IPOは、野村證券やSBI証券をはじめとした大手対面証券や大手ネット証券を中心に取り扱っていますが、事実上の富裕層優遇をしている証券会社が多い傾向です。
一方、マネックス証券のIPOは完全平等抽選のため、資産が少ない人にも平等にチャンスがあります。IPO投資を始めたい人は、マネックス証券で申し込んでみましょう。
この記事では、マネックス証券のIPOの特徴や買い方を解説します。
\IPOは資産額を問わず平等に抽選/
マネックス証券のIPOの特徴
マネックス証券のIPOには、3つの特徴があります。
完全平等抽選なので資産が少ない人にもチャンスがある
マネックス証券のIPOは、完全平等抽選のため、資産が少ない人でも当選のチャンスがあります。
IPOで申し込んだ株数を問わず1つの抽選権が付与され、そこから抽選を行う方式を採っています。原則100株申し込んでも1万株申し込んでも当選確率は同じなので、対面証券を中心に行われるIPOの富裕層優遇は全くありません。
\IPOは資産額を問わず平等に抽選/
抽選結果をメールで知らせてくれる
マネックス証券のIPOは、何も設定しなかった場合や「配信しない」に設定した場合でも抽選結果をメールで通知してくれます。「新規公開・公募株アラートメール」を登録すれば、マネックス証券が新たに扱うIPOをメールで案内してくれるため、申し込み忘れを防げます。
仕事が忙しくてIPOの申込期間などを自分でチェックできない人は、マネックス証券のアラートメールを利用してみましょう。
直近の実績では年間50社以上取り扱っている
マネックス証券は、直近となる2023年度の実績で年間50社以上のIPOを取り扱っています。SBI証券や楽天証券と比べると少ないものの、IPOの取扱数は上位にランクインしています。
【IPO取扱数上位】
2023年度 (2023年4月~2024年3月) | 2022年度 (2022年4月~2023年3月) | 2021年度 (2021年4月~2022年3月) |
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SBI証券:90社 | SBI証券:92社 | SBI証券:117社 |
松井証券:67社 | 楽天証券:64社 | SMBC日興証券:76社 |
楽天証券:62社 | 松井証券:59社 | みずほ証券:75社 |
SMBC日興証券:62社 | マネックス証券:54社 | 楽天証券:70社 |
マネックス証券:56社 | みずほ証券:51社 | 野村證券:62社 |
岡三証券:50社 | SMBC日興証券:47社 | マネックス証券:51社 |
業界内で取扱数上位のマネックス証券であれば、買いたいIPOを逃さずに申し込めるでしょう。
\IPO取扱数は業界内でも上位/
マネックス証券のIPOの買い方・流れ
マネックス証券のIPOは、以下の4ステップで購入できます。マネックス証券では、口座に買付余力(預かり資産)がないとIPOの申し込みができないため、入金後に申し込みましょう。
売り方も知りたい人はこちら
IPO(新規公開株)の買い方・売り方や売買時の注意点を紹介
1.申し込みたい銘柄の仮条件(値幅)を確認する
まずは、購入したいIPOの仮条件(値幅)を確認しましょう。マネックス証券アプリ右下の「メニュー」から「株式取引、IPO、PO」「IPO(ブックビルディング)」の順に選択すると、各銘柄の値幅がわかります。
2.口座の残高を確認し、不足していれば入金する
証券口座の残高を確認し、不足金額があれば入金しましょう。成行で申し込む場合は「仮条件の上限×100」が必要金額です。メガバンクやゆうちょ銀行などに口座があれば、即時入金サービスが利用できます。
なおマネックス証券では、申込時にIPO購入に必要な金額が拘束されます。他社のIPO申込用の資金などには利用できません。
3.各銘柄にある需要申告を選択する
入金後は、IPOの一覧から申し込みたい銘柄の「需要申告」を選びましょう。対象銘柄の説明書(目論見書)を確認し「全て閲覧済み」を選ぶと株数や価格の入力画面に移ります。
4.株数と価格を入力して申し込む
需要申告の画面に移ったあとは、株数と価格を入力します。マネックス証券のIPOは、200株以上当たることはないので、株数は100株にしましょう。
価格は、成行がおすすめです。マネックス証券では、IPOの抽選対象者を売出(募集)価格以上、または成行で需要申告した人に限っています。成行であればIPOの価格がいくらであっても抽選されるため、抽選対象外になることはありません。
最後に取引パスワードを入力して申し込むと需要申告が完了します。
5.【当選・補欠当選の場合】購入の申し込みを行う
当選または補欠当選の場合は、銘柄の説明書(目論見書)を再度確認して購入の申し込みを行います。IPOは、購入期間が決まっているため、メールで当選または補欠当選したことがわかったら早めに購入申込をしましょう。
購入申込を忘れた場合、権利を放棄したものとみなされます。落選した場合は、申込時に拘束された資金が返還され、ほかの銘柄での取引などに利用できるようになります。
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マネックス証券でIPOを始める際の注意点
マネックス証券でIPOを始める際には、3つの注意点があります。
100株しか当たらない
マネックス証券のIPOは、何株申し込んでも100株しか当たりません。公式サイトで2単位(200株)以上当選することはないと明記されています。200株以上欲しい人は、SBI証券や楽天証券などほかの証券会社も併用しましょう。
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申し込み(需要申告)の際にお金が必要
マネックス証券のIPOは、申し込み(需要申告)の際にお金が必要です。あらかじめ申し込み予定銘柄の価格を確認し、不足金額を入金しましょう。
またマネックス証券では、申込時にIPO購入に必要な資金が拘束され、落選または申告取消までは資金移動ができません。複数の証券会社でIPOに申し込んでいる人は、他社で抽選に必要な資金が不足しないように気をつけましょう。
預かり金なしでIPOに申し込みたい場合は、岡三オンラインや松井証券がおすすめです。
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当選株数は相対的に見て少ない
マネックス証券のIPOは、200株以上当選することはないと明記されている点を考慮すると、当選株数はほかの証券会社と比べて少ないと推測できます。
マネックス証券は、IPOで中心的な役割を担う主幹事の実績が極めて少なく2024年度におけるIPOでは1社しかありません(2024年12月8日現在)。IPOは、株数の大半を主幹事が引き受け、主幹事証券会社の顧客に対して販売しています。
主幹事の実績が複数あるSBI証券や対面証券と比べて、マネックス証券は当選株数が少ないといえるでしょう。ネット証券でIPOの当選株数が多い会社を選びたい場合は、SBI証券がおすすめです。
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SBI証券のIPOについて詳しくはこちら
SBI証券のIPOは取扱数が業界最多!特徴や買い方を紹介
マネックス証券のIPOについてよくある質問
マネックス証券のIPOについて、よくある質問をまとめました。IPO投資を始めたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
当選時に購入しなかった場合のペナルティはある?
購入しなかった場合は、権利を放棄したとみなされるだけなのでペナルティはありません。ただしIPOそのものがめったに当たらないため、当選した場合は極力購入しましょう。
初値売りはできる?
値段を指定する指値注文であれば、初値売りができます。指値の範囲は、公募価格(購入したときの株価)の4分の1から4倍までです。
売買時の手数料は?
IPO購入時の手数料は、どの証券会社でも無料です。売却時は、各社の日本株の手数料に準じます。マネックス証券の場合、NISAで購入すれば売却時も手数料が無料になります。
当選確率を上げる方法はある?
マネックス証券のIPOは、完全平等抽選のため、確率を上げる方法はありません。同一銘柄のIPOを複数の証券会社で申し込んで当選確率を上げることはできます。