楽天会員を中心に口座数を伸ばしている楽天証券は、IPOも取り扱っています。
IPO(新規公開株)とは、証券取引所で取引できない未上場会社が、上場することで新たに取引できるようになる株式のことです。一部の証券会社がIPOを上場前に引き受け、それを投資家に販売しています。
楽天証券のIPOは、スマホに最適化されたサイトから簡単に申し込みができ、2023年度(2023年4月~2024年3月)のIPOは62社と、業界第3位の取扱数です。取扱数が豊富で申し込みしやすい楽天証券でIPO投資を始めてみましょう。この記事では、楽天証券のIPOの特徴や買い方を紹介します。
\スマホ用のサイトでIPOに申し込める/
楽天証券のIPOの特徴
楽天証券のIPOの主な特徴は、以下の3つです。
スマホに最適化されたWebサイトから申し込める
楽天証券のIPOは、スマホに最適化されたサイトから申し込めるようになっています。どの証券会社でもスマホからPC用のサイトにアクセスすればIPOに申し込めますが、スマホに最適化されていないと操作がしづらいです。
楽天証券であれば、左上のメニューから「IPO」を選ぶだけで取扱銘柄が一覧できる画面に飛ぶので、はじめての人でも申し込みがしやすいです。
PCを普段使わない人や不慣れな人は、わかりやすく操作しやすい楽天証券でIPOに申し込んでみましょう。
\スマホ用のサイトでIPOに申し込める/
完全平等抽選なので資産額を問わず買えるチャンスがある
楽天証券のIPOは、完全平等抽選です。取引実績や資産額によって抽選結果が変わることはありません。
一方、対面証券やSBI証券などではIPOの引受株数(当選株数)の一部または大半を自社の裁量で割り振っています。特に大手対面証券は、富裕層優遇の傾向が強く億単位の資産がある人を優先する可能性が極めて高い傾向です。
100万~1,000万円程度の資産では、たとえ引受株数の多い大手対面証券でも、なかなか当選しないでしょう。しかしコンピュータにより番号を付与して抽選を実施する楽天証券であれば、資産の少ない人でも当選し、IPOが買えるチャンスがあります。
\IPOは完全平等抽選/
取扱数が豊富
楽天証券のIPOは、取扱数が豊富です。2021~2023年度のIPOの取扱数を見ると楽天証券は、5位以内に入っています。
【IPO取扱数上位5社】
2023年度 (2023年4月~2024年3月) | 2022年度 (2022年4月~2023年3月) | 2021年度 (2021年4月~2022年3月) |
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SBI証券:90社 | SBI証券:92社 | SBI証券:117社 |
松井証券:67社 | 楽天証券:64社 | SMBC日興証券:76社 |
楽天証券:62社 | 松井証券:59社 | みずほ証券:75社 |
SMBC日興証券:62社 | マネックス証券:54社 | 楽天証券:70社 |
マネックス証券:56社 | みずほ証券:51社 | 野村證券:62社 |
IPOは、どの証券会社でも取り扱っているわけではありません。IPOを支援する主幹事や幹事証券会社、主幹事(または幹事)から委託を受けた委託幹事証券会社に限られます。取扱数が上位の楽天証券であればIPOの申し込みできるチャンスが多いといえるでしょう。
\IPOの取扱数が豊富/
楽天証券のIPOの買い方・流れ
楽天証券のIPOは、以下の4ステップで購入できます。楽天証券では、証券口座に現金がないとIPOに申し込めないので、あらかじめ入金しておきましょう。
\スマホで簡単にIPOが買える/
売り方も知りたい人はこちら
IPO(新規公開株)の買い方・売り方や売買時の注意点を紹介
1.左上のメニューから「IPO」を選択
まずは、スマホで楽天証券にログインし、左上のメニューからIPOを選択します。
IPO取引の流れを確認し、下にスクロールすると取扱中の銘柄が表示されます。
2.受付中の銘柄にある「ブックビルディング参加」を選択
「受付中」になっている銘柄をタップし、「ブックビルディング参加」を選択してください。
IPOに関する説明書を読んで「同意して次へ」を押すと、株数や条件の入力画面に移ります。受付前になっている銘柄は、ブックビルディング期間を確認のうえで期間中に参加しましょう。
3.株数と条件を入力して申し込む
入力画面に移ったあとは、株数と条件を入力して申し込みます。
売出株数が多い銘柄を除いて200株以上当選することはめったにないので、株数は100株で十分です。申込株数が多いと、購入申込時に拘束される資金も増えてしまいます。条件は、価格を指定しない成行を選択しましょう。IPOには、仮条件(値幅)がありますが、よほどの不人気銘柄でない限り上限に近い価格で決まることが多いです。
楽天証券では、申告価格が抽選に影響することはありませんが、申告価格がIPOの売出価格より下だと抽選されない証券会社もあるので、成行を選んでおきましょう。暗証番号を入力して申し込むとブックビルディング(需要申告)への参加が完了します。
4.価格決定後に購入申込を行う
楽天証券のIPOは、売出価格決定後に再度、購入申込を行う必要があります。ブックビルディングに参加した銘柄の「申込」ボタンを押して、購入手続きをしましょう。なお楽天証券では、購入申込後のキャンセルはできません。当選した場合、自動的に購入となります。落選した場合は、購入申込時に拘束されていたお金が返還されます。
\スマホで簡単にIPOが買える/
楽天証券でIPOを始める際の注意点
楽天証券でIPOを始める際は、3つの注意点があります。他社のIPOと手続きが異なる点があるため、事前に確認のうえで申し込みましょう。
抽選前に2回の手続きが必要
楽天証券のIPOは、抽選前にブックビルディング(需要申告)の参加と購入申込の2回手続きが必要です。抽選後に購入申込をする証券会社とは順番が異なるため、手続き忘れをしないように気をつけましょう。
楽天証券では、IPOに当選した場合や購入申込期間に入った場合にメールでの通知をしています。複数銘柄のIPOに申し込む際は、メールをこまめに確認しましょう。
預かり資産がないと申し込み(ブックビルディング参加)すらできない
楽天証券のIPOは、購入申込時だけでなくブックビルディング参加時にも預かり資産の確認があります。預かり資産が各銘柄の価格と申込株数から計算された金額より少ない場合、申し込みすらできません。例えばIPO銘柄の公募価格が1,000円で100株申し込む場合は、10万円が必要になります。IPO投資を楽天証券で始める場合は、申込前に入金しましょう。
メガバンクやゆうちょ銀行などのネットバンキングを利用している人は、楽天証券の口座へ手数料無料でリアルタイム入金ができます。
主幹事の実績がほとんどないため当選株数が相対的に少ない
楽天証券は、直近のIPOでは主幹事の実績が1社もありません(2024年12月3日現在)。主幹事(証券会社)とは、IPOを支援する幹事証券会社のなかでも中心的な役割を果たす証券会社のことです。IPOは、主幹事が株数の大半を引き受けるのが通例であり、主幹事になれない証券会社の引受株数(当選株数)は少ない傾向があります。
主幹事の候補となる証券会社は、日本取引所グループが参考情報として公開していますが、楽天証券は候補にすら挙がっていません。主幹事の実績が一定数あるのは、野村證券をはじめとした対面証券やSBI証券に限られます。対面証券のIPOは、富裕層を優遇する傾向が強いため、資産の少ない人がIPOを始める場合はネット証券最大手のSBI証券を選んだほうが、相対的に見た当選確率は高いでしょう。
\ネット証券のなかではIPOに強い/
SBI証券のIPOについて詳しくはこちら
SBI証券のIPOは取扱数が業界最多!特徴や買い方を紹介
楽天証券のIPOについてよくある質問
楽天証券のIPOについて、よくある質問をまとめました。IPO投資を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
楽天証券のIPOは当たりづらい?
銘柄によって当選確率は変わるため、一概に楽天証券のIPOが当たりづらいとはいい切れません。
ただし客観的に見て楽天証券は、口座数が1,100万以上と極めて多い割にIPOの引受株数が少ない傾向があるため、当選確率は他の証券会社と比べて低いと推測できます。
購入申込放棄のペナルティはある?
ペナルティはありません。楽天証券では、購入申込をした人のみを対象に抽選を行っています。IPOのペナルティは、当選後に購入しない人を対象に科すものです。楽天証券は、購入申込後にキャンセルはできません。
当選確率を上げる方法はある?
楽天証券のIPOは平等抽選のため、当選確率を上げる方法はありません。同一銘柄のIPOについては、楽天証券以外の証券会社でも申し込める場合が多く、複数社申し込むことで当選確率を上げる方法はあります。