数あるネット証券の中でも、口座開設数No.1を誇る「SBI証券」と、100年以上の歴史を持つ老舗の「松井証券」。どちらも魅力的で、投資初心者から経験者まで幅広く選ばれていますが、いざ自分が口座を開設するとなると、迷ってしまいます。
「手数料が安いのは結局どっち?」
「NISAやiDeCoのサービスに違いはある?」
「取扱商品の豊富さやツールの使いやすさはどう違うの?」
「初心者向けのサポートが手厚いのはどっちだろう?」
きっと、たくさんの疑問が頭に浮かんでいるのではないでしょうか。ご安心ください。この記事を読めば、そんなあなたの疑問や不安はすべて解消します。
この記事では、SBI証券と松井証券を、下記の本当に気になるポイントで徹底的に比較していきます。
手数料(国内株・米国株・投資信託)
取扱商品(株式・投信・IPOなど)
NISA・iDeCoのサービス内容
取引ツール・アプリの使いやすさ
ポイントプログラムのお得度
サポート体制の充実度
それぞれの強み・弱みを客観的な視点から分かりやすく解説し、「結局、自分にはどっちの証券会社が合っているのか?」という問いに答えます。
\新NISAなら米国株も取引手数料無料/
\株アプリが使いやすい/
【結論】SBI証券と松井証券であなたに合うのはどっち?
先に結論から伝えると、「どちらが絶対的に良い」という答えはありません。なぜなら、あなたの投資経験や重視するポイントによって、最適な証券会社は変わってくるからです。
ただ、大まかな傾向として、以下のように考えることができます。ご自身がどちらのタイプに近いか、チェックしてみてください。
とにかくコストを抑えたいならSBI証券がおすすめです。幅広い商品(国内株、米国株、投信、NISA、iDeCoなど)を一つの口座でまとめて取引したい、ポイント(Vポイント)も活用したい。SBI証券は業界トップクラスのサービスラインナップと低コストが魅力
一方で松井証券は、投資初心者で手厚いサポートを受けながら安心して始めたい方、シンプルなツールや手数料体系(特にデイトレード※)を求めている方、老舗の安心感を重視したい方におすすめです。100年以上の歴史に裏打ちされた信頼と、初心者にも分かりやすいサービスが特徴となっています。
幅広い選択肢の中から自分で比較検討して選びたい → SBI証券
迷ったときに電話などでしっかり相談したい → 松井証券
NISAやつみたて投資枠で豊富な商品から選びたい → SBI証券
一日信用取引などデイトレード向けサービスを使いたい → 松井証券
クレカ積立でポイントを貯めたい → SBI証券
手数料の詳細、NISAやiDeCoの具体的なサービス内容、ツールの使い勝手など、詳しく見ていくと「やっぱりこっちの方が自分に合っているかも?」と感じるポイントが出てくるかもしれません。
SBI証券と松井証券それぞれの違い
SBI証券と松井証券はどちらも人気の高い証券会社です。
投資初心者の中には、どちらの証券会社を利用すればいいか迷われている方もいることでしょう。まずはSBI証券と松井証券それぞれの違いを比較表にしたので見ていきましょう。
項目 | SBI証券 | 松井証券 |
---|---|---|
正式名称 | SBI証券株式会社 | 松井証券株式会社 |
設立 | 2005年 | 1931年 |
主要事業 | 株式、投資信託、債券、FX、CFD、先物・オプション取引 | 株式、投資信託、先物・オプション取引 |
広範な 商品ラインアップ |
多岐にわたる金融商品を提供 | 基本的な商品を提供 |
手数料 | 低コスト、アクティブトレーダー向け割引が多い | 簡潔でわかりやすい料金体系 |
取引 ツール |
先進的なオンライン取引ツールとモバイルアプリ | 使いやすい取引ツール |
IPO投資の 充実 |
IPOの取扱いが多い | – |
情報提供 | 豊富な市場情報、レポート、投資信託の情報 | 初心者向けの投資情報や教育コンテンツが充実 |
歴史 | – | 日本で最も古いオンライン証券会社の一つ |
信頼性 | 高い | 長年の実績に裏打ちされた信頼性 |
顧客 満足度 |
高い | 高い |
どちらも投資初心者からベテランの個人投資家などに人気の証券会社です。
続いてはSBI証券と松井証券の概要をわかりやすく解説します。
SBI証券の概要|ネット証券会社人気NO.1の実績を誇る
SBI証券は、日本を代表するオンライン証券会社の一つです。SBIホールディングスを親会社とし東京都港区六本木に本社を構えています。
SBI証券は、株式、投資信託、債券、FX、CFD、先物・オプション取引など、幅広い金融商品を取り扱っています。
SBI証券の特徴は、低コストの手数料体系と先進的な取引ツールです。特にアクティブトレーダー向けの割引や、豊富な市場情報、レポート、投資信託の情報提供が強みです。
また、IPO(新規公開株)投資の取扱いが多く、個人投資家に人気があります。利便性を追求したオンライン取引ツールやモバイルアプリも充実しており、幅広い投資ニーズに対応しているといえるでしょう。
これらの特徴から、SBI証券は多くの個人投資家に選ばれている証券会社です。
松井証券の概要|独自のサービスが豊富なネット証券会社の老舗
松井証券は、日本で最も歴史のあるオンライン証券会社です。
東京都中央区日本橋に本社を置き、長年の経験と実績に裏打ちされた信頼性があります。
松井証券は、株式、投資信託、先物・オプション取引などの基本的な金融商品を取り扱っています。
松井証券の特徴は、シンプルで分かりやすい料金体系と高い顧客満足度です。
初心者向けの投資情報や教育コンテンツが充実しており、投資を始める個人投資家にとって利用しやすい環境を提供しています。
また、顧客サポートの質が高く、投資家のニーズに応じたサービスが評価されています。
取引ツールも使いやすく設計されており、少額投資家や初心者に特に適しているといえるでしょう。
これらの特徴から、松井証券は信頼性と顧客重視の姿勢で多くの投資家に選ばれています。
SBI証券と松井証券を10項目で比較
SBI証券と松井証券を10項目で比較すると、スマホアプリや顧客サポートを除けばSBI証券がおすすめです。
iDeCoは松井証券の取扱銘柄数がわずかに多いものの、新NISAと同じにしたほうが口座の管理がしやすいのでSBI証券を選びましょう。
【SBI証券と松井証券の比較(一覧表)】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
①新NISA | 取引手数料無料 (日米株/投資信託) |
取引手数料無料 (日米株/投資信託) |
②iDeCo | 39銘柄 | 40銘柄 |
③IPO(※) | 93社 | 65社 |
④米国株 | 5,281銘柄 | 3,674銘柄 |
⑤日本株・単元未満株 | どちらも対応 | 単元未満株 購入不可 (売却のみ) |
⑥クレカ積立 | 0.5~5.0%(ポイント還元率) | 1.0~7.0%(ポイント還元率) ※2025年5月からクレカ積立サービス開始 ※最大の7%はキャンペーン期間のみ |
⑦ポイントの貯まりやすさ | ◯ | △ |
⑧ポイント投資 | 投資信託、日本株、単元未満株 | 投資信託(3銘柄) |
⑨株アプリの評価 | 2.4/5 (App Store) |
4.4/5 (App Store) |
⑩顧客サポート | ◯ | ◎ |
2025年4月22日時点、CRAZY MONEY Plus編集部調べ
①新NISAで比較
新NISAは、ネット証券最大手のSBI証券がおすすめです。
【新NISAの比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
米国株 | 手数料無料 | 手数料無料 |
日本株 | 手数料無料 | 手数料無料 |
単元未満株 | 手数料無料 | 手数料無料 |
取扱銘柄数 (つみたて投資枠) |
231銘柄 | 221銘柄 |
つみたて投資枠の対象投信数はSBI(231本)と松井(221本)で、共にトップクラスであり大きな差はありません。しかし、成長投資枠で選べる商品やNISA全体での投資対象の幅広さではSBI証券が有利です。
初心者の方には、松井証券のシンプルな画面や手厚いサポートがわかりやすいと感じるかもしれません。一方、SBI証券の情報量の多さも投資判断に役立ちます。
スペックや選択肢の広さを重視するならSBI証券、シンプルさや分かりやすさを重視するなら松井証券が適しているでしょう。
\クレカ積立やポイント投資にも対応/
②iDeCoならSBI証券がおすすめ|アカウントの連携で一括管理ができる
iDeCoは、新NISAをSBI証券にするなら、アカウントの連携で一括管理できるSBI証券の利用をおすすめします。
【iDeCoの比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
取扱銘柄数 | 39銘柄 | 40銘柄 |
アカウント 連携 |
◯ | ◯ |
単元未満株 | 手数料無料 | 手数料無料 |
取扱銘柄数 (つみたて投資枠) |
231銘柄 | 221銘柄 |
アカウント連携は「新NISAを含む証券口座」と「iDeCoの口座」を連携し、証券口座のログインID、パスワードでiDeCoの口座にもログインできる機能です。
新NISAとiDeCoの口座を同じ証券会社にしないとアカウント連携が使えないため、利便性を考えるとSBI証券にそろえたほうがいいでしょう。
③IPOならSBI証券がおすすめ|業界トップの実績数を誇る
IPO(新規公開株)は、業界トップの実績数を誇るSBI証券がおすすめです。
2023年4~9月末の実績では、全体の90%以上をカバーしています。
【IPOの比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
実績数(※1) (関与率) |
93社 (約97%) |
65社 (約68%) |
うち主幹事(※2) | 25社 | 0社 |
※2:IPOの際に中心的な役割を果たす証券会社。引受株数が多い傾向がある
2023年12月12日時点、CRAZY MONEY Plus編集部調べ
IPOは、当選確率が極めて低いため、個人投資家のなかには複数社に口座を開設して同じ銘柄に申し込み、相対的な当選確率を上げる人もいます。
より多くのIPO案件に申し込みたい、主幹事案件で大きな当選を狙いたい場合はSBI証券が有利です。一方、資金量に関わらず公平な抽選を受けたい、幅広い案件にコツコツ申し込みたい場合は松井証券が魅力的な選択肢でしょう。
\業界トップの実績数/
\申込時の入金不要/
④米国株で比較
米国株は、新NISAをSBI証券にするならSBI証券がおすすめです。
【米国株の比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
取引手数料 (新NISA) |
無料 | 無料 |
取引手数料 (新NISA以外) |
0.495% (上限22米ドル) |
0.495% (上限22米ドル) |
為替手数料 | 無料(※) | 無料 |
取扱銘柄数 | 5,281銘柄 | 4,913銘柄 |
2025年4月22日時点、CRAZY MONEY Plus編集部調べ
2023年11月末まで為替手数料は、SBI証券が1米ドルあたり25銭、松井証券が米ドルへの両替時無料で松井証券のほうが安かったのですが、2023年12月1日以降はどちらも無料になりました。
新NISAなら取引手数料も無料になるため、新NISAがおすすめのSBI証券で米国株も売買したほうがいいでしょう。
⑤日本株・単元未満株で比較
日本株や単元未満株は、新NISA以外でも手数料が無料になるSBI証券がおすすめです。
手数料無料と表記しつつ、スプレッド(事実上の手数料)を徴収する会社もありますが、SBI証券ならスプレッドもありません。
【日本株・単元未満株の比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
日本株 (新NISA) |
手数料無料 | 手数料無料 |
単元未満株 (新NISA) |
手数料無料 | 手数料無料 (売却のみ) |
日本株 (新NISA以外) |
手数料無料 | 1日50万円まで無料 ※ただし25歳以下は無料 |
単元未満株 (新NISA以外) |
手数料無料 | 0.55%(税込み) (売却のみ) |
日本株の単元未満株取引においては、売買手数料が完全に無料であるSBI証券の方が、コストメリットが非常に大きいと言えます。
松井証券は買付は無料ですが、売却時のコストを考慮する必要があります。約定ルールや取扱銘柄数には大差がないため、手数料が選択の決め手となるでしょう。
⑥クレカ積立で比較(松井証券は2025年5月から対応開始)
【クレカ積立の比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
ポイント還元率 | 0.5~5.0% | 1.0~7.0%(ポイント還元率)(※) |
※2025年5月からクレカ積立サービス開始
※最大の7%はキャンペーン期間のみ
SBI証券と松井証券のクレカ積立は、どちらも月10万円まで投資可能です。
最大の違いはポイント制度にあります。SBI証券は三井住友カード(Olive含む)を利用し、カードの種類に応じてポイント還元率が0.5%~最大5.0%と変動します。特定の高ステータスカードを使えば高い還元を狙えますが、カード選びが重要になります。
一方、松井証券は年会費無料のMATSUI CARDを使い、還元率はわかりやすく一律1.0%です。(キャンペーン期間中は最大7%)シンプルで確実に1%のポイント還元を受けたい場合に適しています。
高還元を追求するならSBI証券、カードに悩まず堅実な1%還元を求めるなら松井証券、という選択になるでしょう。
\最大7.0%還元!クレカ積立開始/
⑦ポイントの貯まりやすさならSBI証券がおすすめ|クレカ積立に対応
ポイントは、SBI証券のほうが貯まりやすいです。
【ポイントの貯まりやすさ比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
投資信託 保有年率 |
年率0.0175%(※) | 年率0.0175%(※) |
クレカ積立 | 0.5~5.0% | 非対応 |
対応クレカでのお買い物 (特典除く) |
0.5~1.0% (三井住友カード) |
0.5% (MATSUI SECURITIES CARD) |
2025年4月22日時点、CRAZY MONEY Plus編集部調べ
松井証券は、投資信託の保有でもらえるポイントについて業界最高還元率をアピールしていますが、銘柄によってはSBI証券と同率です。
還元率の高い銘柄は信託報酬(投資信託の保有中に発生する主なコスト)が高い傾向もあります。
投資でポイントを貯めたいなら、クレカ積立に対応しているSBI証券を選びましょう。
\クレカ積立でVポイントが貯まる/
⑧ポイント投資ならSBI証券がおすすめ|対象商品が充実
ポイント投資は、対象商品が充実しているSBI証券がおすすめです。
【ポイント投資の比較】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
使える ポイント |
Pontaポイント、Vポイント(※) | 松井証券ポイント |
対象商品 | 投資信託、日本株、単元未満株 | 投資信託(3銘柄) |
必要ポイント数 | 1ポイント~ | 100ポイント~ |
新NISAでの利用 | ◯ | ✕ |
2025年4月22日時点、CRAZY MONEY Plus編集部調べ
松井証券はポイント投資できる銘柄が3本しかなく、新NISAで使えないデメリットもあります。ポイントを投資に使いたいならSBI証券を選びましょう。
\投資に使うポイントは3種類から選べる/
⑨株アプリの使いやすさなら松井証券がおすすめ|使いやすいと評判
株アプリの評価は、松井証券のほうが高いです。
【株アプリの評価】
SBI証券 | 松井証券 | |
---|---|---|
App Store | 2.4/5 | 4.4/5 |
Google Play | 2.9/5 | 4.1/5 |
単元未満株 | 手数料無料 | 手数料無料 (売却のみ) |
2025年4月22日時点、CRAZY MONEY Plus編集部調べ
松井証券は、「アプリが使いにくい」という声もありましたが、新たに「松井証券 日本株アプリ」をリリースし、格段に使いやすくなりました。
SBI証券のアプリは、情報量こそ豊富なものの操作性に難があり、初心者向けとはいえません。アプリの使いやすさを重視する場合は松井証券を選びましょう。
\株アプリが使いやすい/
⑩顧客サポートなら松井証券がおすすめ|手厚いサポートで高評価
顧客サポートを重視する場合は、ヘルプデスク協会が主催する「2024年度問合せ窓口格付け(証券業界)」で最高評価の三つ星を14年連続で獲得している松井証券がおすすめです。
特に投資初心者からの評価が高く、ネット証券を使い始めて1年以内の人を対象とした「2023年 オリコン顧客満足度®調査(初心者部門)」で1位を獲得しています。
口座開設時のサポートはもちろん、口座開設後もさまざまなサポートを電話や松井証券AIチャットで受けられます。
【松井証券のお客様サポート(抜粋)】
サポートの 種類 |
電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
口座開設サポート | 0120-021-906 03-6387-3601 |
平日 8:30~17:00 |
NISAサポート | 0120-785-740 03-6387-3602 |
平日 8:30~17:00 |
米国株サポート | 0120-937-378 03-6387-3646 |
平日 7:00~24:00 |
株の取引相談窓口(※) | 0120-956-784 | 平日8:30~17:00 |
はじめてのネット証券で操作などに不安がある人は、松井証券を選びましょう。
\投資初心者をやさしくサポート/
SBI証券のメリット
ここではSBI証券を利用するメリットを解説します。
SBI証券を利用する主なメリットは以下の5つです。
1. 業界屈指の低手数料
SBI証券の最大の魅力の一つが、業界でもトップクラスの低手数料です。
国内株式の売買手数料が無料になるなど、投資にかかるコストを大幅に抑えることができます。
これにより、少額から投資を始めたい初心者の方や、頻繁に取引をおこなうアクティブな投資家の方にとっても、よりお得に投資を楽しむことが可能です。
また、手数料を抑えることで、複利効果による資産の長期的な成長にも貢献します。
2. 商品のラインナップが豊富
SBI証券では、国内株式はもちろん、投資信託、ETF、外国株式、先物・オプションなど、幅広い金融商品を取り扱っています。
一つの口座で、さまざまな投資を分散しておこなうことができるため、リスクを軽減しながら、より効率的に資産運用を目指したい方におすすめです。
初心者向けの投資信託から、経験者向けの複雑な金融商品まで、投資スタイルに合わせて商品を選ぶことができます。
3. 充実した情報提供
SBI証券は、投資に関する情報を豊富に提供しています。
毎朝のマーケットレポートや、投資初心者向けの解説記事など、日々の投資活動に役立つ情報が満載です。
これらを利用することで、市場の動向を把握し、より的確な投資判断をおこなうことができます。
また、セミナーやウェビナーなども開催されており、投資に関する知識を深める機会も豊富です。
4.取引ツールが使いやすい
SBI証券の取引ツールは、初心者でも使いやすい設計になっています。
スマートフォンアプリやパソコン用の取引ツールは、直感的な操作で取引をおこなうことができます。
チャート分析機能も充実しており、テクニカル分析に基づいた売買をおこなうことも可能です。
また、注文方法も多種多様で、自分に合った取引スタイルを選ぶことができます。
5. IPOの取扱実績がネット証券でNo.1
SBI証券は、新規公開株(IPO)の取扱実績がネット証券No.1です。
成長性の高い企業の株式をいち早く取得できるチャンスが多く、IPO投資に興味がある方にとっては魅力的なサービスです。
また、IPOに関する情報も豊富に提供されており、IPO投資初心者の方でも安心して利用することができます。
これらのメリットを総合的に考えると、SBI証券は、初心者から経験者まで、幅広い投資家にとって魅力的な証券会社といえるでしょう。
SBI証券のデメリット
メリットばかりではなく、当然デメリットもあります。
SBI証券を利用する主なデメリットは以下の3つになります。
1.システムメンテナンスの頻度が高い
システムの安定稼働に努めていますが、定期的なシステムメンテナンスにより、取引が一時的に中断されることがあります。
重要な取引をおこなう際は、事前にメンテナンススケジュールを確認しておく必要があります。
2.IPOの当選確率が低い
IPO(新規公開株)の取扱実績はNo.1ですが、人気が高いため当選確率は低くなります。
特に人気のIPOの当選確率は低く、必ずしも希望するIPOに当選できるとは限りません。
3.対面でのサポートが限られる
ネット証券のため、対面でのサポートは限られています。
複雑な取引やトラブル発生時には、電話やメールでの対応となるため、即時的な対応を期待できない場合があります。
松井証券のメリット
続いては松井証券のメリットを見ていきましょう。松井証券を利用するメリットは以下の5つになります。
1.業界トップクラスの低手数料
松井証券は、1日の約定代金合計が50万円までであれば、国内株式の売買手数料が無料になるという業界トップクラスの低手数料が魅力です。
特に、少額から投資を始めたい初心者の方や、頻繁に取引をおこなうアクティブな投資家の方にとって、コストを抑えて投資できるのは大きなメリットといえるでしょう。
2.情報提供とツールが充実している
松井証券は、投資初心者から経験者まで、幅広い層の投資家をサポートするための情報提供とツールが充実しています。
マーケット情報や銘柄分析ツールなど、投資判断に役立つ情報が豊富に揃っており、初心者の方でも安心して投資を始めることができます。
また、無料のツールも充実しており、効率的な投資活動が可能です。
3.信用取引が充実している
松井証券は、信用取引のサービスが充実している点も魅力の一つです。
一日信用取引であれば、売買手数料が無料になるなど、お得に信用取引を利用することができます。
また、信用取引に関する情報やサポートも充実しており、信用取引に興味がある方にとっては、おすすめの証券会社です。
4.夜間取引に対応している
松井証券では、PTS(私設取引システム)を利用した夜間取引に対応しています。
日中の相場変動を気にせず、自分のペースで取引をおこなうことができるため、忙しい方や、特定の時間帯に集中して取引したい方におすすめです。
5.サポート体制が充実している
松井証券は、初心者向けのサポート体制が充実しています。
電話やメールによる問い合わせ対応はもちろん、「株の取引相談窓口」では、銘柄選びや取引タイミングなど、投資に関するさまざまな相談に乗ってもらえます。
また、オンラインセミナーやウェビナーも開催されており、投資に関する知識を深める機会も豊富です。
松井証券は、低コストで投資を始めたい初心者の方から、信用取引や夜間取引に興味がある経験者の方まで、幅広い層の投資家におすすめの証券会社といえます。
松井証券のデメリット
続いては松井証券のデメリットを解説します。
松井証券を利用するデメリットは主に以下の4つです。
1. 単元未満株の取扱いが限定的
松井証券では、単元未満株の取扱いが限定的です。
単元未満株とは、100株単位ではなく、1株単位で購入できる株式のことです。
少額から投資を始めたい方にとっては、1株から購入できる単元未満株は魅力的ですが、松井証券では、他の証券会社に比べて取扱銘柄が限られています。
そのため、投資の選択肢が狭まる可能性があります。
2. 商品ラインナップがやや少ない
松井証券は、国内株式や投資信託など、基本的な金融商品は充実していますが、他のネット証券会社に比べると、商品ラインナップはやや少ないといえるでしょう。
特に、海外ETFや先物・オプションなどの複雑な金融商品を取り扱っていないため、これらの商品に興味がある方は、他の証券会社を選ぶ必要があるかもしれません。
3. システムメンテナンスの影響を受けやすい
松井証券は、システムメンテナンスの頻度が高く、取引が一時的に中断されることがあります。
特に、重要な取引をおこなう際は、事前にメンテナンススケジュールを確認しておく必要があります。
システム障害が発生した場合、取引に支障が出る可能性がある点も留意しておきましょう。
4. 対面でのサポートが弱い
松井証券は、ネット証券のため、対面でのサポート体制が弱く、電話やメールでの対応が中心となります。
複雑な取引やトラブルが発生した場合、すぐに解決できない可能性があります。対面でのサポートを重視する方にとっては、少し物足りないかもしれません。
SBI証券や松井証券をはじめとしたネット証券についてよくある質問
SBI証券や松井証券をはじめとしたネット証券について、よくある質問を4つにまとめました。
口座開設を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
Q.セキュリティ面は大丈夫?
対面の銀行や証券会社でも商品の発注や顧客情報の管理にネットを使っています。
セキュリティリスクはネット証券だけに当てはまるものではありません。セキュリティリスクは、ゼロにできないものの不正アクセス対策などは各社徹底しています。
なおSBI証券は、2020年9月に不正アクセスによる資産流出がありましたが、SBI証券が補償し、再発防止策を講じています。
Q.対面証券と比べてネット証券のメリットは?
手数料は、ネット証券のほうが安くスマホで投資がしやすい傾向です。
また資産や取引状況によるサービスの差があまり出ないため、資産が少ない人にメリットがあります。
たとえば資産1億円以上の富裕層であれば、野村證券をはじめとした対面証券にもメリットはありますが、資産1億円未満ならネット証券がおすすめです。
Q.SBI証券や松井証券以外でおすすめのネット証券は?
楽天グループのサービスを使う人は楽天証券、年会費無料で使えるクレジットカードでクレカ積立のポイント還元率を1.1%にしたいならマネックス証券がおすすめです。
Q.口座開設時に必要なものは?
運転免許証とマイナンバー(通知)カードです。マイナンバーカードがあれば免許証は不要。マイナンバー(通知)カードをなくした人は、マイナンバーつきの住民票で代用できます。
まとめ|自分にあった証券会社を選ぼう
投資を始める前に、SBI証券や松井証券など、会社の特徴を比較検討することが大切です。
SBI証券は、幅広い商品ラインナップと低手数料が魅力で、特にIPOに挑戦したい方や、多くの投資商品を取り扱いたい方におすすめです。
一方、松井証券は、初心者向けのサポート体制が充実しており、安心して投資を始めたい方や、長期的な資産形成を目指したい方に向いています。
どちらの証券会社もメリット・デメリットが存在するため、ご自身の投資スタイルや目的に合わせて、最適な証券会社を選ぶことが重要です。
手数料体系、取扱商品、サポート体制など、さまざまな角度から比較検討し、自分に合った証券会社を選びましょう。