米国株で手数料負けしない証券会社はここだ!どこがおすすめなのか徹底比較

米国株は、日本株と異なり2つの手数料(為替手数料と取引手数料)が発生するため、手数料負けに注意する必要があります。

手数料負けとは、米ドルとの両替にかかる為替手数料や株の取引手数料が利益を上回り、結果的に損をすることです。

本記事では、米国株で手数料負けしない証券会社を新NISA(以下、NISA)とNISA以外に分けて解説します。

米国株投資を始めたい人やNISA口座をどこで開設しようか迷っている人は、この記事を見て証券会社を選んでみましょう。

  1. 米国株で手数料負けしない証券会社(NISA以外)
    1. DMM 株|米国株の取引手数料が無料
    2. マネックス証券|米国株購入時の為替手数料が無料
    3. 松井証券|米国株を買うときの為替手数料が無料
    4. 楽天証券|為替手数料がキャッシュバックされる
    5. SBI証券|最大2ヵ月間、米国株式の取引手数料が無料
  2. 米国株で手数料負けしない証券会社(NISA)
    1. マネックス証券|NISAなら手数料無料で米国株が買える
    2. 松井証券|NISAでの米国株取引手数料が無料
    3. 楽天証券|NISAの米国株取引手数料が無料
    4. SBI証券|住信SBIネット銀行で外貨積立をすれば為替手数料が無料
    5. DMM 株|NISAでの米国株の取引手数料が無料
  3. 米国株についてよくある質問Q&A
    1. Q. 米国株の取引時にかかるコストは?
    2. Q. 米国株でおすすめの銘柄はなに?
  4. 米国株の手数料をできる限り安くしたいならマネックス証券がおすすめ

米国株で手数料負けしない証券会社(NISA以外)

NISA以外で米国株を買う場合、以下の5社であれば手数料負けしない取引が可能です。

【米国株で手数料負けしない証券会社(NISA以外)】

※1:配当金受取時は1米ドルあたり1円
※2:サマータイム(3月第2日曜日0~11月第1土曜日)は1時間早くなる
※3:上限22米ドル
※4:松井証券で米ドルへ両替して米国株を購入(外貨決済)した場合に限る
※5:キャンペーンへのエントリーかつ楽天証券で外貨決済した場合に限る
(2023年11月18日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

5社のなかで最も手数料(取引手数料+為替手数料)が高いSBI証券でも、1米ドル=150円とすれば手数料率は0.66%程度にとどまります。

米国株は、Appleのような有名企業でも1週間あればおおむね2%以上の値動きがあるため、よほどの短期売買をしなければ手数料負けはしないでしょう。

証券会社によって取扱銘柄数は3,000銘柄近い差がありますが、Appleをはじめとした日本でも有名な米国株は5社のいずれも取り扱っています。

DMM 株|米国株の取引手数料が無料

DMM 株
引用:DMM 株

DMM 株は、NISA以外でも米国株の取引手数料が無料になる証券会社です。

為替手数料は25銭かかりますが、他の4社と比べて手数料(取引手数料+為替手数料)は安くなります。

【手数料の比較(株価190米ドルの米国株を1株買った場合)】

証券会社 手数料
DMM 株 約48円
マネックス証券 約141円
松井証券 約141円
楽天証券 約147円
SBI証券 約189円
※1米ドル=150円とし1円未満は四捨五入
(2023年11月18日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

ただし配当金目当てで米国株を買う場合、DMM 株では配当金受取時に為替手数料が1米ドルあたり1円発生します。

他4社と異なり外貨決済(米ドルに両替して米国株を売買する決済方法)に対応していないため、米国株の配当を米ドルで受け取ることはできません。

そのためテスラやネットフリックス(Netflix)など、配当金がない米国株を取引したい人におすすめです。

\NISA以外でも米国株の取引手数料無料/

マネックス証券|米国株購入時の為替手数料が無料

マネックス証券は、米国株購入時の為替手数料が無料になる証券会社です。

松井証券と異なり円貨決済(日本円で米国株を売買する決済方法)でも無料になります。

手数料は、DMM 株より高いものの配当金を為替手数料の負担なく米ドルのまま受け取ることが可能です。

マネックス証券は、手数料以外の面でも米国株に力を入れています。

時間外取引(証券取引所が開いていない時間の取引)に対応することで他4社と比べて取引時間が1日あたり5時間半も長くなっています。

他4社で米国株を取引できない朝の通勤時間帯(7:00~9:00)でも取引できるため、夜間に取引できない人はマネックス証券がおすすめです。

\朝の通勤時間でも米国株が買える/

松井証券|米国株を買うときの為替手数料が無料

松井証券
引用:松井証券

松井証券は、外貨決済(米ドルに両替して米国株を売買する決済方法)で米国株を買う場合に為替手数料が無料になる証券会社です。

松井証券は、他のネット証券と比べて顧客サポートに力を入れています。

口座開設時のサポート(0120-021-906)や米国株の取引方法などがわからない人向けのサポート(0120-937-378)を電話やAIチャットで受け付けています。

顧客満足度や問い合わせ窓口への評価も高く、「オリコン顧客満足度®(2023年 ネット証券 初心者部門)」は第1位です。

また、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する「問合せ窓口格付け(証券業界)」は13年連続最高評価となる三つ星です。

ネットでの株取引に不安がある人も、サポートが充実している松井証券なら安心です。

\手数料が安くサポート体制も充実/

楽天証券|為替手数料がキャッシュバックされる

楽天証券
引用:楽天証券

楽天証券は、キャンペーンのエントリー後に外貨決済をすれば、為替手数料25銭のうち22銭分がキャッシュバックされ、実質3銭になる証券会社です。

購入時の手数料は、DMM 株、マネックス証券、松井証券より高いものの、米ドルから日本円に戻す際も実質3銭になります。

そのため、米国株を売却して日本円に両替するまでを含めればマネックス証券や松井証券よりも安くなります。

米国株を長期保有するならDMM 株、マネックス証券、松井証券から選べば購入手数料が安い分手数料負けしません。

しかし短期売買をする人で米ドルから日本円に戻すことが何度もある場合は、楽天証券を選びましょう。

\日本円に戻す際の為替手数料が安い/

SBI証券|最大2ヵ月間、米国株式の取引手数料が無料

SBI証券
引用:SBI証券

SBI証券は、口座開設月の翌月末までの最大2ヵ月間、米国株式の取引手数料が無料になる証券会社です。

口座開設後最大2ヵ月間はDMM株と同じ手数料になります。

その後の手数料は、他4社と比べて高いため米国株メインの口座としてはおすすめできませんが、日本株の取引手数料が無料で投資信託などの商品ラインナップは豊富です。

またグループ企業の住信SBIネット銀行で外貨積立すれば購入時の為替手数料が無料、売却時は3銭になるため、住信SBIネット銀行に口座があるなら検討してみましょう。

\開設後最大2ヵ月間は取引手数料無料/

米国株で手数料負けしない証券会社(NISA)

NISAで米国株を買う場合は、以下の5社であれば手数料負けしない取引が可能です。

新NISAでは、5社とも取引手数料が無料になるため、為替手数料で比較しましょう。

【米国株で手数料負けしない証券会社(NISA)】

※1:サマータイム(3月第2日曜日0~11月第1土曜日)は1時間早くなる
※2:松井証券で米ドルへ両替して米国株を購入(外貨決済)した場合に限る
※3:キャンペーンへのエントリーかつ楽天証券で外貨決済した場合に限る
※4:配当金受取時は1米ドルあたり1円
※5:上限22米ドル
(2023年11月18日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

証券会社によって取扱銘柄数は差がありますが、Appleをはじめとした日本でも有名な米国株は5社のいずれも取り扱っているので気にしなくて問題ありません。

マネックス証券|NISAなら手数料無料で米国株が買える

マネックス証券は、米国株購入時の為替手数料が無料のため、新NISAなら手数料無料で米国株が買えます。

松井証券と異なり決済方法の指定はないため、初心者でもわかりやすい傾向です。マネックス証券では、他4社で取引できない朝の通勤時間でも取引できます。

仕事で忙しい人が米国株投資を始めたいならマネックス証券がおすすめです。。

マネックス証券で米国株投資を検討している人はこちらもチェック
【関連記事】マネックス証券の米国株の買い方を紹介!メリットや手数料・おすすめ銘柄も

\朝の通勤時間でも米国株が買える/

松井証券|NISAでの米国株取引手数料が無料

松井証券
引用:松井証券

松井証券の新NISAは、米国株取引手数料が無料です。為替手数料も外貨決済(米ドルに両替して米国株を売買する決済方法)であれば購入時は無料になります。

松井証券はサポート体制が充実しています。口座開設サポート(0120-021-906)や米国株サポート(0120-937-378)をはじめとした電話やAIチャットがあるので、初心者の方でも安心して登録することができるでしょう。

ネット証券がはじめての人は、オリコン顧客満足度®(2023年 ネット証券 初心者部門)第1位の松井証券を選択肢に入れてみてはいかがでしょう。

松井証券について詳しく知りたい人はこちら
【関連記事】松井証券のメリットとデメリットは?松井証券が向いている人まで解説

\取引手数料無料でサポートが手厚い/

楽天証券|NISAの米国株取引手数料が無料

楽天証券
引用:楽天証券

楽天証券もNISAの米国株取引手数料が無料です。

キャンペーンのエントリー後に外貨決済をすれば、為替手数料25銭のうち22銭分がキャッシュバックされ、実質3銭になります。

マネックス証券と松井証券の場合、米ドルから日本円に戻す際は為替手数料が25銭かかりますが、楽天証券なら売却後の日本円への両替時も実質3銭です。

ただし米国株を本格的に取引している人は、一度米ドルにするとめったに日本円に戻さない傾向があります。

米ドルから日本円への両替がめったにない点を考慮すると、マネックス証券や松井証券のほうが結果的に手数料としては安いでしょう。

また「楽天ポイントで米国株が買える」「月4,000円以上かかる日経新聞が無料で読める」といったメリットもあります。

そのため「他の投資も検討しながら米国株投資を始めたい」という人であれば楽天証券も選択肢の一つです。

楽天証券について詳しく知りたい人はこちら
【関連記事】楽天証券のメリットやデメリットは?

\新NISAは日米株の取引手数料が無料/

SBI証券|住信SBIネット銀行で外貨積立をすれば為替手数料が無料

SBI証券
引用:SBI証券

SBI証券は、日本株の手数料無料化をいち早く発表した証券会社ですが、米国株は他社と比べて為替手数料が高い分コストは高くなります。

住信SBIネット銀行で外貨積立をすれば購入時の為替手数料が無料になるため、SBI証券の口座へ手数料無料で米ドルを送金可能です。

ただし住信SBIネット銀行に口座がない人は、別途口座開設が必要になり手間がかかります。

日本株など米国株以外の投資も始めたい人で、住信SBIネット銀行に口座があるなら検討してみましょう。

\新NISAは日米株の取引手数料が無料/

DMM 株|NISAでの米国株の取引手数料が無料

DMM 株
引用:DMM 株

DMM 株は、NISA以外でも米国株の取引手数料が無料です。

NISAは、すべての金融機関のなかで1人1口座しか作れないため、NISA口座で米国株を買いたいなら他社を選びましょう。

\NISA以外でも米国株の取引手数料無料/

米国株についてよくある質問Q&A

米国株についてよくある質問と回答を紹介します。

Q. 米国株の取引時にかかるコストは?

取引手数料や為替手数料のほか、売却時にSEC Fee(米国現地証券取引所手数料)が1米ドルあたり0.000008米ドルかかります。

SEC Feeは、どの証券会社でも発生するものであり、1米ドル=150円とすれば1米ドルあたり0.0012円と極めて少額です。

この記事で紹介したとおり、取引手数料と為替手数料が安い証券会社を選びましょう。

Q. 米国株でおすすめの銘柄はなに?

Appleやテスラ、ネットフリックス(Netflix)がおすすめです。

配当目当てであれば、60年以上連続で配当金を増やしているプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソンも選択肢として挙げられます。

詳細は「初心者におすすめの米国株6選」で紹介しています。

米国株の手数料をできる限り安くしたいならマネックス証券がおすすめ

マネックス証券のNISAであれば、手数料無料で米国株が買えます。

売却後に米ドルから日本円へ両替する際は、25銭の為替手数料がかかりますが、1米ドル=150円とすれば手数料率はわずか0.167%です。

株価180米ドルの米国株を買う場合、0.31米ドル以上値上がりすれば手数料負けはしません。

米国株で手数料負けしたくない場合は、マネックス証券でNISA口座を開設してみてはいかがでしょう

\新NISAなら手数料無料で米国株が買える/

北川 真大

金融系ライター・個人投資家

明治大学法学部卒業後、証券会社に入社。入社後すぐに2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、個人営業に従事。証券営業の経験をもとに金融系の記事執筆やKindle出版を開始し、現在はフリーライターとして活動中。日本株、投資信託、暗号資産、不動産を保有する個人投資家でもあり、日本株の投資歴は累計7年以上に及ぶ。