NISAの始め方は?金融機関選びや口座開設の手順から解説

NISAは、スマホから簡単に申し込め、数日程度で取引ができます。ただしすべての金融機関のなかで1人1口座しか開設できず、金融機関によって取扱商品やサービス内容が異なるため、慎重に選びましょう。特にこだわりがない場合は、取扱商品が豊富でネット証券最大手のSBI証券や楽天グループとの連携で受けられる特典が豊富な楽天証券がおすすめです。

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この記事でわかること

NISAの始め方【手順は3ステップ】

NISAは、大別すると以下の3ステップで始められます。税務署の審査を待たずに取引できる証券会社であれば申し込みから1~2日後には取引できます。

ステップ1. 口座を開設する金融機関を選ぶ

まずは、NISA口座を開設する金融機関を選びましょう。NISA口座は、銀行や店舗のある証券会社でも開設できますが、取扱銘柄数が豊富で日本株、米国株、投資信託の手数料が無料または実質無料になる大手ネット証券がおすすめです。

【投資信託の取扱銘柄数の比較】

つみたて投資枠成長投資枠
SBI証券224本1,193本
楽天証券222本1,150本
野村證券19本411本
三菱UFJ銀行24本378本
ゆうちょ銀行15本58本
(2024年4月22日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

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どこでNISA口座を開設したらいいのか迷う人はこちら
NISA口座はどこがいい?証券会社・銀行の選び方やおすすめ銘柄も紹介

ステップ2. NISA口座を開設する

NISA口座を開設する
画像引用:楽天証券

金融機関を決めたあとは、NISA口座を開設しましょう。SBI証券や楽天証券では、NISA口座の仮開設に対応しているため、税務署の審査を待たずに申し込みから最短1~2営業日後にNISAが始められます。証券総合口座がない人は、証券口座とNISA口座の同時開設も可能です。証券口座は「おすすめ」と記載がある特定口座(源泉徴収あり)を選びましょう。

NISA以外で投資をした場合に金融機関が税金をかわりに徴収するため、売却益や配当金の確定申告が原則不要となります。別の金融機関でNISA口座を開設済みの場合は、もとの金融機関でNISA口座廃止の連絡を入れて書類をもらい、口座開設時にNISAについて「他社から乗り換える」を選びましょう。

NISA口座の金融機関を変更したい人はこちら
NISA口座の金融機関は変更できる?変更のメリットやデメリットを徹底解説【新しいNISA対応】

ステップ3. 初期設定を行う

NISA口座を開設したあとは、初期設定を行います。ネット証券でスマホから口座開設の申し込みをした場合、メールで口座開設のお知らせが届くので、指示にしたがって設定しましょう。新規でネット証券のNISA口座を開設する場合は、本人確認書類などの不備がない限り数日以内には取引が始められます

税務署の審査後にしか取引できない金融機関やNISA口座の金融機関を変更する場合は、1~2週間前後かかります。

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NISAを始めるときの注意点

NISAを始めるときの主な注意点は、以下の5つです。金融機関によって取扱商品やサービスが異なるため、自分に合う金融機関を選びましょう。

1人1口座しか開設できない

NISAは、すべての金融機関のなかで1人1口座しか開設できません。NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの非課税枠がありますが、枠ごとに別々の金融機関を選択することはできません。また、すでに他の金融機関でNISA口座を開設済みの場合は、金融機関の変更をする必要があります。

選んだ金融機関によって取扱商品が異なる

NISAは、金融庁(国)が設けた制度にすぎないため、選んだ金融機関によって取扱商品の数が異なります。また銀行や信用金庫にNISAを開設した場合は、日本株や米国株などの株式に投資できません。取扱商品が豊富な大手ネット証券を選んだ場合でも、取扱商品の有無や銘柄数が異なります。

【大手ネット証券のNISAの取扱商品】

※単元未満株=1~99株の日本株
※1:2024年4月22日時点で売買停止中
(2024年4月12日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

普段使うサービスによっておすすめの金融機関が異なる

NISAは、普段使うサービスによっておすすめの金融機関が異なります。例えば楽天グループのサービスを利用している場合は、楽天証券がおすすめです。クレカ積立のポイント還元を重視するのであれば月6万2,000円まではマネックス証券、6万3,000円以上はauカブコム証券を選びましょう。

【大手ネット証券のサービス内容】

※SBI証券でポイント投資に対応するのはVポイントとPontaポイント、各社が実施するキャンペーンは考慮しない
(2024年4月22日現在、CRAZY MONEY Plus編集部調べ)

旧NISA(つみたてNISA・一般NISA)で買った商品はNISAに直接移せない

NISAと旧NISA(つみたてNISA・一般NISA)は別の制度のため、旧NISAで買った商品はNISAに直接移せません。いったん売ってNISAで買い直せば移せますが、買った年のNISAの非課税枠が減ってしまいます。

投資枠には上限がある

NISAの投資枠には、上限があります。つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円までです。なお生涯投資枠(非課税保有限度額)は1,800万円、うち成長投資枠は1,200万円までとなっています。ただし旧NISAと異なり非課税期間が無期限になり、生涯投資枠(非課税保有限度額)の再利用が可能です。

旧NISAでは、毎年の枠を使い切らないと翌年に持ち越されず無駄になってしまう使いづらさがありましたが、NISAは1人1,800万円の枠が一生涯利用できます。投資枠に制限はあるものの、旧NISAと比べて格段に使いやすくなったといえるでしょう。

【NISAの概要】

NISAの概要
画像引用:金融庁

自分に合う金融機関を選んでNISAを始めよう

NISAは、すべての金融機関のなかで1人1口座しか開設できないため、自分に合う金融機関を慎重に選んでからNISAを始めましょう。ただし、銀行では株式が買えなかったり、店舗のある証券会社は手数料が高かったりする傾向があります。そのため特にこだわりがない場合は、大手ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券)から選ぶことが賢明です。

どの金融機関を選んだらいいのか迷った場合は、取扱商品が豊富なSBI証券や楽天会員の人が使いやすい楽天証券でNISAを始めてみましょう

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