楽天会員を中心に口座数を伸ばしている楽天証券は、IPOも取り扱っています。
IPO(新規公開株)とは、未上場の会社が上場することで新たに取引できるようになる株式のことです。
一部の証券会社がIPOを上場前に引き受け、それを投資家に販売しています。
取扱数が豊富で、申し込みしやすい楽天証券でIPO投資を始めてみてはいかがでしょう。
本記事では、楽天証券でIPOを行うメリットや買い方を紹介します。
\スマホ用のサイトでIPOに申し込める/
- 楽天証券のIPOは、取引実績や資産額に影響されない「完全平等抽選」方式
- 楽天証券のIPOはスマホに最適化されたWebサイトから簡単に申し込める
- 楽天証券はIPO取扱数が多い一方、主幹事実績が少ない
IPO(新規公開株)とは
そもそも、IPOとは何なのでしょうか。
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、「新規公開株」とも呼ばれています。
IPOとは、企業が初めて証券取引所に株式を上場し、一般の投資家に株式を売り出すことを指します。
これにより企業は広く資金を調達できるようになり、同時に知名度や信用力も高まります。
上場前の株は、投資家にとってのリスクを軽減するため、比較的割安な価格で提供されることが多いです。
そのため、上場直後に株価が上昇する「初値上昇」が期待されることもあります。
人気のIPO株は応募が殺到するため、証券会社ごとに抽選が行われ、当選者だけが購入できます。
ただし、必ずしも株価が上がるとは限りません。
上場後に業績や市場環境により値下がりするケースもあるため、注意が必要です。
IPOに参加するためには
IPOに参加するには、以下の手順を踏む必要があります。
1. 証券口座を開設する
2. IPO取扱銘柄を確認する
3. 申し込み(ブックビルディング)を行う
4. 抽選の結果を待つ
5. 当選したら購入手続きを行う
楽天証券でIPOを始めるメリット
楽天証券でIPOを始める主なメリットは以下の3つです。
1. スマホに最適化されたWebサイトから申し込める
楽天証券であれば、左上のメニューから「IPO」を選ぶだけで取扱銘柄が一覧できる画面に飛ぶので、はじめての人でも申し込みがしやすいです。
PCを普段使わない人や不慣れな人は、わかりやすく操作しやすい楽天証券でIPOに申し込んでみましょう。
\スマホ用のサイトでIPOに申し込める/
2. 完全平等抽選なので資産額を問わず買えるチャンスがある
楽天証券のIPOは、完全平等抽選です。取引実績や資産額によって抽選結果が変わることはありません。
一方、対面証券やSBI証券などではIPOの引受株数(当選株数)の一部または大半を自社の裁量で割り振っています。
特に大手対面証券は、富裕層優遇の傾向が強く億単位の資産がある人を優先する可能性が極めて高い傾向です。
100万~1,000万円程度の資産では、たとえ引受株数の多い大手対面証券でも、なかなか当選しないでしょう。
しかし、コンピュータにより番号を付与して抽選を実施する楽天証券であれば、資産の少ない人でも当選し、IPOが買えるチャンスがあります。
\IPOは完全平等抽選/
3. 取扱数が豊富
楽天証券のIPOは、取扱数が豊富です。
2021~2023年度のIPOの取扱数を見ると楽天証券は、5位以内に入っています。
IPOは、どの証券会社でも取り扱っているわけではありません。
IPOを支援する主幹事や幹事証券会社、主幹事(または幹事)から委託を受けた委託幹事証券会社に限られます。
取扱数が上位の楽天証券であればIPOの申し込みできるチャンスが多いといえるでしょう。
【IPO取扱数上位5社】
2023年度 (2023年4月~2024年3月) |
2022年度 (2022年4月~2023年3月) |
2021年度 (2021年4月~2022年3月) |
---|---|---|
SBI証券:90社 | SBI証券:92社 | SBI証券:117社 |
松井証券:67社 | 楽天証券:64社 | SMBC日興証券:76社 |
楽天証券:62社 | 松井証券:59社 | みずほ証券:75社 |
SMBC日興証券:62社 | マネックス証券:54社 | 楽天証券:70社 |
マネックス証券:56社 | みずほ証券:51社 | 野村證券:62社 |
\IPOの取扱数が豊富/
楽天証券でIPOを行う際の注意点
楽天証券でIPOを始める際は、3つの注意点があります。
他社のIPOと手続きが異なる点があるため、事前に確認のうえで申し込みましょう。
1. 抽選前に2回の手続きが必要
楽天証券のIPOは、抽選前にブックビルディング(需要申告)の参加と購入申込の2回手続きが必要です。
抽選後に購入申込をする証券会社とは順番が異なるため、手続き忘れをしないように気をつけましょう。
楽天証券では、IPOに当選した場合や購入申込期間に入った場合にメールでの通知をしています。
複数銘柄のIPOに申し込む際は、メールをこまめに確認しましょう。
2. 預かり資産がないと申し込み(ブックビルディング参加)すらできない
楽天証券のIPOは、購入申込時だけでなくブックビルディング参加時にも預かり資産の確認があります。
預かり資産が各銘柄の価格と申込株数から計算された金額より少ない場合、申し込みすらできません。
例えばIPO銘柄の公募価格が1,000円で100株申し込む場合は、10万円が必要になります。
IPO投資を楽天証券で始める場合は、申込前に入金しましょう。
メガバンクやゆうちょ銀行などのネットバンキングを利用している人は、楽天証券の口座へ手数料無料でリアルタイム入金ができます。
3. 主幹事の実績がほとんどないため当選株数が相対的に少ない
楽天証券は、直近のIPOでは主幹事の実績が1社もありません(2024年12月3日現在)。
主幹事(証券会社)とは、IPOを支援する幹事証券会社のなかでも中心的な役割を果たす証券会社のことです。
IPOは、主幹事が株数の大半を引き受けるのが通例であり、主幹事になれない証券会社の引受株数(当選株数)は少ない傾向があります。
主幹事の候補となる証券会社は、日本取引所グループが参考情報として公開していますが、楽天証券は候補にすら挙がっていません。
主幹事の実績が一定数あるのは、野村證券をはじめとした対面証券やSBI証券に限られます。
対面証券のIPOは、富裕層を優遇する傾向が強いため、資産の少ない人がIPOを始める場合はネット証券最大手のSBI証券を選んだほうが、相対的に見た当選確率は高いでしょう。
SBI証券のIPOについて詳しくはこちら
SBI証券のIPOは取扱数が業界最多!特徴や買い方を紹介
\ネット証券のなかではIPOに強い/
楽天証券のIPOの買い方・流れ
楽天証券のIPOは、以下の4ステップで購入できます。
楽天証券では、証券口座に現金がないとIPOに申し込めないので、あらかじめ入金しておきましょう。
\スマホで簡単にIPOが買える/
1. 左上のメニューから「IPO」を選択
まずは、スマホで楽天証券にログインし、左上のメニューからIPOを選択します。
IPO取引の流れを確認し、下にスクロールすると取扱中の銘柄が表示されます。
2. 受付中の銘柄にある「ブックビルディング参加」を選択
「受付中」になっている銘柄をタップし、「ブックビルディング参加」を選択してください。
IPOに関する説明書を読んで「同意して次へ」を押すと、株数や条件の入力画面に移ります。
受付前になっている銘柄は、ブックビルディング期間を確認のうえで期間中に参加しましょう。
3. 株数と条件を入力して申し込む
入力画面に移ったあとは、株数と条件を入力して申し込みます。
売出株数が多い銘柄を除いて200株以上当選することはめったにないので、株数は100株で十分です。
申込株数が多いと、購入申込時に拘束される資金も増えてしまいます。
条件は、価格を指定しない成行を選択しましょう。IPOには、仮条件(値幅)がありますが、よほどの不人気銘柄でない限り上限に近い価格で決まることが多いです。
楽天証券では、申告価格が抽選に影響することはありませんが、申告価格がIPOの売出価格より下だと抽選されない証券会社もあるので、成行を選んでおきましょう。
暗証番号を入力して申し込むとブックビルディング(需要申告)への参加が完了します。
4.価格決定後に購入申込を行う
楽天証券のIPOは、売出価格決定後に再度、購入申込を行う必要があります。
ブックビルディングに参加した銘柄の「申込」ボタンを押して、購入手続きをしましょう。
なお、楽天証券では、購入申込後のキャンセルはできません。
当選した場合、自動的に購入となります。
落選した場合は、購入申込時に拘束されていたお金が返還されます。
売り方も知りたい人はこちら
IPO(新規公開株)の買い方・売り方や売買時の注意点を紹介
\スマホで簡単にIPOが買える/
楽天証券でのIPOに向いている人
ここでは、楽天証券でのIPOに向いている人を解説します。
以下のタイプの方が楽天証券でのIPOに向いているといえます。
1. IPO初心者で操作のしやすさを重視する人
楽天証券のIPO申込画面は非常にわかりやすく、ブックビルディングのステップもシンプルに設計されています。
操作に不安を感じるIPO初心者でも、手順通りに進めるだけで申し込みが完了するため、安心して参加できます。
また、公式サイトやサポート体制も充実しており、初めてのIPO投資でも迷わず取り組むことができる点が魅力です。
2. 公平な抽選方式を重視する人
楽天証券のIPO抽選は「完全平等抽選」を採用しており、資金量や過去の取引実績にかかわらず、すべての申し込み者に対して平等な当選チャンスが与えられます。
これにより、少額投資家でも公平な立場でIPOに挑戦でき、初心者や資金に余裕のない方にも適した仕組みといえます。
公平性を大切にする投資家にとって、魅力的な証券会社です。
3. 楽天銀行・楽天カードなど楽天サービスを利用している人
楽天証券は、楽天銀行や楽天カードとの連携がスムーズで、楽天ポイントを使った投資や、ポイント還元によるお得な運用が可能です。
すでに楽天経済圏を活用している人であれば、投資環境が整っており、資産形成の一環としてIPOに参加しやすくなります。
楽天ポイントでの投資も可能なので、日常生活の中で自然と投資資金を増やすことができるのも魅力です。
4.できるだけ多くのIPO抽選に参加したい人
楽天証券は毎年、比較的多くのIPO銘柄を取り扱っています。
主幹事を務める機会は少ないものの、副幹事や幹事としての参加も多く、年間を通じて多くの銘柄に申し込みが可能です。
そのため、当選確率を少しでも上げたい人、数をこなしてチャンスを増やしたいと考える投資家にとっては、継続的に抽選に参加しやすい環境が整っています。
5. 手数料を抑えて投資したい人
楽天証券ではIPOに限らず国内株取引(現物・信用)の取引手数料が無料です。
取引手数料ががゼロというのは、大きなメリットです。
参照:楽天証券(国内株式 取引手数料”ゼロコース”変更受付スタート
投資初心者や、できるだけコストを抑えたい人にとって、無駄な出費なくIPOに挑戦できるのは大きな魅力となります。
長期的に見ると、こうした小さなコスト削減が資産形成に差を生みます。
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楽天証券のIPOについてよくある質問
楽天証券のIPOについて、よくある質問をまとめました。IPO投資を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
Q. 楽天証券のIPOは当たりづらい?
銘柄によって当選確率は変わります。
したがって、一概に楽天証券のIPOが当たりづらいとはいい切れません。
ただし客観的に見て楽天証券は、口座数が1,100万以上と極めて多い割にIPOの引受株数が少ないため、当選確率は他の証券会社と比べて低いと推測できます。
Q. 購入申込放棄のペナルティはある?
ペナルティはありません。楽天証券では、購入申込をした人のみを対象に抽選を行っています。
IPOのペナルティは、当選後に購入しない人を対象に科すものです。
楽天証券は、購入申込後にキャンセルはできません。
Q. 当選確率を上げる方法はある?
楽天証券のIPOは平等抽選のため、当選確率を上げる方法はありません。
同一銘柄のIPOについては、楽天証券以外の証券会社でも申し込める場合が多く、複数社申し込むことで当選確率を上げる方法はあります。
■楽天証券以外でIPOを始めるのにおすすめのネット証券
IPOを始めるのに楽天証券は人気ですが、他にもIPOに強みを持つネット証券はあります。
ここでは、楽天証券以外でIPO投資を始めたい方におすすめのネット証券を4社紹介します。
それぞれの特徴を比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。
1. SBI証券
・IPO取扱数が業界最多クラスで、チャンスが豊富なのが魅力
・抽選方式は「完全平等抽選」と「IPOチャレンジポイント」
・IPO初心者から上級者まで幅広く支持されている
SBI証券公式サイト
2. マネックス証券
・すべてのIPO抽選を「完全平等抽選」
・主幹事になることは少ないものの、幹事としての参加が多い
・特に初心者にとって公平な抽選環境が魅力
マネックス証券公式サイト
3. 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)
・三菱UFJグループの信頼感に加え、少額資金でも申し込みが可能
・取り扱い銘柄はまだ少ないが今後の成長が期待
三菱UFJ eスマート証券公式サイト
4. 松井証券
・抽選方式に「完全平等抽選」を採用
・2020年以降はIPO取扱銘柄数も増加傾向
・老舗ならではの信頼性とサポート体制も強み
松井証券公式サイト
まとめ
楽天証券でのIPO投資は、誰にでも公平な「完全平等抽選」が最大の魅力です。
資産額や取引実績に関係なく当選チャンスがあるため、IPO初心者や少額から始めたい方に特におすすめです。
スマホで申し込みが完結する手軽さに加え、取扱銘柄数も業界トップクラスで多くの抽選機会に恵まれます。
購入時手数料も無料なので、コストを抑えつつIPOに挑戦したいなら、楽天証券ではじめてみてはいかがでしょうか。
\IPOに挑戦するのなら楽天証券/