円安で投資を始めるべき?メリットやおすすめの投資先も紹介

2024年5月現在、円と米ドルの為替レートは155円をつけており、年初から円安傾向が続いています。

この記事では、円安で投資を始めたら損をするのではないかと心配している人、円安時の投資先としてどのような選択肢があるのか悩んでいる人向けに解説をします。円安時の投資を迷っている人や、投資先を知りたい人はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • そもそも円高・円安とは何か?
  • 円安時におすすめの投資先
  • 円安時に投資を始める際の注意点

まず結論を先にお伝えすると、10年20年といった長期的な積立投資が前提であれば、円高や円安については気にする必要はありません。

まだ投資初心者で、円安時に投資を始めることに不安がある場合、まずは長期を前提に積立投資を始めることがおすすめ。すでに投資を始めていて、円安時の投資先を探している場合は「輸出関連企業」「インバウンド関連企業」「外貨MMF」などを検討してみてください。

  1. 長期投資が前提なら円安・円高は気にしない!
  2. 2024年は円安に!なぜ今円安になっているの?
  3. 円安時に投資を始めるメリット
  4. 円安時に投資を始めるデメリット
  5. 円安時におすすめの投資先4つ
    1. 輸出関連企業
    2. インバウンド関連企業
    3. 外貨MMF・外貨預金
    4. ドルに連動する投資信託
  6. 円安時に投資を始める場合の注意点
    1. 外貨建ての比率を高くしすぎない
    2. 継続中の積立を止めない
    3. 自身のリスク許容度に合ったものを
  7. 投資初心者におすすめの円安時ポートフォリオ
    1. 外国株式+外国リート
    2. 外国株式+ETF
    3. 外国株式+外国債券
  8. 円安時に投資を始めることに抵抗がある場合は
    1. 為替ヘッジありの投資信託
  9. 円安時の投資でおすすめの証券会社
    1. 為替手数料0円・SBI証券
    2. 日本株もETFも定期買付可・楽天証券
    3. ETF分配金の再投資が魅力・マネックス証券
  10. 円安時の投資に関するQ&A
    1. 円安時は何に投資すればいい?
    2. 円安は投資信託にどんな影響がある?
    3. 円安で利益が出る企業は?
    4. 円安でおすすめの投資信託は?
    5. 円安で投資を始めたら高値づかみになるのでは?

長期投資が前提なら円安・円高は気にしない!

冒頭お伝えした通り、長期投資が目的の場合、経済環境を考慮する必要はありません。

特に為替は日本の政策や経済情勢に加えて、諸外国の政策や動向なども変動の要因となっています。これらの予測は複雑なためプロでも見通しが難しく、今後の為替動向がどうなるか長期的な予測は非常に困難だと言われています。

長期的な積立投資は、円高のときは多く購入でき、円安のときは少なく購入できる仕組みになっています。時間的に分散して投資を継続することで、購入時の価格が平均化され、円高や円安、株高や株安といった変動リスクを抑えられる特徴があります。

また、投資を始めるのに完璧な環境というものはありません。自分が始めたいときが投資の始めどきですから、投資に興味を持ったならぜひチャレンジしてみてください。

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2024年は円安に!なぜ今円安になっているの?

2024年5月現在、米ドル円の為替レートは1ドル155円台になりました。ここまで円安が進んでいる要因を簡単に言うと日本と米国の金利差が大きいからです。2024年3月時点での各国の政策金利を比べてみます。

(世界各国の政策金利)

政策金利
日本 0.10%
米国 5.25~5.50%
ユーロ 4.50%
英国 5.25%
中国 3.45%
(2024年4月30日作成)

米国の金利が、他国と比べても高いことがわかります。金利の高い国の通貨は投資家から買われ、金利の低い国の通貨は反対に売られてしまいます。米ドルが多く買われ、日本円が売られることで「ドル高・円安」が進みます。

現在の円安は、円が売られているというより、米国の経済が好調なため米ドルが他通貨に対して強い「ドル高」が続いています。

2024年4月に発表された世界経済見通しでも、米国の経済見通しは前回の「+2.1%」から「+2.6%」へ上方修正されています。ユーロ圏は「+0.8%」、日本は「+0.9%」なので、米国経済が他国と比較してもかなり好調であることがわかると思います。

円安時に投資を始めるメリット

円安時に投資を始めるメリットは、外貨建ての商品を保有していれば、円安が進むほど為替差益が生まれ利益を得るチャンスになることです。

他にも、輸出企業は円安で受ける恩恵が大きくなります。車の部品を1個1ドルで輸出している企業をイメージしてください。1ドル100円のときは、100個販売した利益は10,000円です。

しかし1ドルが160円になれば、同じ100個の販売でも、利益は16,000円になり売上が上がります。輸出企業の業績は円安によって上がりやすく、それに伴って株価も上がりやすい傾向にあります。

他にも、円安時には海外からの観光客が増加するため、インバウンド関連の企業にとってもメリットが大きくなります。インバウンドに関連する業界と言えば、ホテルや旅館などの宿泊業、百貨店や家電量販店といったサービス・販売業が挙げられます。こうした企業も、円安の恩恵を受けて株価の上昇が期待できます。

円安時に投資を始めるデメリット

円安時に投資を始めるデメリットとしては、今後円高になったとき、外貨建ての資産が目減りしてしまう可能性がある点です。

また、日本が輸入を頼っているエネルギー資源や食品の原材料も価格が上がります。1ドル100円であれば10,000円で購入できた100ドルの商品も、1ドルが160円になると16,000円払わないと購入できなくなるためです。

こうした企業は生産コストが上がり、業績が逼迫する可能性があります。加えて、私たちの生活に欠かせない電気代やガス代、食品代といったものの物価が高騰し、日常生活で物価高に悩まされる可能性がある点は円安のデメリットとも言えます。

円安時におすすめの投資先4つ

円安時におすすめの投資先を紹介します。おすすめの投資先は以下の4つです。

輸出関連企業

輸出関連企業は、円安の恩恵を受けて業績が上がる可能性があります。

日本の輸出品として有名なものは「自動車」「半導体等電子部品」「鉄鋼」といったものが挙げられます。代表的な輸出関連企業を紹介します。

(日本の主な輸出企業)

銘柄 株価 銘柄紹介
トヨタ
(7203)
3,627円 4輪車の世界首位。国内シェア3割超の大企業。増配。
コマツ
(6301)
4,693円 建設機械で世界2位。アジアでも幅広く展開中。IT活用に強みがある。
キヤノン
(7751)
4,260円 カメラ、複合機の最大手。半導体露光装置、医療機器も展開中。連続増配。
三櫻工業
(6584)
1,135円 自動車用の各種チューブ、集合配管などを製造している企業。国内シェア4割。世界に工場を多数保有。
佐鳥電機
(7420)
2,295円 半導体・電子部品商社で上位企業。インド市場が好調。増配。
(2024年4月30日作成)

輸出関連企業の中には、上記で紹介したようなモノを作って売る企業もあれば、鉄道や道路、水道といった生活に欠かせないインフラシステムを輸出している企業もあります。

インフラ輸出の関連銘柄としては、以下のような企業があります。

(インフラ輸出関連企業の一例)

銘柄名 株価 銘柄紹介
川崎重工業
(7012)
4,897円 総合重機の大手。旅客機分担品や、鉄道車両の他、自衛隊の潜水艦や航空機も担っている。
東洋エンジニアリング
(6330)
942円 エチレンプラントに強み。インドの石油関連、中国石化プラント工事などが順調。
日揮ホールディングス
(1963)
1,521円 海外でLNGや発電等プラントを手掛ける、総合エンジ国内首位企業。再生エネルギーや水素関連にも注力。
IHI
(7013)
3,787円 航空エンジン、大型ボイラー、ターボチャージャーに強みがある。
(2024年4月30日作成)

輸出関連企業に興味がある人はぜひチェックしてみてください。

インバウンド関連企業

インバウンドとは訪日外国人観光客のことを指します。

外国人観光客による日本での消費活動がインバウンド消費であり、高額商品以外にも電化製品や日用品、レジャー関連などが注目されています。

(インバウンド関連企業の一例)

銘柄 株価 銘柄紹介
ヤマダHD
(9831)
450円 傘下に家電量販店首位のヤマダデンキ。家電の業種で時価総額業界トップ。
高島屋
(8233)
2,235円 東京、大阪など全国展開している老舗の百貨店。富裕層、訪日客を中心に需要が高く、連続最高益。
JR東日本
(9020)
2,893円 鉄道最大手。首都圏と東日本が地盤。連続増益。
TSIHD
(3608)
880円 「ナノ・ユニバース」や「マーガレットハウエル」が人気のアパレル大手。
サンリオ
(8136)
2,669円 ハローキティを代表とするキャラクター商品の企画・販売を行う。テーマパークも運営。インバウンド需要で国内物販が好調。最高益を記録し増益が期待される。
(2024年4月30日作成)

株の個別銘柄に投資を行うには、まとまった資金が必要なケースがあります。もし少額で個別銘柄に投資をしたい場合は「単元未満株」という制度を利用してみてください。通常100株からの購入となる株式を1株から購入できるサービスです。投資信託のように、毎月単元未満株を定期買付けできるサービスを導入している証券会社もあるので、ぜひ活用してください。

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外貨MMF・外貨預金

外貨MMFや外貨預金は、円安時に円ではなく、米ドルを保有したい人におすすめです。

外貨MMFとは証券会社で取り扱っている外貨預金のようなサービスです。外貨預金と外貨MMFの違いをまとめたので、参考にしてください。

(外貨預金と外貨MMFの違い)

外貨預金外貨MMF
取扱会社銀行証券会社
保有中の
コスト
なし管理報酬や監査費用が預かり資産全体に対してかかる。
(個人が支払うコストではない点に注意)
期待できる収益・利息
・為替差益
・分配金
・為替差益
税金・利息:20.315%
・為替差益:雑所得として申告必要
・分配金:20.315%
・為替差益:申告分離課税の対象
解約タイミング自由自由
元本保証外貨ベースで元本保証あり元本の保証はない
資産保護預金保険の対象外のため資産保護されない証券会社が破綻しても、資産として保全される
(2024年4月30日作成)

外貨預金と外貨MMFの違いとしては、外貨預金は名前の通り「預金」であり、外貨MMFは短期の国債や地方債、社債で運用されている点です。

他にも、利率や為替手数料が異なるので比較してみてみましょう。

(外貨預金と外貨MMFの為替手数料や金利の違い)

外貨預金外貨MMF
為替
手数料
4銭~15銭
※ソニー銀行
0銭~25銭
※SBI証券
金利一般的に固定金利
3.20%
※ソニー銀行、10,000USD未満、3年
運用状況によって変動
4.64~4.84%
※SBI証券外貨MMF
2024年4月30日の為替レート購入:157.96
売却:157.66
※ソニー銀行
購入:157.82
売却:157.83
※SBI証券
(2024年4月30日作成)

外貨MMFは元本保証ではない、と聞くと不安を感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、外貨MMFが運用している内容は信用度の高い債券ですから安全性が高い点が特徴です。

外貨預金と外貨MMFは、為替の変動によって元本が変動します。どちらも円換算ベースでは元本を割ることがあるので注意しましょう。

ドルに連動する投資信託

米ドルの動きに連動して価格が変動する投資信託もあります。外貨預金や外貨MMFは外貨を保有するサービスですが、投資信託であれば円建てで保有できます。

(米ドルと連動する投資信託の一例)

銘柄名 基準
価額
信託
報酬
純資産
Oneードルマネーファンド 10,249円 1.045% 56億1,900万円
(2024年4月30日作成)

ドルマネーファンドは、米国の短期金融マーケットに投資を行っています。円安になれば基準価額が上昇し、円高になると基準価額が下落します。ドルマネーファンドのトータルリターンは以下の通りです。

(ドルマネーファンドのトータルリターン)

6カ月 1年 3年 設定来
+3.47% +18.15% +12.54% +43.93%
(2024年4月30日作成)

円安で投資を始めたいけれど、外貨建てよりも円建てで運用したい人は検討してみてください。

円安時に投資を始める場合の注意点

円安時に投資を始める場合の注意点を解説します。

外貨建ての比率を高くしすぎない

外貨建て資産の比率を高くしすぎないよう注意しましょう。

円安だからといって、米国株や米国ETF、外貨MMFといった外貨建て資産の比率を高くしすぎたり、まとまった資金を一気に投入することはおすすめしません。

今は円安になっているため、外貨建ての資産の含み益が大きくなりやすい時期です。しかし、今後円高になったとき、その資産が大きく目減りする可能性もあります。

外貨建ての資産を購入するときは、自身の投資に回せる資金全体のバランスとリスク許容度を考えましょう。とはいえ、どのくらいの資金を外貨建てにするかに正解はありません。一例として、日本の年金積立は「国内債券」「国内株式」「外国債券」「外国株式」を25%ずつ保有しています。外貨建ての資産は全資産の50%となっています。

継続中の積立を止めない

現在継続している積立は止めず、続けましょう。

NISAやiDeCoなどで、すでに積立をしている人は円安になって利益が出ている人が多いはずです。こうした人の中には、円安が進んでもう高値になっているのではないかと考えて、積立を中止したり、解約したりすることを検討している人がいるかもしれません。

積立は長期的に保有することで、価格が変動するリスクを抑える働きをします。そのため、今継続している積立は止めず、そのまま続けることをおすすめします。

今後もっと円安が進んだ場合は、継続しておくべきだったと後悔することになりますし、円高になったとしてもドルが安くなったときに仕込んでおくことで将来の資産形成に役立ちます。

継続中の積立は止めず、そのまま続けてください。

自身のリスク許容度に合ったものを

自身のリスク許容度に合ったもので運用しましょう。

例えば、為替が変動するリスクを取れる人は、自分が投資に回せる資金の多くを外貨に投資する金融商品にしても抵抗がないはずです。一方で、あまり外国に投資する割合を増やしたくない、為替が変動するリスクを取りたくないという人もいるはずです。

外貨に投資を行う金融商品の中でも、そのリスクやリターンは様々です。自分のリスク許容度に合わせて、株式、債券、外貨MMFといった金融商品を選ぶようにしましょう。

投資初心者におすすめの円安時ポートフォリオ

投資初心者におすすめの円安時のポートフォリオを紹介します。あくまで一例ですが、参考にしてください。

外国株式+外国リート

外国株式と外国リートを組み合わせるポートフォリオです。リスクを取れる人、ハイリスク・ハイリターンな投資を検討している人におすすめです。

リートとは、投資家から集めた資金で不動産に投資し、得た利益を配当にする仕組みです。

(おすすめの外国株式に投資する投資信託・インデックスファンド)

(2024年4月30日作成)

eMAXIS Slim全世界株式やS&P500に連動する投資信託は、すでに保有しているという人もいるかもしれません。こうした人には「iFree FANG+インデックス」がおすすめです。この投資信託の「FANG」とは「Facebook」「Amazon」「Netflix」「Alphabet」の頭文字をつないだものです。こうした次世代テクノロジーをテーマとした銘柄で構成されるFANG+指数に連動するように運用されています。

(外国株式に投資する投資信託・アクティブファンド)

(2024年4月30日作成)

インデックスファンドをすでに積立している人であれば、アクティブファンドを検討してみてもいいでしょう。アクティブファンドの中には分配金を出しているものがありますが、受け取りではなく再投資するのがおすすめです。複利効果で資産運用の効率が上がるためです。

(外国リートに投資する投資信託)

(2024年4月30日作成)

リートに投資を行う投資信託の中でも、ある指数をベンチマークとしてそれに連動するように運用されているものと、ベンチマークを上回るよう運用されているものがあります。

外国株式+ETF

外国株式の他に、ETFに投資を行うのもおすすめです。

ETFとは、上場している投資信託です。すでに投資信託で運用している人は、ETFを分散投資先に検討してみてもいいでしょう。

ETFは基本的に外貨建てになります。米国の代表的なETFを紹介します。

円換算の価格は「1ドル156円」で計算しています。

(米国のおすすめETF)

(2024年4月30日作成)

ETFは100円から購入可能な投資信託と異なり、1口から購入します。表示価格が米ドルのため、わかりにくいのですが日本円に換算すると投資信託より最低購入価格が高くなります。すでに投資信託での投資を始めている人で資金に余裕があるなら、米国のETFを投資先に検討してみてください。

外国株式+外国債券

株式やリートなど、価格が大きく変動するものに不安がある人は外国債券がおすすめです。2024年4月現在、SBI証券で扱っている外国債券の一部を紹介します。外国債券は円建てではなく、外貨建てになるので覚えておいてください。

(米ドル建て外国債券の一例)

発行体 参考
単価
利回り 償還日
本田
技研工業
97.67 5.131% 2025年3月10日
トヨタ
自動車
93.63 4.921% 2026年3月25日
オリッ
クス
99.64 5.116% 2027年9月13日
コカ・
コーラ
96.55 4.666% 2027年3月25日
(2024年4月30日作成)

債券の価格は償還日まで保有すると、元本が戻ります。債券のリスクとしては、発行体が破綻したときに資金が戻らない可能性がある点です。株式やリートより、価格の変動リスクが抑えられるのでリスクを取りたくない人におすすめです。

円安時に投資を始めることに抵抗がある場合は

円安時に投資を始めることに抵抗がある場合は、「為替ヘッジあり」という投資信託を選ぶと良いでしょう。

為替ヘッジありの投資信託

為替ヘッジの「為替」は読んで字の通り。「ヘッジ」とは回避を意味する言葉で、為替ヘッジとは、為替が変動するリスクを回避する投資手法です。

一般的には、商品名の後ろに「ヘッジあり」「ヘッジなし」などと記載がされています。為替ヘッジがあれば、絶対に為替変動の影響を受けない、というわけではありません。しかし、価格変動の振れ幅を抑えることができます。

為替ヘッジありの商品では、円安になって資産が大きく値上がりすることがないかわりに、円高時に大きく値下がりするリスクを回避できます。

円安時に投資を始めることに抵抗がある人や、為替リスクを取りたくない人は「為替ヘッジあり」を選んでください。

円安時の投資でおすすめの証券会社

円安時に投資を始める際に、おすすめの証券会社を紹介します。

為替手数料0円・SBI証券

SBI証券はインターネットコースでの為替手数料が0円となっています。NISA口座での取引なら米国株式や海外ETFの手数料も0円です。

(SBI証券の基本情報)

取引手数料・国内株式
(現物・信用・単元未満株):0円
・米国株式:NISA口座は0円
・その他は約定代金の0.495%(最低手数料0ドル、上限手数料20ドル)
・為替手数料:0銭(別途スプレッドあり)
為替の
参考レート
買:155.91
売:155.92
投資信託
取扱本数
2,570件
米国株取
扱銘柄数
5,132件
投信積立の
対応クレカ
三井住友カード
投信積立で
貯まるポイント
Vポイント
ポイント還元率0.5~5.0%
申込から
口座開設に
かかる日数
最短翌営業日
ポイント・米国株式・ETFの定期買付サービスあり
・SBIのETFセレクションであれば買付手数料が無料
(2024年4月30日作成)

SBI証券はNISA口座での取引であれば、手数料が無料になっています。為替手数料はインターネットコースのリアルタイム為替取引であれば、0銭というのも大きな特徴です。米国株やETFの取扱数も多いため使い勝手のいい証券会社です。

米国株や海外ETFの定期買付サービスがあるので、日中忙しく相場が見られない、売買する時間がない、という人にもおすすめです。

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日本株もETFも定期買付可・楽天証券

楽天証券は定期買付サービスで、日本株、外国株、ETFも利用できる証券会社です。1株から購入できるので、少額で投資を始めたい人にもおすすめです。

取引手数料・国内株式
(現物・信用・単元未満株):無料
・外国株式:2.22米ドル以下は0円
・2.22米ドル超~4,444.45米ドル未満は約定代金の0.495%
・為替手数料:0銭(別途スプレッドあり)
為替の
参考レート
買:155.91
売:155.92
投資信託
取扱本数
2,548件
米国株
取扱銘柄数
4,659件
投信積立の
対応クレカ
楽天カード
投信積立で
貯まるポイント
楽天ポイント
ポイント還元率0.5~1.0%
申込から
口座開設に
かかる日数
スマホで本人確認:最短翌営業日
書類アップロード:5営業日
ポイント・国内株式の積立サービス「かぶツミ」の他に、米株積立があり定期買付サービスが充実
・投信の定期売却サービスがあるため、運用もしたいが利益を定期的に確定したい人にも嬉しい
(2024年4月30日作成)

楽天証券のポイントは、定期買付サービスに日本株も含まれている点です。円安時の投資先として、輸出企業やインバウンド関連企業に投資を検討しているものの、大きな資金を動かすことに不安がある人は1株から買える単元未満株の積立をおすすめします。

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ETF分配金の再投資が魅力・マネックス証券

マネックス証券はETFの分配金が自動で再投資される点がポイントです。通常、ETFの分配金は再投資されず証券総合へ外貨入金されます。一方で、マネックス証券は米国株・ETFの分配金が自動で再投資する設定が可能です。NISA口座で定期買付サービスを利用し、米国ETF買い放題プログラムなどと併用することで手数料が無料になるので、外国株式やETFへの投資を検討している人におすすめです。

(マネックス証券基本情報)

取引手数料・NISA口座:すべての取引手数料無料
・その他:日本株式は55円~
・米国株式は約定代金の0.495%~、最低0米ドル、上限22米ドル
・為替手数料:0銭
為替の
参考レート
買:156.262円
売:155.762円
投資信託
取扱本数
1,774件
米国株
取扱銘柄数
4,930件
投信積立の
対応クレカ
マネックスカード
dカード
(2024年夏頃予定)
投信積立で
貯まるポイント
マネックスポイント
dポイント
(2024年夏頃予定)
ポイント還元率1.1~2.2%
申込から
口座開設に
かかる日数
最短翌営業日・郵送の場合は1週間程度
ポイント米国株式やETFの分配金を自動で再投資できる
(2024年4月30日作成)

マネックス証券はドコモとの連携を発表しており、2024年の夏頃から投信積立にdカードが利用できるようになる見込みです。ドコモユーザーの人で円安時に投資を検討している人は、マネックス証券がおすすめです。

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円安時の投資に関するQ&A

円安時の投資に関する質問をまとめました。

円安時は何に投資すればいい?

円安時の投資先として、おすすめの人ごとにポイントをまとめました。

まとまった
資金がある
少額で始めたい
米ドルを保有したい・米国株式
・米国ETF
・外国債券
外貨MMF
資産は円建てがいい日本株式の輸出関連企業やインバウンド需要関連企業銘柄・外国の株式市場やリートなどに投資する投資信託
・輸出関連企業、インバウンド関連企業に投資する投資信託
(2024年4月30日作成)

為替リスクを取れる人は、価格変動の大きい株式投資、ETFなどを検討してみてください。反対に、為替リスクを取りたくない場合は「為替ヘッジあり」の投資信託がおすすめです。

投資するタイミングは、長期的な積立・保有を前提としている場合、円安や円高といった投資環境は気にしなくて大丈夫です。円安になったときは少なく購入、円高になったら多く購入、と投資を継続することで買付価格が平均化され、価格変動のリスクを抑えることができます。

今は円安だから、ここで投資を始めたら損をするのではないかと不安な人もいるはずです。しかし、長期的な積立投資であれば投資タイミングは気にする必要はありません。

円安は投資信託にどんな影響がある?

外国の株式や債券に投資をしている投資信託であれば、円安になると価格が上昇する要因になります。

投資信託がアップルの株式を保有していたとします。アップルは2024年4月現在、株価が「169.30ドル」となっています。1ドルが100円のときに買っていれば、円換算にすると「169.30×100円=16,930円」の資産価値があります。円安になって1ドルが160円になると、株価は同じでも「169.30×160円=27,088円」に資産価値が増えます。

このように、円安が進むと外貨に投資する商品は円換算では価値が上がります。反対に、円高になると円換算での価値が下がることになり、基準価額が下がる要因になります。

円安で利益が出る企業は?

円安で利益が出る企業は、外国に物を売る輸出関連企業、外国人観光客に需要が高いインバウンド関連企業です。

輸出関連企業、インバウンド関連の企業としては、以下のような企業が挙げられます。

輸出
関連銘柄の一例
・村田製作所
(6981)
・ニコン(7731)
・三菱電機(6503)
・ブリヂストン(5108)
・トヨタ自動車(7203)
・資生堂(4911)
インバウンド
関連銘柄の一例
・ビックカメラ
(3048)
・Jフロント(3086)
・三越伊勢丹(3099)
・富士急(9010)
・JR東日本(9020)
・ANA(9202)
(2024年4月30日作成)

個別の株式に投資をするときは、まず資金の半分で買い、買付価格から10%程度下落した局面で残った半分の資金で買う、というように時間や価格を分散させて購入する方法をおすすめします。

円安でおすすめの投資信託は?

円安でおすすめの投資信託としては、外国の株式や債券などに投資するものや、輸出関連企業、インバウンド関連企業に投資している投資信託を選ぶと良いでしょう。

外国株式市場に
投資をする
・三菱UFJーeMAXIS Slim米国株式(S&P500)
・アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
・Oneーたわらノーロード先進国株式
・野村ー米国NASDAQオープン
日本のテーマ株に
投資をする
・野村ー野村サービス関連株ファンド
(米ドルコース)
・野村ー野村日本企業価値向上オープン(米ドルコース)
・ニッセイーJPX日経400アクティブ・オープン米ドル投資型
・T&D JPX日経400投信(米ドルコース)
(2024年4月30日作成)

日本の株式市場に投資する投資信託の中でも、「米ドルコース」は円を売ってドルを買う投資をしています。これにより、日本株式に投資をしていても円安時に資産価値が上昇して基準価額が上昇する効果が期待できます。外国株式に投資するのは不安だけど、為替変動によるリスクは取れるという人におすすめです。

円安で投資を始めたら高値づかみになるのでは?

円安や円高といった投資環境は、長期的な積立投資が前提なら気にする必要はありません。

円安時に投資を始めたら、今後円高が進んでしまい結果として高い所で買って損になるのではないかと不安に感じている人は多いはずです。しかし、為替の動きは世界各国の政策に加えて、地震や災害といった予測不可能な出来事で変動してしまいます。

長期的な為替の値動きは、プロでも予測が難しく、将来的に円高になるのか円安になるのかといった判断は誰にもできません。

しかし長期的な積立投資であれば、円安時には少なく買付け、円高時には多く買付けし続けることで、買付価格が平均化され価格が変動するリスクが抑えられます。

もし今、円高・円安といったニュースを見て投資に興味を持っているのであれば、ぜひ投資を始めてみてください。初心者であれば、まずは少額を定期的に積み立てていく長期積立をおすすめします。

ネット証券では、投資信託に加えて米国の株式やETFを定期的に買付するサービスを導入しているので、日中忙しく売買のタイミングがつかめない人でも簡単に積立投資が始められます。

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