2024年、NISA制度は大きく変わり、投資のチャンスが広がりました。
旧NISAでは「つみたてNISA」と「一般NISA」の選択が必要でしたが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能になり、年間投資枠も拡大されています。
本記事では、NISAをこれから始める方に向けて、投資信託や日本株のおすすめ銘柄や、おすすめのネット証券を解説します。
- 投資初心者はNISAで投資信託をはじめるのがおすすめ
- 投資初心者はには、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、松井証券がおすすめ
- コストや投資先、リスク、純資産残高を基準に銘柄を選ぶのが得策
2024年から始まった新NISAとは
2024年1月からNISAの制度が変更され、2023年以前と比べて投資できる金額が多くなりました。
新NISAのルールは、次のとおりです。
旧NISAは「つみたてNISA」「一般NISA」のどちらか一つを選択する仕組みでした。
しかし2024年から新NISAは、積立投資を行う「つみたて投資枠」と積立投資・スポット投資を柔軟に活用できる「成長投資枠」が併用できるようになりました。
つみたて投資枠と成長投資枠の両方を最大限に活用すると、投資元本ベースで総額1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)の収益に対して非課税が適用されます。
さらに、非課税保有期間が恒久化されたため、投資期間にかかわらず売却するまで非課税となります。
売却した場合は、翌年以降にその元本相当の投資枠が復活することも特徴です。
なお、投資対象商品は、つみたて投資枠が「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」となっていて成長投資枠と比べて投資できる銘柄は限られています。
一方、成長投資枠は上場株式やETF、REITのほか多くの投資信託が対象です。
また証券会社で取り扱いがあれば、海外株やETFにも投資できます。
NISA初心者は投資信託や日本株から始めるのがおすすめ
NISAを始めるなら初心者は投資信託と日本株から始めましょう。
投資信託は、複数の銘柄に分散投資ができるため、リスクを抑えられます。
さらに、ファンドマネージャーと呼ばれる資産運用の専門家が運用を行うため、投資の知識が少ない初心者でも安心して始められます。
また少額から投資可能である点も、投資信託の大きなメリットです。
日本株は、自分が応援したい企業や、日頃利用している企業の成長を直接的に感じられるため、投資への興味を持ちやすいでしょう。
株主優待や配当金といった魅力もあります。
まずは、少額の個別株から挑戦してみるのも良いでしょう。
投資初心者は、NISAを利用して投資信託や日本株で着実に資産形成を始めることをおすすめします。
NISA初心者におすすめの投資信託7選
ここではNISA初心者におすすめの投資信託を紹介します。
NISA初心者におすすめの主な投資信託は以下の7つです。
1. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、全世界の株式へ分散投資できるインデックス投資信託です。
このファンドは、MSCI オールカントリー・ワールドインデックスへの連動を目指して投資されています。
MSCI オールカントリー・ワールドインデックスとは、日本を含む先進国23ヵ国、新興国24ヵ国の株式を時価総額での加重平均で組み入れた指数のことです。(国数は2024年3月末時点)
1銘柄に投資するだけでさまざまな国の株へ分散投資できるのが魅力ですが、2024年9月末時点では米国が62.5%を占めている点に留意しましょう。
本ファンドは、管理費用が0.05775%と年率0.1%を下回っており低コストで投資できることが魅力です。
純資産総額は、約4兆7,000億円超と大規模なファンドなため、長期保有するうえでも安心でしょう。
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
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投資対象 | 世界株式 |
基準価額 | 2万7,109円 |
純資産総額 | 約4兆7,286億1,400万円 |
管理費用 (含む信託報酬、 年率、税込) |
0.05775% |
トータル リターン (3年・年率) |
17.43% |
\楽天ポイントでNISAが可能/
2. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
eMAXIS Slim先進国株式インデックスは、先進国の株式へ分散投資ができるファンドです。
MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)という市場指数への連動を目指して、日本以外の先進国22ヵ国(2024年3月末時点)の株式へ分散投資されています。
なお、各国の株式を時価総額で加重平均して組み入れているため、2024年9月末時点では米国が74.2%を占めている点には注意しましょう。
管理費用は、0.09889%と0.1%以下の低水準でコストを抑えて運用できる点が魅力です。
また純資産残高8,000億円を超えている大型ファンドなので、長期投資する際にも安心して資金を投下できるでしょう。
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
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投資対象 | 先進国株式 |
基準価額 | 3万3,054円 |
純資産総額 | 約8,587億5,200万円 |
管理費用 (含む信託報酬、 年率、税込) |
0.09889% |
トータル リターン (3年・年率) |
18.94% |
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3. eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、次の資産クラスに8等分を目安に分散投資するファンドです。
1資産あたりの投資比率の目安は12.5%となります。
- 1.国内株式
- 2.先進国株式
- 3.新興国株式
- 4.国内債券
- 5.先進国債券
- 6.新興国債券
- 7.国内リート
- 8.先進国リート
それぞれが特定の市場指数への連動を目指して運用されています。
このファンドを1本購入するだけでさまざまな資産へ分散投資できることが大きな魅力です。
各資産カテゴリーは、それぞれに特定の市場指数へ連動することを目指して運用されています。
そのため信託報酬は0.143%(税込)とインデックスファンドと遜色ない低水準です。
市場環境の変化により各資産の割合が変わってしまった場合でも、ファンド運用者が毎月末にリバランスを行ってくれます。
手間なく幅広い資産に投資したい方には、特におすすめのファンドです。
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
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投資対象 | ・国内株式 ・先進国株式 ・新興国株式 ・国内債券 ・先進国債券 ・新興国債券 ・国内リート ・先進国リート |
基準価額 | 1万7,093円 |
純資産総額 | 約3,151億800万円 |
管理費用 (含む信託報酬、 年率、税込) |
0.143% |
トータル リターン (3年・年率) |
7.68% |
\MUFGグループの信頼性と使いやすさが魅力/
4. 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)は、米国の株式市場で広く分散投資ができるファンドです。
このファンドは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」という市場指数に連動することを目指して運用されています。
同指数には、米国の小型~大型株まで幅広い銘柄が組み入れられているのが特徴で、この点は大手企業500社を組み入れるS&P500と大きな違いです。
「米国市場で分散投資したい」「中小型株にも投資して成長性に期待したい」といった方に向いているファンドといえます。
純資産残高が1兆7,000億円を超える大型ファンドなため、長期投資するうえでも安心です。
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
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投資対象 | 米国株式 |
基準価額 | 3万3,600円 |
純資産総額 | 約1兆7,829億7,100万円 |
管理費用 (含む信託報酬、 年率、税込) |
0.162% |
トータル リターン (3年・年率) |
19.52% |
\ニーズに合う商品が選びやすい/
5. ひふみプラス
ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが運用するアクティブファンドの一つです。
基本的には、国内株式のなかから長期成長が期待できる割安な銘柄を厳選して投資する方針となっています。
ただし市場環境に応じて一部海外株を組み入れできるルールとなっており、2024年10月末時点で海外株の投資比率が約5.1%あります。
また現金比率を最大50%近くまで増やせることも特徴の一つです。
市場悪化時には、現金比率を高めることで損失抑制の効果が期待できます。
このような投資戦略が奏功し、2012年の設定来の長期で見ると手数料の高さを加味してもTOPIXより優れたリターンを実現しています。
過去の成績が将来の成績を保証・示唆するわけではない点に留意が必要ですが、長期投資を検討するうえでは相対的に高い長期リターンは安心材料の一つです。
運用会社 | レオス・キャピタルワークス |
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投資対象 | 国内株式(一部海外) |
基準価額 | 5万9,216円 |
純資産総額 | 約5,698億9,600万円 |
管理費用 (含む信託報酬、 年率、税込) |
1.078% |
トータル リターン (3年・年率) |
3.51% |
\NISAの売買手数料が無料!/
6. コモンズ30ファンド
コモンズ30ファンドは、日本の株式市場のなかから銘柄を厳選するアクティブファンドです。
30年後の長期を見据えて外部環境の変化に負けずに安定した成長が期待できる30銘柄に絞って投資することが特徴となっています。
短期売買は行わず、厳選された銘柄は長期で投資し続けるのが基本スタンスです。
2024年10月末の投資先上位5社は、以下のような銘柄となっています。
- 1位:味の素(5.1%)
- 2位:日立製作所(4.9%)
- 3位:三菱商事(4.5%)
- 4位:KADOKAWA(4.4%)
- 5位:旭化成(4.3%)
日本株へ投資するファンドですが、海外売上比率の高い企業へ多く投資しているため、世界経済の成長を味方に付けることができます。
運用会社 | コモンズ投信 |
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投資対象 | 国内株式 |
基準価額 | 4万9,662円 |
純資産総額 | 約645億9,600万円 |
管理費用 (含む信託報酬、 年率、税込) |
1.078% |
トータル リターン (3年・年率) |
7.23% |
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7. キャピタル世界株式ファンド
キャピタル世界株式ファンドは、長期での資産成長を目指して世界中の株式から投資銘柄を厳選して運用されるアクティブファンドです。
運用会社のキャピタル・インターナショナル株式会社は、トップダウンアプローチを重視して銘柄選別を行っているのが特徴です。
グローバルの投資アナリストが世界中の投資機会を探ったうえで、企業の規模や海外の売上比率、世界の成長トレンドから見込まれる利益などを踏まえて投資先を絞り込み、ポートフォリオを構築しています。
2024年9月末時点で米国の投資比率は53.3%で、そのほかフランス(8.8%)、英国(5.4%)、デンマーク(3.8%)、日本(3.4%)が国別投資比率での上位5ヵ国です。
なお、中国をはじめ新興国株への投資も行っています。
運用会社 | キャピタル・インターナショナル |
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投資対象 | 世界株式 |
基準価額 | 3万2,447円 |
純資産総額 | 約7,769億3,800万円 |
管理費用 (含む信託報酬、 年率、税込) |
1.701% |
トータル リターン (3年・年率) |
12.15% |
\NISA対象の投資信託の銘柄数が豊富!/
NISA初心者におすすめの日本株4選
NISA初心者には、日本株もおすすめです。
日本株とは、日本の上場企業が返済不要な資本を調達するときに発行される証券です。
日常生活でなじみのある、さまざまな日本企業への投資ができます。
株式の売買は、証券取引所を介して行われ、営業日ごとに各銘柄の株価が変動します。
保有期間中に株価が上昇して売却した場合は売却益、また業績や企業の業績次第では配当金を得られるのが特徴です。
日本の個別株に投資する場合には、次のような銘柄を選ぶのがおすすめです。
なお、日本株については以下の記事でもおすすめ銘柄を紹介しています。
あわせてご覧ください。
【2024年7月】これから伸びそうなおすすめ銘柄や配当・優待株を紹介
1. トヨタ自動車<7203>
トヨタ自動車<7203>は、世界有数の大手自動車メーカーでセダンやミニバン、コンパクト、スポーツ用多目的車、トラックなど多様な車種を世界中で製造・生産しています。
2025年3月期第2四半期決算時点では、売上台数ベースの約80%が海外です。
特に北米の販売台数比率が高いのが特徴で地域別で見たときに日本を上回っています。
前年同期比では、わずかに販売台数が減少しているものの、大手メーカーとして確固たる地位を築いており、今後も着実な成長が期待される企業の一つです。
自動車製造が主力ながら、オート・ファイナンスやローンを手がける金融業でも一定の存在感を示しています。
長期投資家への利益還元を重視する姿勢から、2025年3月期の配当は年間75円から90円へ増配見込みです。
株価 | 2,662.5円 |
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予想配当 (2025年3月期) |
90円 |
予想配当利回り | 3.38% |
2025年3月期 第2四半期決算 営業利益 (カッコ内は前年同期比) |
2兆4,642億円 (△950億円) |
\日本株を始めるのなら/
2. 日本電信電話(NTT)<9432>
日本電信電話(NTT)<9432>は、国内最大手の通信サービス企業です。
もともとは公社だった組織が民営化した企業で国内の固定電話ではいまでもトップのシェアを維持しています。
またNTTドコモによりモバイル通信でも最大のシェアを持っているほか、NTTデータではIT産業を手がけるなど通信セクターを軸に多様な事業を営む大手企業です。
近年は、継続的な増配を重視する方針で2025年3月期の配当予想5.2円が実現すれば、株式分割を加味したあとの配当額で14期連続の増配となります。
通信インフラという生活・ビジネスの両面に欠かせないセクターで大きなシェアを占めていることから安定した収益・利益が期待できる銘柄です。
なお、同社の株は、100株以上を一定期間にわたって保有していると株主優待としてdポイントを受け取れます。
それぞれ1回のみですが、2年以上3年未満の投資期間のタイミングで1,500ポイント、5年以上6年未満のタイミングで3,000ポイントを獲得できます。
株価 | 151.4円 |
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予想配当 (2025年3月期) |
5.2円 |
予想配当利回り | 3.43% |
2025年3月期 第2四半期決算 営業利益 (カッコ内は前年同期比) |
9,203億円 (△307億円) |
\dポイントでの投資が可能/
3. 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は、国内最大手の金融グループです。
中核となるメガバンク「三菱UFJ銀行」のほか、証券会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券、クレジットカードの三菱UFJニコスなど、さまざまな金融セクターで事業を営んでいます。
2021年3月期以降、1株あたり利益が着実に上昇傾向でそれに呼応して株価も上昇トレンドを継続しています。
さらに配当についても2021年3月期以降、毎期増配を継続していて、2025年3月期の配当は1株あたり50円の見通しです。
2017年12月末以降は、株主への公平な利益還元を重視するスタンスから株主優待を行っていません。
株価 | 1,768.5円 |
---|---|
予想配当 (2025年3月期) |
50円 |
予想配当利回り | 2.83% |
2025年3月期 第1四半期決算 業務粗利益 (信託勘定償却前、 カッコ内は前年同期比) |
1兆5,356億円 (+2,943億円) |
\MUFGグループの信頼性と使いやすさが魅力/
4. エスイー<3423>
エスイー<3423>は、建設・建築用の資材機の製造・販売を行っている企業です。
配当利回りが2024年11月8日時点で4.71%と高水準で配当収入目的での長期投資先としても適しています。
株価が200円台と手ごろなため、少額からでも投資可能な点も魅力です。
100株単位でも2万7,600円で購入でき、単元未満株であれば1株276円で購入できます(2024年11月8日時点)。
2021年3月期以降は、売上高を着実に伸ばしており、総資産・純資産も拡大傾向で企業として着実に成長しているのが特徴です。
また、株主優待として20単元(2,000株)以上を保有する株主に防災グッズや非常食を配布しています。
なお、投資期間3年未満で1,000円相当、3年以上なら3,000円相当です。
株価 | 276円 |
---|---|
予想配当 (2025年3月期) |
13円 |
予想配当利回り | 4.71% |
2025年3月期 第2四半期決算 営業利益 (カッコ内は前年同期比) |
288億円 (△232億円) |
\楽天ポイントでNISAが可能/
NISA初心者におすすめの証券会社5選
ここでは投資初心者におすすめのネット証券を解説します。
投資初心者がNISAをはじめるには、次のネット証券会社がおすすめです。
SBI証券
画像引用:SBI証券
SBI証券は、グループ全体で口座数が1,300万口座(2024年9月末時点)を超えていて、ネット証券で国内最大手の企業です。
投資信託の取扱本数が豊富で、成長投資枠で1,280本、つみたて投資枠で250本の銘柄に投資できます。
なお、課税口座の場合の取扱銘柄は2,552本と、さらにラインナップは豊富です。
つみたて投資枠を利用するときは、クレジットカード決済による投資信託の積立投資「クレカ積立」を利用することでポイント還元を受けられます。
SBI証券の場合は、さまざまなクレジットカードを選択できますが、そのなかでも三井住友カードでクレカ積立した場合はVポイントがたまります。
毎月の積立額に対して年会費が無料のクレジットカードであれば最大0.5%、上位カードを含めれば最大3.0%のポイント還元を受けることも可能です。
なお、クレジットカードの年間利用残高に応じてポイント付与率が変わる点には注意しましょう。
SBI証券は、低コストで投資するうえで最適な証券会社です。
日本株は「ゼロ革命」により売買手数料が無料になります。
また、米国株もリアルタイム為替取引を利用すれば、売買手数料と為替手数料がどちらも無料にできます。
いずれもコストをかけずに投資できることが最大の魅力です。
さらに詳しいことを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
SBI証券で口座開設する手順を解説|メリットや利用者の口コミも紹介
投信取扱本数 | 1,280本 |
---|---|
つみたてNISA 投信取扱本数 |
250本 |
クレカ積立 ポイント還元率 |
0~3% |
日本株売買手数料(※1) | 無料 |
米国株為替手数料(※1) | 無料 |
\三井住友カードでのクレカ積立がお得!/
楽天証券
画像引用:楽天証券
楽天証券は、成長投資枠の投信取扱本数が1,272本とSBI証券に次ぐ本数の多さです。
つみたて投資枠投信の取扱本数も240本とラインナップが豊富です。
なお、課税口座での投信取扱本数は2,568本と2024年11月12日時点ではSBI証券を上回っています。
楽天証券は、楽天カード系列でのクレカ積立によりポイント還元を受けられます。
信託報酬の一部を占める代行手数料が年率0.4%を超える銘柄については、年会費無料のカードでも還元率が1.0%となることが魅力です。
アクティブファンドなど信託報酬が高めのファンドに投資する場合は、楽天証券を利用するとポイントを効率良くためられるでしょう。
楽天証券では、ゼロコースを利用することで日本株や米国株、海外ETFの売買手数料が無料になります。
さらにリアルタイム為替取引を活用すれば、米国株や米国ETFの為替手数料も無料です。
コストをかけずに株式や海外ETFを取引できることも特徴の一つといえます。
楽天証券については、こちらの記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてください。
楽天証券でのNISAの始め方!おすすめ銘柄や他社からの変更方法
成長投資枠投信取扱本数 | 1,272本 |
---|---|
つみたて投資枠 投信取扱本数 |
240本 |
クレカ積立 ポイント還元率 |
0.5~2% |
日本株売買手数料(※1) | 無料 |
米国株為替手数料(※1) | 無料 |
\NISAでの投資信託、日米株の売買手数料が無料!/
マネックス証券
画像引用:マネックス証券
マネックス証券も成長投資枠が1,100本以上、つみたて投資枠が230本以上と豊富なラインナップをそろえています。
課税口座の場合は1,764本の取り扱いがあります。
豊富なラインナップのなかから自分に合った銘柄を選択可能です。
マネックス証券では、マネックスカードとdカードでのクレカ積立ができます。
それぞれのポイント還元率は、以下のとおりです。
NISAで取引する場合は、積立金額にかかわらず1.1%の還元が受けられるdカードGOLDのほうがお得といえます。
マネックスカード | dカードGOLD | ||
---|---|---|---|
課税口座 | NISA口座 | ||
5万円以下の部分 | 1.1% | 1.1% | 1.1% |
5万円超~7万円以下の部分 | 0.6% | 0.6% | |
7万円超~10万円以下の部分 | 0.2% | 0.2% |
マネックス証券は、すべてのNISA取引について売買手数料が無料です。
特にNISAでの中国株取引の売買手数料が無料となるのは、マネックス証券ならではといえるでしょう。
マネックス証券では、保有資産を分析して追加購入やリバランスなどの提案をしてくれる「MONEX VISION」というツールの利用が可能です。
こちらを利用すれば、初心者でも精緻に資産管理ができます。
マネックス証券については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
マネックス証券でのクレカ積立のポイント還元ややり方、対象カードを紹介
成長投資枠投信取扱本数 | 1,176本 |
---|---|
つみたて投資枠 投信取扱本数 |
234本 |
クレカ積立 ポイント還元率 |
0.2~1.1% |
日本株売買手数料(※1) | 無料 |
米国株為替手数料(※1) | 売却時のみ25銭 |
\MONEX VISIONで簡単にポートフォリオ運用ができる!/
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)
画像引用:三菱UFJ eスマート証券
三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)は、モバイル端末でKDDI(au)を利用している人にとってお得なネット証券会社です。
au PAY カードを使用したクレカ積立の還元率は、金額にかかわらず還元率が1%です。
またauの「マネ活プラン」に加入すると還元率が1.5%にアップします。
さらにau PAY ゴールドカード+NISAでクレカ積立すると最初の12ヵ月間の還元率が3%となります。
三菱UFJ eスマート証券は、NISAでの取引であればすべての売買手数料が無料です。
ただし米国株の場合、購入・売却の都度20銭の為替手数料がかかる点には注意しましょう。
さらに詳しいことを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
三菱UFJ eスマート証券のメリット徹底解説!auユーザー必見の特典とは
成長投資枠投信取扱本数 | 1,130本 |
---|---|
つみたて投資枠 投信取扱本数 |
238本 |
クレカ積立 ポイント還元率 |
1%(※2) |
日本株売買手数料(※1) | 無料 |
米国株為替手数料(※1) | 片道20銭 |
\auユーザーにお得なサービスが多数!/
松井証券

画像引用:松井証券
松井証券は、つみたて投資枠の投資信託の取扱本数が244本で、実はSBI証券に次ぐ多さです。
課税口座での投資信託の取扱本数も、1,883本と豊富です。
松井証券は、保有投資信託の信託報酬の部分を一定のルールのもとポイント還元する「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」を実施しています。
信託報酬が高い銘柄ほど還元率が高く、最大で保有残高の年率1%が還元される制度です。
アクティブファンドなど信託報酬の高い銘柄へ投資する予定がある方には、松井証券がおすすめといえます。
松井証券では、会員限定で銀行として利用できる「MATSUI Bank」というサービスを行っています。
預金や振込などに利用できるほか、証券口座への入出金を自動化できるので便利です。
さらに同サービスを利用すると預金金利が2024年11月1日時点で0.31%(税引前)となり、待機資金からも利息収入を得られます。
成長投資枠投信取扱本数 | 1,144本 |
---|---|
つみたて投資枠 投信取扱本数 |
244本 |
クレカ積立 ポイント還元率 |
クレカ積立なし |
日本株売買手数料(※1) | 無料 |
米国株為替手数料(※1) | 無料 |
\MATSUI BANKで待機資金も効率的に管理できる!/
NISA初心者におすすめするその他の金融商品
NISA初心者には投資信託や日本株がおすすめであることはすでにお伝えしました。
投資信託や日本株への投資を始めたのなら、次のステップとして以下の金融商品がおすすめです。
米国株
米国株は、文字どおり米国株式市場に上場している企業の株式です。
多くの大手ネット証券会社では、日本にいながら米国株への投資が行えます。
なお、NISAの成長投資枠で米国株への投資も可能です。
一般的に米国株を売買する場合、売買手数料と為替手数料が発生します。
ただし2024年11月時点では、いくつかの証券会社で売買手数料と為替手数料の双方が無料となっており、コストをかけずに投資が可能です。
米国だけでなくグローバルに見ても知名度の高い大手企業への投資ができます。
世界一の経済規模を持ち、長期で見ると経済成長が続く米国市場に投資できることは大きな魅力です。
なお、外国株へ投資する際は、現地通貨ベースでの株価変動に加えて為替変動によるリスクがある点にも注意が必要です。
例えば、現地通貨ベースで株価が上昇しても、購入時の為替レートより円高となっていれば、収益が縮小したり逆に損失が発生したりするというリスクがあります。
ETF
ETFもNISAの成長投資枠で投資可能な投資先です。
ETFは、Exchange Traded Fundsの略で和訳すると上場投資信託となります。
投資信託でありながら証券市場に上場している金融商品のため、証券取引所の営業時間中にリアルタイムで売買できるのが特徴です。
通常の投資信託同様にファンドそれぞれのルールにもとづいて、さまざまな銘柄に分散投資しています。
日本の場合、多くのETFはインデックスファンドです。
インデックスファンドは、特定の市場指数への連動を目指して運用されています。
またNISAでは、海外ETFへの投資も可能です。
ただし海外ETFは、米国株と同様に為替リスクが発生する点に注意しましょう。
国内ETFでも投資先が海外市場となっているファンドもあります。
ETFを活用すれば、世界中のさまざまな市場へ投資できることが魅力です。
初心者におすすめの投資信託の選び方
初心者が投資信託を選ぶときは、次のような点に着目して検討するとよいでしょう。
それぞれのポイントに着目して、自分にあった投資先を見つけましょう。
1. コスト
まずは、投資にかかるコストに着目しましょう。
コストがかからない投資のほうが、それだけ効率的に資産を増やすことが期待できます。
NISAでの投資は、長期で取り組むケースが多い傾向です。
投資期間が長くなれば、それだけコストの差が投資成績や資産拡大のペースに大きな影響を及ぼします。
今回紹介した投資手段でいえば、日本株は複数の証券会社で売買コストを全くかけずに投資が可能です。
また米国株についても売買手数料と為替手数料が無料の証券会社があります。
また投資信託やETFのインデックスファンドをネット証券で売買すれば、投資資産に対して年間0.1%未満まで投資コストを抑制できます。
2. 投資先
実際の投資先に着目して銘柄を選ぶことも大切です。
日本株であれば日本企業、米国株であれば米国企業の将来性に投資することになります。
そのほか投資信託は、ファンドにより投資先がさまざまです。
日本株・先進国株・新興国株などファンドにより投資する市場が異なります。
債券やREIT、コモディティなど株式以外の資産に投資する銘柄も少なくありません。
自分が保有を検討している銘柄が「どの地域のどの資産へ投資する銘柄なのか」を十分に見極めたうえで銘柄を選びましょう。
3. 純資産総額
ETFや投資信託、REITなどのファンドに投資する場合は、純資産総額にも着目しましょう。
純資産総額が大きいファンドのほうが、長期にわたり運用を継続してくれる可能性が高く長期投資向きといえます。
純資産総額が小さいと柔軟なポートフォリオ管理が難しくなり、ルール・ガイドラインを遵守した運用がしづらくなります。
さらに純資産総額が小さいまたは減少傾向のファンドの場合は、採算がとれずファンドの運用終了に至る可能性もあるのです。
長期投資を検討している場合は、純資産総額の大きなファンドのなかから選びましょう。
4. リスクの大きさ
リスクの大きさについては、自分が安心して投資し続けられる銘柄を選ぶことが重要です。
投資する銘柄によってリスクの大きさは変わります。
例えば株式は比較的リスクの高い投資先ですが、一般的に個別株のほうが株式へ投資するインデックスファンドよりもリスクが高い傾向です。
また海外株は、株価変動リスクに加えて為替リスクなどを伴う分、日本株よりもリスクが高いといえるでしょう。
一方、多様な資産に投資するバランスファンドや債券へ投資するファンドは、相対的にリスクが低い傾向です。
まとめ
新NISAでは、投資元本ベースで最大1,800万円と多額の資産の運用を行うことができます。
大きな損失を避けて効率良く運用するためには、投資銘柄と証券会社の選択が重要です。
投資にかかるコストや自分のリスク許容度などを踏まえて、うまく銘柄選別をしていきましょう。
また銘柄の豊富さや手数料、クレカ積立の違いなどを踏まえて自分に合った証券会社を選ぶことで、さらに効率良く資産を増やすことが期待できます。
今回の記事を参考に、自分にあった方法でNISA投資を進めていきましょう。