2024年1月に新しいNISAがスタートしました。NISAの口座を開設するのにおすすめの証券会社として楽天証券が挙げられます。
本記事では、楽天証券でNISAを始めるメリットや口座の開設方法を紹介します。
銘柄選びや他社のNISA口座を楽天証券へ移す方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
- 楽天証券のメリット、デメリット
- 楽天証券のNISA口座開設方法と積立設定手順
- 初心者にもわかるおすすめ銘柄
- 楽天証券でNISAを始めるときの注意点
楽天証券でNISAを始める手順
楽天証券でNISAを始める手順は、すでに楽天証券の総合口座を持っている人とそうでない人で異なります。
- Webまたは郵送でNISA口座の申込み
- 本人確認書類の提出またはアップロード
- NISA口座開設完了
- 公式サイトから総合口座とNISA口座を同時申込み
- 本人確認書類の提出またはアップロード
- 個人情報の入力
- ログインIDの受取り
- 総合口座とNISA口座の開設完了
それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
楽天証券の総合口座を持っている人
楽天証券の総合口座を持っている人のNISA口座開設は、とてもシンプルです。
Webで開設するケースと郵送で開設するケースに分けて解説します。
・NISA口座をWebで開設
すでに楽天証券の総合口座を持っている人が、NISA口座をWebで開設する手順は以下のとおりです。
- マイページから申込み
- 本人確認書類のアップロード
- 税務署による審査
- NISA口座開設完了
まずは楽天証券のマイページにログインします。
画面右上にある「マイメニュー」から「NISA・特定・未成年口座状況」に進み、NISA口座の申込みをしたのち、本人確認書類をアップロードしましょう。
楽天証券の審査は1〜2営業日ほどで完了するものの、別途税務署による審査に1~2週間ほどかかります。
無事に審査が完了したら、NISA口座の開設完了です。開設のお知らせはマイページのメッセージやメールで送られてきます。
・NISA口座を郵送で開設
楽天証券の総合口座を所持している場合、NISA口座を郵送で開設する手順は以下のとおりです。
- マイページから申込み
- NISA口座申込書類の受取り
- 申込書類や本人確認書類のコピーを添付し返送
- 税務署による審査
- NISA口座開設完了
まずは楽天証券のマイページにログインし、「マイメニュー」から「NISA・特定・未成年口座状況」に進み、NISA口座を申し込みます。
郵送開設の場合は申込書類が自宅に届きます。受取後、必要事項を記入し、本人確認書類を添付して返送しましょう。
郵送による申込みの場合、楽天証券の審査に1週間から10日程度かかります。税務署の審査はWeb申込みと同様に1~2週間程度です。
口座開設手続きが完了したら、メールまたはマイページへメッセージが届きます。
郵送による申込みは書類の受け渡しに時間がかかるため、スムーズな手続きを希望する場合はWeb経由で申し込みましょう。
楽天証券の総合口座を持っていない人
楽天証券総合口座を持っていない人のNISA口座開設手順は、以下のとおりです。
なお、楽天証券の総合口座開設には、最短5分で完了する「スマホで本人確認」がおすすめです。
・1. 公式サイトから総合口座とNISA口座を同時申込み
まずは公式サイトの「商品」から「NISA」を選択し、「総合口座とNISA口座をまとめて開設」をクリックしましょう。
楽天会員の方は、情報の登録が簡素化されます。
メールアドレスを登録すると申込み手続き用のリンクが届くので、クリックして本人確認手続きに進みましょう。
・2. 本人確認書類の提出またはアップロード
次に、本人確認書類を提出またはアップロードします。
スマホとマイナンバーカード(または運転免許証)をお持ちの方は、「スマホで本人確認」がおすすめです。
それ以外の本人確認書類を利用する場合は、Web上で書類をアップロードしましょう。
楽天証券で本人確認書類として利用できる書類は以下のとおりです。
楽天証券の口座開設で提出可能な本人確認書類
本人確認書類 | 注意事項 |
---|---|
マイナンバーカード | ・氏名、住所の記載面のみ有効 ・有効期限内であること ・裏面の提出は不要 |
運転免許証 | ・有効期限内であること ・免許証番号が鮮明であること ・発行元印が鮮明であること ・裏面の提出も必須 |
健康保険証 | ・有効期限内または発効日が鮮明であること ・記号、番号等が鮮明であること ・発行元印が鮮明であること ・裏面の提出も必須 |
住民票の写し、印鑑証明証 | ・発行から6ヵ月以内であること ・発行元印が鮮明であること |
パスポート | ・顔写真つきのページと所持人記入欄の2つのページが揃っていること ・有効期限内であること ・日本国政府発行のもの |
在留カード、特別永住者証明書 | ・有効期限内であること ・記号が鮮明であること ・発行元印が鮮明であること ・裏面の提出も必須 |
住民基本台帳カード | ・顔写真つきであること ・氏名、住所、生年月日が確認できるもの ・有効期限内であること |
・3. 個人情報の入力
次に、氏名や住所などの個人情報を入力します。提出書類と入力情報に相違がないように注意しましょう。
「スマホで本人確認」を選択した場合は、パスワードも登録します。
なお、NISA口座はこのタイミングで同時申込みが可能です。NISA口座を「開設する」にチェックを忘れず入れましょう。
・4. ログインIDの受取り
すべての手続きが完了したら、ログインIDが届きます。
「スマホで本人確認」を選択した場合は、翌営業日以降にメールが届きます。
Web上で本人確認書類をアップロードした場合は、約5営業日でログインIDと初期パスワードが記載された書類が送られてきます。メールや書類は失くさないよう大切に保管しましょう。
万が一うまくログインできないときは、公式サイトの「ログインにお困りの方」を参照してください。ケース別に解決策がわかりやすく提示されています。
・5. 税務署による審査
NISA口座の開設には税務署審査があり、通常1〜2週間ほどかかります。
・6. NISA口座開設完了
税務署審査の審査が通れば口座開設が完了です。ただし、税務署審査が完了する前でもNISA口座での取引は可能です。
もし審査に通らなかった場合、NISA口座で取引済みのものは全て「課税口座の一般口座での取引」へと変更になります。
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楽天証券でのNISAの買い方を解説
楽天証券のNISA口座を開設できたら、NISAの積立設定を行いましょう。
楽天証券におけるNISAの購入手順は以下のとおりです。
1. マイページにログイン
まずは楽天証券のマイページにログインし、「・NISA」を選択します。
2. ファンドを探す
「ファンドを探す」を選択し、購入するファンドを探しましょう。
楽天証券のNISAにおけるファンドの探し方は、以下の4つです。
- ファンドを個別に探す
- 診断で自分に合ったファンドを探す(らくらく投資)
- おすすめから選ぶ
- 自分で1から探す
楽天証券には、購入可能な商品が豊富です。どの銘柄を選べばいいかわからない場合は、「おすすめから選ぶ」または「らくらく投資」を選択しましょう。
おすすめから選ぶ方法では、堅実派、積極派、おまかせ派の3つのタイプ別におすすめの銘柄が紹介されています。
なお、おまかせ派を選択するとバランスファンドがおすすめされ、「らくらく投資」の利用を提案されます。
より細かい診断をもとに自分に合った銘柄を見つけたい人は、楽天証券の無料ロボアドバイザーサービス「らくらく投資」を活用しましょう。
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3. 積立設定
銘柄を選定したら、以下の積立設定を行います。
- 引き落とし方法
- 積立指定日
- 積立金額
楽天証券で利用できる引き落とし方法は以下のとおりです。
楽天証券におけるNISAの引き落とし方法
引き落とし 方法 |
特徴 |
---|---|
楽天キャッシュ | ・楽天キャッシュという電子マネーを自動で引き落とし、積立に充てる ・毎月の積立上限額:5万円 ・楽天カードからのチャージで0.5%ポイント還元 |
楽天 カード |
・楽天カードで積立金額を決済 ・毎月の積立上限額:5万円 ・カードの種類に応じて0.5%~1.0%のポイント還元 |
証券口座 | ・証券口座に入金して積立 ・楽天銀行と連携するマネーブリッジなら入金手続き不要で自動引き落し ・毎日積立も可能 |
その他 金融機関 |
・指定金融口座から毎月自動で引き落として積み立てる ・積立指定日:原則として毎月7日または24日のいずれか ・ポイント利用は不可 |
楽天証券では積立頻度を「毎日」に設定できますが、毎日積立は証券口座を通じた積立限定です。
証券口座による引き落としを選択する場合、楽天銀行と連携するマネーブリッジを設定すれば、入金の手間が省けるうえに入金忘れを防止できます。
積立を通じてポイント還元を受けたい方は、楽天キャッシュまたは楽天カードで積み立てましょう。
経済的な余力があり、NISA枠上限まで有効に使い切りたい方は、積極的に増額設定を活用しましょう。
次に、分配金コースを選択します。
選択した銘柄によっては、分配金があります。分配金を現金で受け取りたい場合は「受取型」を、再投資に回したい場合は「再投資型」を選択しましょう。
ただし、NISAの非課税投資枠を超える場合は分配金を再投資できません。
4. 目論見書と約款を確認
注文前に、目論見書と約款を確認しましょう。
目論見書とは?
参考:日本証券業協会|投資の時間
目論見書は、投資信託の特徴や実績がまとめられた文書です。投資信託の購入前に、投資信託の目的、投資先、リスク、運用実績、手数料などを確認できます。
目論見書と約款は、一度開いて確認しないと次に進めません。
投資信託の内容が細かく記載されているため、目を通すだけでも勉強になります。事前に確認してから注文へと進みましょう。
5. 積立内容を確認して注文
最後に積立設定の内容を確認し、問題がなければ取引暗証番号を入力後「注文する」をクリックします。これで積立設定完了です。
一度設定すると、以降は同じ内容で積立が実行されます。積立設定を変更したい場合は、マイページの「NISA」画面から手続きしましょう。
\楽天証券でつみたてNISAスタート/
他社のNISA口座を楽天証券に変更する方法
他社で開設したNISA口座を楽天証券に変更する方法は、以下のとおりです。
1. 楽天証券の総合口座を開設しておく
楽天証券の総合口座を持っていない場合は、あらかじめ開設しておいたほうが手続きがスムーズです。
総合口座の開設時に「他社でお持ちのNISA口座を楽天証券に変更する」にチェックを入れておくと、NISA口座の変更手続きを同時に申し込めます。
2. 利用している金融機関に変更の連絡をする
他社から楽天証券へNISA口座を変更するには、まず現在利用している金融機関にNISA口座変更の連絡を入れましょう。
「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」の書類が送られてくるため、失くさないように保管しておきましょう。あとで楽天証券に提出する大切な書類です。
NISA口座を利用している金融機関がわからない場合は、最寄りの税務署やe-Taxのマイページを通じて確認しましょう。
3. 楽天証券へNISA口座開設を申し込む
次に、楽天証券へNISA口座の開設を申し込みましょう。
総合口座開設時に「他社でお持ちのNISA口座を楽天証券に変更する」へチェックを入れた場合は、自宅へNISA申込書が届きます。
チェックを入れ忘れた場合は、楽天証券へログインし、NISA口座申込書類を取り寄せましょう。
楽天証券からNISA口座申込書を受け取ったら、必要事項を記入し、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を同封して返送しましょう。
なお、NISA口座の開設にはマイナンバー登録が必須です。
まだの場合はマイナンバー通知届出書をあわせて同封するか、Web経由で登録しましょう。
4.NISA口座の変更手続き完了
NISA口座開設には、税務署の審査があります。およそ1~2週間で審査は完了します。
審査完了の連絡は、マイページログイン後の「お知らせ」で確認できます。
\NISA口座を楽天証券に変更する/
楽天証券のメリット4つを使いこなす方法
楽天証券には多くのメリットがありますが、使いこなすには知識が必要です。
ここでは、以下の4つのメリットを上手に活用する方法を紹介します。
1. 楽天キャッシュで0.5%ポイント還元
楽天キャッシュとは、楽天グループの電子マネーのことです。楽天証券では楽天キャッシュを利用して、毎月最大5万円まで積立設定できます。
- 楽天カードからのチャージで0.5%ポイント還元
- 積立指定日を毎月1~28日から自由に選べる
- ポイントを積立に利用できる
楽天カードから楽天キャッシュにチャージすると、チャージ額に対して0.5%のポイント還元を受けられます。
また、残高キープチャージ機能を利用することで、一定の残高を下回った場合に自動チャージが可能です。積立金額不足を防げるため、安心して投信積立を継続できます。
2. 楽天クレカ積立でポイントを貯める
楽天証券のNISAはクレカ積立にも対応しており、カードの種類に応じて最大1.0%のポイント還元が受けられます。毎月の積立金額は100円から5万円までです。
- 楽天キャッシュと併用で毎月最大10万円を積み立てられる
- 最大1.0%のポイント還元
- 買付日は毎月1日または8日
- 月額100円から積み立てられる
楽天カードを使ったクレカ積立は毎月100円から積み立てられるため、投資初心者でも始めやすいでしょう。また、毎月自動でカード決済されるので、入金忘れの心配もありません。
楽天キャッシュと併用すれば、ポイント還元が得られる積立を毎月最大10万円も設定できます。これは楽天証券ならではのメリットです。
3. 自動入出金(スイープ)で積立が楽になる
自動入出金(スイープ)は、楽天証券と楽天銀行の資金移動を自動で行なうサービスです。
楽天証券と楽天銀行を連携させるマネーブリッジを設定すると、自動入出金(スイープ)を利用できます。
また、マネーブリッジを利用すると普通預金金利が最大0.1%(税引前)になったり、取引ごとに楽天ポイントが貯まったりする点もメリットです。
自動入出金(スイープ)では楽天証券の余剰資金を自動で楽天銀行へ出金してくれるため、手間なく楽天銀行の優遇金利を最大限活用できます。
また、証券口座と銀行口座それぞれに残しておきたい金額も設定可能です。
マネーブリッジの設定がまだの場合は、楽天証券のマイページ「マネーブリッジ」から申し込みましょう。
営業日の17時までに手続きをすれば、原則として当日19時以降に設定完了の案内が届きます。
4. スマホ専用らくらく投資で銘柄を選ぶ
楽天証券のスマホ専用らくらく投資は、NISAの銘柄選びをサポートしてくれるサービスです。
資産運用に必要な銘柄選びや運用開始後の投資配分の変更などを、AIロボアドバイザーが提案してくれます。
らくらく投資を利用すれば、初心者の方でも迷わず資産運用を始められるでしょう。
らくらく投資を利用してNISAを始めるには、「かんたん診断」を受ける必要があります。
性格や考え方に関する質問に回答し、自分の投資タイプを確認してみましょう。
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楽天証券のNISAで押さえておきたい注意点2つ
楽天証券でNISAを始める際に押さえておきたい注意点は、以下のとおりです。
NISAを始めてから困惑しないように、事前に確認しておきましょう。
1. クレカ積立は積立日を指定できない
楽天証券におけるクレカ積立の積立日は、毎月1日または8日のいずれかです。指定はできず、クレカ積立を最初にした時期によって決まります。
- 2021年6月19日以前にクレカ積立をしたことがある人:毎月1日
- 2021年6月20日以降に初めてクレカ積立をした人:毎月8日
なお、クレカ積立では毎日積立を利用できません。
2. クレカ積立の還元率は他社のほうが良い
楽天証券のクレカ積立によるポイント還元率は、0.5%~1.0%です。最大還元率を他社と比較すると、楽天証券の還元率は高いほうではありません。
クレカ積立による最大ポイント還元率の比較(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)
証券会社 | ポイント 還元率 |
カードの種類 | 年会費 (税込) |
---|---|---|---|
楽天証券 | 最大1.0% | 楽天プレミアムカード | 1万1,000円 |
SBI証券 | 最大5.0% | 三井住友カードプラチナプリファード | 3万3,000円 |
マネックス証券 | 最大1.1% | マネックスカード | 無料 |
ただし、年会費無料で利用できるクレジットカードの場合、楽天証券とSBI証券のポイント還元率は0.5%、マネックス証券は最大1.1%と大きな差はありません。
年会費無料のカードを利用してクレカ積立を考えている人にとっては、それほど気にする必要のないデメリットといえるでしょう。
\楽天カードでポイント還元最大1.0%/
楽天証券のNISAに関するよくある質問Q&A
楽天証券のNISAに関するよくある質問について、以下にまとめました。
あらかじめ不安や疑問を解消してから口座開設を申し込みましょう。
Q. 楽天証券のNISAの始め方を教えてください
まずは楽天証券の総合口座を開設しましょう。
本人確認にはスマホと運転免許証またはマイナンバーがあれば利用できる「スマホで本人確認」がおすすめです。
積立設定はマイページにログイン後、「NISA」から設定できます。
手順がわからない方は、本記事で紹介した積立設定の方法を再確認しましょう。
Q. 楽天証券でNISA口座を開設するには何日かかりますか?
楽天証券の審査自体は、1〜2営業日ほどで完了します。
ただし、別途税務署による審査に1~2週間ほど要する点に注意しましょう。
Q. 楽天証券のNISAで積立額を増額するにはどうすればいいですか?
楽天証券のNISAで利用できる増額設定は、新規の積立設定時に行います。
金額の入力欄に増額設定可能額が表示されるので、範囲内で設定しましょう。
\楽天証券のつみたてNISAで資産運用/