松井証券のIPOは入金不要で応募できる!メリットや始め方を紹介

IPOに応募する場合は、事前入金を必須にしている証券会社が一般的ですが、松井証券なら事前入金なしで応募できます。IPO(新規公開株)とは、証券取引所に新規上場する前の株に応募し、当選することで購入できる株のことです。

個人投資家に人気があるため当選確率は低いものの、上場直後に売る「初値売り」で利益が出る確率が高いというメリットがあります。

事前入金不要の松井証券であれば資金拘束がないため、複数の証券会社でIPOに応募する際に使いやすいでしょう。この記事では、松井証券のIPOのメリットや始め方を紹介します。

\IPOの事前入金不要/

松井証券でIPOを始めるメリット

松井証券でIPOを始める主なメリットは、以下の4つです。

IPO以外の松井証券のメリットが知りたい人は、松井証券のメリットとデメリットは?松井証券が向いている人まで解説をご覧ください。

応募時の入金不要

松井証券のIPOは、応募時・抽選時の入金が不要です。入金は、当選後に入金すればいいので手元資金が少ない人でも当選のチャンスがあります。IPOは、応募時に入金が必要な証券会社が一般的で、抽選結果が出るまで証券口座に預り金として確保しておかなければいけません。資金拘束(資金ロック)とも呼ばれ、余裕資金が少ない人はIPOに応募しづらいでしょう。

大手ネット証券のIPOを比較すると、応募時・抽選時のどちらも入金が不要なのは松井証券だけです。

【IPOの事前入金】

証券会社名応募時抽選時
松井証券不要 不要
SBI証券不要必要
楽天証券必要必要
マネックス証券必要必要
auカブコム証券必要必要
(2024年8月13日現在)

松井証券であれば入金せずに応募し、抽選に参加できるので、お金に余裕がない人でもIPOが始めやすいでしょう。

\IPOの事前入金不要/

70%以上が平等抽選

松井証券のIPOは、割当株数のうち70%以上が平等抽選です。例えば松井証券に1,000株割り当てられたIPOであれば、700株以上は平等抽選になります。IPOは、対面証券を中心に富裕層優遇をしている証券会社が多く一般庶民が応募してもめったに当選しません。

例えば野村證券では、オンラインサービスでIPOの抽選を実施していますが、割当株数の10%以上と定められており、残りは富裕層に配分している可能性が高いです。松井証券のIPOであれば平等抽選の割合が高いので、資産が少ない人でも当選する可能性があります

\平等抽選により誰でも当たるチャンスあり/

実績数が豊富

松井証券のIPOは、実績数が豊富です。ネット証券最大手のSBI証券には及ばないものの、2023年度の実績数は業界2位です。

【IPOの実績数TOP5(2023年度※)】

SBI証券 90社
松井証券 67社
楽天証券 62社
SMBC日興証券 62社
マネックス証券 56社
※2023年4月~2024年3月

IPOは、すでに上場している日本株とは異なり、証券会社によって取り扱いの有無が異なります。IPOの実績数が多い松井証券であれば、応募したい銘柄が扱っていないことも少ないでしょう。

\IPOの実績数業界2位(2023年度)/

NISAで購入すれば手数料無料

松井証券のIPOは、NISAで購入すれば手数料無料です。IPOは、多くの証券会社において手数料なしで購入できますが、売却時は日本株の手数料と同様になります。松井証券では、NISAでの日本株・米国株・投資信託の手数料が無料なため、IPOも無料です。

\NISAなら売却時の手数料も無料/

松井証券でIPOを始める方法

松井証券のIPOは、以下4ステップで始められます。

1. 応募したい銘柄を選択

応募したい銘柄を選択
画像引用:松井証券

まずは、IPOに応募したい銘柄を選択します。「株式取引」にある「需要申告(受付中)」を押して、銘柄一覧から「申告する」を選んでください。

2. 値段と株数を入力

値段と株数を入力
画像引用:松井証券

次に値段と株数を入力しましょう。値段は、仮条件の範囲内で入力するか成行を選択してください。IPOの公募・売出価格を下回る値段で申し込むと抽選対象から漏れてしまうため、仮条件の上限価格または成行を選ぶのがおすすめです。入力内容を確認のうえで取引暗証番号を入力し「申告する」ボタンを押します。

「申告する」ボタンを押す
画像引用:松井証券

3. 【当選・補欠当選のみ】購入申込手続きをする

【当選・補欠当選のみ】購入申込手続きをする
画像引用:松井証券

抽選後、当選または補欠当選だった場合は、購入申込手続きをします。「株式取引」にある「購入申告(受付中)」を押して、「購入する」を選択してください。

購入申込手続き
画像引用:松井証券

購入申込画面で口座区分と株数を入力して「購入確認」を押すと確認画面へ移ります。入力内容を確認のうえで取引暗証番号を入力し、「手続する」ボタンを押します。

4. 【当選・補欠当選のみ】入金する

松井証券では、IPOの購入申込期間最終日の15:30までに入金する必要があります。松井証券の入金方法は6つあり、ATM・銀行口座からの入金を除いて手数料無料です。

松井証券の入金方法
  • スイープ入金
  • MATSUI Bank入金
  • らくらく振替入金
  • ネットリンク入金
  • 定期入金
  • ATM・銀行口座からの入金

みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行の口座があればリアルタイムで入金できる「らくらく振替入金」がおすすめです。

【らくらく振替入金の利用方法】

らくらく振替入金の利用方法
画像引用:松井証券

松井証券の「口座管理」から「らくらく振替入金」を押し、金融機関と金額を入力すると入金できます。

\NISAなら売却時の手数料も無料/

「らくらく振替入金」以外の入金方法について詳しくは、松井証券公式サイトを確認してください。

松井証券でIPOを始める際の注意点

松井証券のIPOには、3つの注意点(デメリット)があります。IPOは、富裕層を除いてめったに当たらないので、根気強く応募し続けることが大切です。

NISA以外で購入する場合は売却手数料が高め

NISA以外で購入する場合、松井証券のIPOは売却手数料が高めです。購入金額が50万円を超えるIPOをNISA以外で購入すると、25歳以下の人を除いて1,100円以上の売却手数料がかかります。SBI証券や楽天証券では、NISA以外でもIPOの売却手数料を無料にしているため、IPOをNISA以外で購入する場合は、SBI証券や楽天証券のほうがおすすめです。

\IPOの実績数No.1(2023年度)/

\楽天会員におすすめ/

引受株数が少ない

松井証券のIPOは、引受株数が少ない傾向です。IPOで引受株数が多い証券会社は、上場時に中心的な役割を果たしており主幹事証券会社(主幹事)と呼ばれます。主幹事は、大手対面証券とSBI証券が多く松井証券が主幹事になることはほとんどありません

【IPOの主幹事数TOP5(2023年度)】

SMBC日興証券 23社
大和証券 22社
みずほ証券 21社
SBI証券 21社
野村證券 20社

またIPOの引受金額(割り当てられた株数に株式の買い取り価格をかけた金額)の上位は、大手対面証券が独占しています。

【IPOの引受金額TOP5(2023年度)】

野村證券 1,110億円
SMBC日興証券 1,082億円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 960億円
大和証券 915億円
みずほ証券 580億円

引受株数が多い証券会社でIPOに応募したいのであれば、引受金額の多い大手対面証券や主幹事数がネット証券のなかでは圧倒的に多いSBI証券を利用しましょう

\IPOの主幹事数も豊富/

そもそもIPOが当たりづらい

松井証券に限りませんが、そもそもIPOが当たりづらいです。IPOは、上場直後に売る「初値売り」でも利益が出る確率が高いことが知られています。そのため応募者が多く、一方でIPOとして売り出される株数は決して多くはないため当選確率が低い傾向です。

例えば2024年8月21日に上場予定のオプロ<228A>は、65万5,500株がIPOの対象になる予定ですが、100株単位で申し込むため、最大でも6,555人しか当選しません。富裕層に優先的に割り当てられる株数を考慮すれば、実際の当選人数は数千人程度でしょう。割当株数の少ない松井証券の場合、10~20人程度しか当選しない可能性が高いです。

「一度も当たったことがない」という声もよく見かけるので、なかなか当たらないことは覚悟のうえで根気強く応募しましょう。

松井証券に限らずIPOで当選確率を上げる確かな方法はない

松井証券に限らず、IPOは当選確率が低いです。資産が1億円を超える富裕層を除いて、当選確率を上げる確実な方法はありません。複数の証券会社に口座を開設して同じ銘柄に応募している人もいますが、人気銘柄のIPOは応募者が多いわりに株数が少ないため、当選確率が上がったとしても微々たるものでしょう。

IPOの当選確率が低いことは、やむをえないため、何度でも応募し続けることが大切です。松井証券であれば入金せずに応募できるので、資金に余裕がない人でもIPO応募用の証券口座に向いているでしょう。

\IPOの事前入金不要/