この銘柄を100株購入したい場合は、32万600円(3,206円×100株)というまとまったお金が必要になります。なかには、一度に何十万円もの資金を動かすことに不安を感じる人もいるかもしれません。しかし単元未満株取引ができる証券会社であれば、1株から株式を購入できるため、3,206円でソニーグループの株を購入できます。

単元未満株は、少額で始められるため、投資初心者や大きな資金を投資にあてることに抵抗がある人にはおすすめですが、松井証券では残念ながら取り扱っていません。

JCB以外のクレジットカードを利用している人

松井証券は、2025年5月からJCBカードでのクレカ積立サービスを開始すると発表しています。そのため「JCB以外のクレジットカードを利用している」「特定のポイントをためている」という人は、松井証券に向かないかもしれません。ネット証券各社の投信積立の対応クレジットカードとポイントをまとめてみました。

【対応クレジットカードとポイント】

(2024年12月4日時点)

クレカ積立とポイント還元率は、キャンペーン開催などで変わりやすいので注意しましょう。

場合によっては「還元率が高いから新しいカードを作成したものの期間が終了して還元率が低くなってしまった」というケースもあるため、自分が使いやすいカード、ためやすいポイントを選ぶようにしてください。

投資情報をレポートで欲しい人

投資情報をレポートで読みたい人の場合、松井証券には向いていない可能性があります。松井証券は、投資情報を多く配信しており、わかりやすくて役に立つ動画が豊富ですが、レポート形式で投資情報を発行していません。

QUICK企業価値研究所が発信するアナリストコメントやリサーチレポートを導入していますが、優良サービスであり月額330円の利用料がかかります。

無料で投資情報のレポートを読みたい人には、デメリットかもしれません。

松井証券に関するQ&A

松井証券に関するQ&Aを集めました。口座開設を悩んでいる人は参考にしてください。

「松井証券はやめたほうがいい」は本当?

「松井証券はやめたほうがいい」というのは嘘です。松井証券の財務状況は健全で、格付けも投資適格の「BBB+」を獲得しています。1918年に創業して、100年以上続く証券会社のなかでも老舗の会社です。株式投資に関する専用の相談窓口でサポート体制が充実しており、無料のロボアドバイザーも利用できます。

またYouTubeで配信している投資情報動画は、面白く初心者にもわかりやすい言葉で株式投資に関する基本的な知識が身につけられるのでおすすめです。

松井証券がおすすめな人は?

松井証券をおすすめする人は、以下のような人にあてはまります。

【松井証券がおすすめな人】

1日の約定代金が50万円以下の少額がメイン 1日の約定代金が50万円以下の場合は、手数料が0円なのでコストを気にせず取引できる
現在利用中の証券会社では、ポートフォリオや株価ボードが見にくい 株価ボードのカスタマイズが可能でリストやヒートマップなど表示方法も豊富。ポートフォリオの状況もわかりやすい
ロボアドバイザーを利用したい ロボアドバイザー「投信工房」を無料で利用できる
1人で投資を始めることが不安 専門の電話相談窓口があるため、投資について不安な点を相談できる
JCBのクレジットカードを利用している人 2025年5月からJCBカードによるクレカ積立を開始予定

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